宗教・教育法人 お金の神様仏様 を始めたいと思います。
宗教・教育法人 お金の神様仏様 を始めたいと思います。
お金の神様仏様はこころと物・サービスの両面を持っております。
豊かさ波動、貧しさ波動というこころの動き・持ち方と実際の物・サービスの豊かさ・貧しさという両面です。
こころと物・サービスの宗教・教育を展開し、皆様の幸せを増幅したいと思います。
お金の神様仏様
お金の神様仏様は、日々の落ち着いた生活を確保する営みです。
日々の生活で、こころが「お金がない」という気持ちにとらわれると、
実際生活もなかなか、うまくいきません。
また、「自分に能力がない」と思うと、実際生活もうまくいきません。
お金は社会と自分との関係、社会に受け入れられた、貢献したバロメーターの面も持っています。
社会貢献の1つの証であるお金について、極めて行きたいと思います。
悲しみ、苦しみは、人生の花だ。
人生を生き抜いたお年寄りの苦労話は、苦しみ、悲しみは消えて、充実感だけが、輝いている。
終戦後の「無頼派」の小説家・坂口安吾の言葉。
1946年(昭和21年)、雑誌が復刊され出し、4月に『新潮』に発表した評論「堕落論」は、終戦後の暗澹たる世相の中で戦時中の倫理や人間の実相を見つめ直し、〈堕ちきること〉を考察して、敗戦に打ちのめされていた日本人に大きな影響を与えた。時代の寵児。
『堕落論』(だらくろん)は坂口安吾の随筆・評論。坂口の代表的作品である。
戦争は終った。特攻隊の勇士はすでに闇屋となった。人間は変りはしない。ただ人間へ戻ってきたのだ。人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。終戦後、我々はあらゆる自由を許されたが、人間は永遠に自由では有り得ない。なぜなら人間は生きており、又死なねばならず、そして人間は考えるからだ。人間は生き、人間は堕ちる。そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。人間だから堕ちるのであり、生きているから堕ちるだけだ。
「無頼派」これは、戦後の自由を確認した潮流だ。石原慎太郎の「太陽の季節」。石原裕次郎の「明日は明日の風が吹く」の歌。戦後の自由で、必死に生きた人間の本性・真実を衝いている。
お金の科学
ジェームズ・スキナー著 1964年アメリカ生まれ。現在シンガポール在住。経営コンサルタント、セミナー講師、作家。早稲田大学で国際ビジネス論を学び、世界最年少のアメリカ合衆国外交官、NEC、日本経済生産性本部、財務広報コピーライター、起業家、アメリカ最大級の研修会社フランクリン・コヴィー社の日本支社長などを歴任。
スキナーの「お金の科学」という本を徹底的に勉強してみようと思う。
このホームページの「人生の言葉」で一章一ステップごとに消化しまとめてみる。
第一章は「お金はルールに従い動く。」「ルールどおりに行動すれば、だれでも、お金持ちになれる。」
そのルールは第2章以下で語る。
第2章は「お金持ちマインドー引き寄せの法則」で第1ステップは「貧乏な現状の行動とは、違う行動を取れ。当然、安心領域から離れ、恐れ・不安の感情に取り付かれる。しかし、不安を感じることに、安心せよ!リスクのない人生を送ろうとすることは、現状維持を選択することになり、むしろ、リスクが大きくなる。
人生は選択だ。精一杯やるか、最低限の努力で、諦めてしまうのかの選択である。無限の可能性の中で生きるかどうかだ。」
はい。第1ステップは「チャレンジ=Challenge、カレッジ=Courage」が必要だと思います。
第2ステップ以降は上記項目「人生の言葉」から、ご覧ください。
商売百戦百勝 斉藤一人 長者番付1位スリムドカン、青汁
「お金の科学」スキナーの本を読み、このホームページの「人生の言葉」でまとめました。この本の結論は、チャレンジ、カレッジ、コミュニケーション、クリエーションでした。そして、ジャスト・ドウー・イットです。内容的に、戦略論と言えるかも。
戦術論で優れているのは、この「百戦百勝」がいいかもしれません。
序章 楽しく生きれば、お金が儲かっちゃう! 第1章 商売は楽しい冒険の旅 第2章 商人の考え方 第3章 お客さんの扱い方 第4章 社会に合わせる 第5章 アイデアを出せ 第6章 考え方を変える 第7章 良い波動を作る 第8章 言霊の力を使う 第9章 豊かでカッコいい商人になる 第10章 お金の不思議 特別付録 幸せを呼ぶおまじない
第1章 商売は楽しい冒険の旅
考え方を前向きにする。神様が与えたもの、不況でも感謝。商売は「何でもあり」の格闘技。お客さんの求めるものを提供する。素直がよい。商売に、待ちの姿勢はない。商売で通用するのは、実力だけ。商売では稼ぐほうの理論しか通用しない。商人にとって、全ての人がお客さん。いつも商人としての顔を忘れない。いつも商人でいればワンパターン。お金儲けは良い事。個人としてプライドを持つ。
第2章 商人の立ち位置
ケタの違う儲け話に目をくらまされない 名誉欲は商人を引掛ける罠 株式会社より大個人 商人のプライドは名誉欲を撃退する 明るい人になる 出金を削る知恵を出す 向上心を持つ 商品に惚れ込む ドミノは手前から倒す 豊かなカッコいい商人になる 強い相手を恐れない 人を指導することは出来ない 向いていない人を他所に行かせるのは親切 あるものを生かす
第3章 お客さんの扱い方
売るときは、「皆さん」という言葉を使って、安心感を与える ほめられたら、「おかげさま」といい、威張ってはいけない お金のために頭をさげず、お客さんへの感謝で頭を下げる お客さんから何度でもお金を取れるようになる お客さんの求めるものを、客観的に把握する 忙しいと、もっと商売が上手くいく、暇だと支障が出る お金を大切にすると、お客さんの大切さも分かる
第4章 社会の流れに合わせる
競争を嫌がらない 今の状況は100年続く 自分達が生き残れば、日本も生き残れる 経済を再生できるのは商人だけ 女は男より強い
第5章 アイデアを出せ
楽しい気分でアイデアを出す 引き寄せの法則を使う 自分に魅力をつけ、引力となる 頭を遊ばせておくと、先が見える 流れの基準を見つける ヒットは、同じ事は2度起きない 威張ると流れを見失う
第6章 考え方を楽天的にする
未来は人事をつくせば乗り越えられる 笑顔はこころを明るくさせる 失敗ではなく、小さな成功だと考える 素直だと実力が増える 運も実力の内 仕事を簡単にすれば、収入も増える 夢はお金がかかる、語るものでなく、現実のもの 世間が褒めたら、「運が良かっただけです」という理由1つを言い、感謝している、威張らない マスコミからの取材には「俺はそんな大した人間じゃない」と断る
第7章 良い波動を発信する
波動は音楽のようなもの 同じ波動同士は引き合う 忙しい波動にお客さんは引かれる 暇な波動はお客さんを遠ざける 勢いがあると波動が高まる 心が貧しいと、貧乏波動が出る 波動はハガキやチラシを通しても伝わる 良い波動から良い知恵が出る 従業員と経営者の波動は違う、経営者はリスクを負っている、戦士の気概と押し出しがある
第8章 言霊の力を使う
言葉には言霊がある 言葉を変えると自分が変わる 「ついている」と1,000回言う 成功波動の言葉を使う 良い本を7回読む 名前を変えれば自分が変わる 言葉の最後に「幸せ」という
第9章 お金の神様
天が相応しいと認めない人は、大金が持てない お金持ちはお金を愛している ずっとお金持ちの人はお金そのものを愛している、丁寧に扱う 愛されているとお金は返ってくる おごったり、ご祝儀をあげてお金を使うと、人のこころが明るくなる 愛されているお金は返ってくる お金を一人ぼっちにするな、お金はしわを伸ばし、向きを揃えて、きれいに持っておく お金を人間のように見る、お金には魂がある お金を一人ぼっちにするな、財布にたくさんお金を入れておく、お金から波動が出る 貯金は最強の波動を出す、1,000万円から仲間を呼ぶ波動が出る 借金をしない、現金商売、借金からは借金の波動が出る 大切なひとに、金を貸してはいけない、「おれは今回、貸さないよ。共倒れになったら、助けられない。生きていけなくなったら、ご飯を食べさせるから、ゆっくり再起を考えたらいい」 息子の借金の保証人になったら絶対ダメ。共倒れになったら、帰る所がなくなる 金を貸すなら、金を上げる事 お金があれば、堂々と生きられる トイレは霊界とつながっている、トイレは掃除してきれいにしておく トイレ掃除は頑固を直す、素直に話を聞けるようになる 不思議なことや奇跡を楽しむ
特別付録
幸せを呼ぶおまじない
①靴を揃えて脱ぐと、嫌な事が起こらない
②椅子を元の位置に戻しておくと、良い事が起きる
③呼ばれたら「はい」と返事すると、出世する
④お札の顔を揃えて、たくさん入れておくと、お金が入ってくる
⑤「幸せだなあ、豊かだなあ、お金があるなあ」と1,000回唱えると、貧乏神が去っていく
金銭金言と貯金金言(1)
金銭金言はお金に関する全般的な金言、貯金金言はお金を貯めるフェーズでの金言です。
今回は貯金金言に絞って集めます。
お金の先達といえば、安田善次郎、本田静六、福沢桃介、邱永漢、泉正人が知られており、彼等の貯金金言から行きます。
安田善次郎の貯金金言
勤倹力行の「意思の人」。3度3度たくあんでも、予算は決して狂わせなかった。
①勤は主人で、倹は妻のごとし。勤倹精神の実行。
②収入の2割を別貯金で非常準備をせよ。純益の2割を非常準備とする。その残りを来月の生活費とする。生活費は予算表を作り生活し、その中に生活予備貯金の項目を設定する。
本田静六の貯金金言
4分の1(2割5分)天引き貯金の人。勤倹貯蓄を主張。
①4分の1天引き貯金。どんなに辛い思いをしても、まずは千円(現在の100万円)を貯めなさい。
②不景気(価格が下がる)には思い切った投資、好景気(価格が上がる)には勤倹貯蓄を巧みにくりかえす。投資は好景気になったら、価格が上がるので、売り払い、貯金する。
③収入を天引き貯蓄し、種銭を作る。貯まった金を、土地と株式に投資して、巨富を築く。
④ケチ・バカといわれて過ごすか、一生ピイピイ過ごすかの2者択一だ。
福沢桃介の貯金金言
株式投資で成功し、実業に転換して、成功した。
①株式は、順波には乗り、逆波には逃げよ。すべて売却せよ。実業に戻れ。
②バカだな~。株はいつか下がるものだよ。いつまでも握っていればいい、なんてもんじゃない。
邱永漢の貯金金言
戦後の日本の台湾出身のお金の評論家。自分でいろいろやってみた。
①お金を貯めようと思うなら、天職を見つけるほうが先です。
②小を積んで大を致す。自分の手に入った収入を節約して出さないようにする。自分の決めた生活費の範囲内で生活する。このルールが、あなたに守れるか否かである。
③お金を大事にし、倹約し、貯蓄する。種銭ができると才覚も生まれる。
泉正人の貯金金言
フィナンシャルプランナー協会設立。お金の研究家
①2割貯金のルールの習慣化。仕組みを作れば、お金は貯まる。
②貯金は安心料である。こころの安心を買っている。
以上、結論は
①2割天引き貯金
②種銭を土地と株式に投資する。不況で買い、好況で売り。
時間と物件への分散投資。預貯金、土地、株式への3分法投資をする。
金銭金言と貯金金言(2)
「金銭金言」という本から抜粋しました。全般論です。
①金を得たかったら、まず種を撒け。 イギリス格言
②お金は、求める人にやってくる。 マーフィーの法則
③金作りの第1は、倹約、愛銭、貯蓄である。 福沢桃介
④100万円の金が出来れば、100万円の知恵が湧く。1000万円の金が出来れば、1000万円の知恵が湧く。まず、タネ銭を貯えることから始めたまえ。 大谷米太郎(ホテルニューオータニ設立者)
⑤何か我慢するところがなくては、貯蓄はできるものではない 石橋正二郎 ビリジストンタイヤ創業者
⑥お金のない人はもっと働けばよいのに、お金を使うことばかり考える 斉藤一人(銀座日本漢方研究所創設者)
⑦自分自身の老後に備えて、金を貯めておくことを忘れてはいけない 井上準之助
⑧手元不如意で貯え無きは、一朝、事あるときに、役立たず 田沼意次
金銭ご利益の神社めぐり
お金の神様仏様のパワーアップをするために、金銭ご利益の神社をめぐることも、いいかと思います。近場の神様に詣でることが、現実的でメリットが多いと思います。コストがフリーで、観光ができ、こころが膨らみます。市内の金銭ご利益の神様がいいと思います。
また、お参りするときは、マーフィーの法則第1.お金はお金を求めている人のところにやってくる。「お金は大切、力持ち。愛銭。愛銭。」と言う。第2.「私はお金持ちになりつつある。」と潜在意識に語りかけながら、お参りするのが、いいと思います。
1.稲荷神(多治見新羅神社祭神の1つ)
稲荷神は「豊作」の神様で、五穀の豊穣のため、インフラ整備をした。お金がやってくる。
2.えびす神、大黒天(多治見新羅神社 祭神えびす神と大黒天の2神が祭られている)
えびす神は「商売繁盛」の神様で、釣った魚を物々交換で米に変えるという商売の道を開いた。
また、鯛釣りは簡単ではなく、連日不漁でも、めげることなく釣れるまで、ひたすらじっくりと待ち、
鯛釣りを続ける根気と忍耐を教えてくれている。商売・あきないの極意はまさに忍耐である。
大黒天は「開運招福」の神様で、左肩に大きな金袋を背負い、右手に打出の小槌をもっている。
打出の小槌の仕組みを造る大切さを教えてくれている。お金がやってくる。
お金の居る場所
銀行口座通帳、キャッシュカード、印鑑、大金庫、小金庫、ストック財布、フロー財布、縁起財布
お金の居場所は2つあります。銀行と金庫・財布です。
銀行口座一覧表(キャッシュカード有無、印鑑内容)、証券口座一覧表+現在金額(手持ちと投信・株式などの貸金別に)を管理する。
銀行の印鑑の素材も、色々あります。翡翠、象牙、黒水牛、つげなどです。
財布にも、色々あります。ストック用財布は長財布で、いいジッパーを使用したものが、使いやすいです。私の場合、フロー用の持ち歩き用財布は、皮製で二つ折りのものが、使いやすいです。そして、お金の神様を拝むために、お宮・神棚の前に縁起財布を飾り、お金を入れておくと、有り難味が増し、お飾りの中心になります。
金庫は、金庫箱に入った大金庫があると、いろいろ大事なものがしまえて、便利です。
お金の神様仏様のお宮・神棚・宝箱
お金の神様仏様のお宮を作りました。
前が宝箱になっていて、今後、いろいろな縁起物などが、入れられるスペースがあります。
お金の神様仏様は、神仏習合の神宮寺です。
前に縁起長財布が飾ってあり、ここに縁起お金と銀行口座一覧表、証券口座一覧表が入っております。
お金の神様仏様をお祈りすることにより、精神の確信と生活のリズムを得て、お金を貯めていきたいと思います。
金
金の価値とか意味というものは、なかなか難しい。
金はAuというひとつの元素であり、重金属で重たい。地球が形成されるとき、金のほとんど(1600兆トン)は地球の核へと沈み込んだ。私達が採掘できるのは、隕石の衝突でもたらされたものだ。これまでに、可採埋蔵量(20万トン程度)の75%が採掘された。
金は美しく黄色に輝き(純金24金の色)、年月を経ても錆びたり変色しない。展延性に富み薄く延ばせる。精錬の必要のない単体や砂金の状態で見つかるため、装飾品として、人類に利用された最古の金属である。(紀元前5000年頃から)
金はその美しい輝き、錆びたり変色しない永久性、希少性による高価格から、豊かさ、富の象徴、権威の象徴として、見られてきた。また、最上級の貨幣、金貨として利用されてきた。金は装飾用に半分、お金の価値用に半分、残りの1割は工業用に使われている。
現代の需要の大半は、ジュエリーと金融投資であるが、人々の行き過ぎた、所有欲望のむなしさ、意味のなさを教えるものでもある。
銀 なお、金銀銅という言葉があり、貨幣として使われてきた銀であるが、宝飾品としては、スターリングシルバー(銀92.5%、銅7.5%の合金)が強度を増す為、使われている。ただ、銀は酸化して黒ずむ欠点がある。
ダイアモンド
金は元素鉱物で、富、権力の象徴として、扱われてきた。
一方、鉱物の分野で宝石がある。宝石は美しさ、耐久性、希少性の価値が高いもので、富、権力の象徴として、人々を魅了してきた。ダイアモンドは宝石の王者と言われてきた。もう一方の雄、宝石のダイアモンドについて、言及してみたい。
ダイヤは炭素のみから成る、立方結晶の元素鉱物である。金銀銅と同じである。輝きの元になる屈折率が高い。ダイヤ(2.42)、キュービック・ジルコニア(2.16)、ルビー・サファイア(1.77)、硬度は物質中、1番硬い。硬度10、ルビー・サファイア硬度9、キュービック・ジルコニア硬度8。そのほか、酸・アルカリにも強く、熱伝導率もいい。すなわち、美しさ、耐久性、希少性の宝石の条件をすべてトップクラスでクリアしている。
欠点は火に弱く、800度くらいで、燃えて気化してしまうことである。
ダイヤの重さはカラットで表す。5カラット=1g=1円玉の重さ。2カラット以上欲しいところだ。
カットの仕方も重要になる。1910年代に開発されたラウンド・ブリリアン・カット(58面前後)が、ラウンド(上面のクラウンと呼ばれる面)からの入った光を、全部跳ね返すカット方法で最高である。光の紫色は屈折率が強く、赤色は弱く屈折する為、レインボーカラーが見える。
46億年前、地球は球状で9つの惑星の1つとして出来た。最初の溶けた状態で元素の分化が起きた。重たい重金属は中心部コアへ、軽い元素がマントルに、更に地殻、海洋、大気となった。
地球の大きさは半径約6000km、マントルは3000Km,プレートは100km、地殻は30Km、人間が掘った最高深度は12Km、ダイヤモンドは約200Kmのマントルで出来た。それが地上に出るのは、火山のマグマの上昇時に、途中のダイヤを含む岩石を取り込んでゆくためだ。
昔は川砂中などで発見されていたが、明治2年1869年、南アフリカで、ダイヤを運ぶ火山岩(キンバー・ライト・パイプ)が発見されて、大量に採掘されるようになった。
ダイヤモンドの歴史は紀元前3世紀から18世紀までは、インドが主産地であった。1730年から1860年までブラジルが主産地になった。そして、1869年から100年間は南アフリカが主産地になった。そのとき、イギリスのセシル・ローズがデビアス社を設立、独占体制を築いた。しかし、キンバー・ライト・パイプは第2次大戦後、ロシア、オーストラリア、カナダ、中国と見つかり、また、人工ダイヤモンドの技術力も向上したため、2000年にデビアス社のダイヤモンド市場独占は崩壊した。
本物とほとんど同じようなダイヤモンドが容易に合成されるようになってきた現在は、本物の良質のダイヤモンドは高く(1000万円以上か)、人工のダイヤモンドは普段使いやアクセサリーとして楽しむ時代になってきたと思われる。
また、最高硬度10を利用した工業用用途は、ますますニーズが高まってきた。半導体や熱伝導率を利用した新製品も今後期待される。
お金の神様仏様のパワーストーンはジルコに決まった
人類は古代より、石に神秘的な力を感じてきた。
これは、生命の元の元が元素であることから、石に不思議な親近感を覚えるのかもしれない。
元素がいくつか集まって集団を構成すると、物質や生命体ができる。
我々をとりまく自然のシステムは、物質と生命体の関係しあうシステムである。世の中の物質、生命体は、1種類または複数の元素からなる化合物である。
鉱物は天然の無機化合物である。生命体は炭素化合物(有機化合物ともいう)である。
われわれ人間は、地球が生まれ、大洋が生まれ、生命が生まれ、植物が生まれ、動物が生まれた後に、出来てきた。
石は大本なのだ。だから、力を感じるのだ。
日本においても、古くから、神聖なものとして、石は信仰の対象となってきた。磐座(いわくら)、磐倉、岩倉とは、古神道における岩に対する信仰のことである。神事において、神を神体である磐座に降臨させ、その依り代と神威をもって祭祀の中心とした。
世界各国においても、石には特別な力が宿ると考えてきた。古代エジプト、古代日本、マヤ文明、ジプシーにおいて、水晶が祈祷、占いに使われた。また、ナポレオンはダイヤモンドを無敵の力を与える石と信じ、お守りや魔よけとして、ダイヤモンドを常時所持した。
パワーストーンとは願いをかなえたり、魔よけとして大事にされてきた石をいう。水晶やダイヤモンドなど宝石と呼ばれる石が多い。パワーストーン効果は証明されていないが、美しい石を見たり、触ったりすることで、気分がよくなり、気持ちが安定するすることは、多くの人に理解されているのだ。
そこで、美しさ、硬さ、入手のしやすさ、価格の観点から、お金の神様仏様のパワーストーンをキュービック・ジルコニア、略してジルコにいたしました。今後、ジルコを礼拝し、自分の力をつけるパワーストーンとして、活用して行きたいと思います。
キュービック・ジルコニア: 1970年代に合成される。ジルコニア(ZrO2)は天然では単斜結晶バッデレイ石という鉱物として存在する。キュービックは立方結晶である。硬度8、密度6以外は、ダイヤモンドとほとんど同じである。価格は100分の1から1000分の1である。
お金の神様仏様の神宮寺に
パワーストーンを飾る
開運・金運アップの願いがかなえたり、魔よけとして、願い・希望をかなえてくれるツールとして、考えました。
①お金の神様仏様へのお願い神宮寺参り礼拝
②金運向上長金財布 収入の2割5分の永久貯蓄を目指す
③パワーストーン・ジルコ 硬い石から、蓄財意思を硬くする
神様の霊魂2側面(コインの裏表)
①荒魂(あらたま) 荒ぶる魂。天変地異、病の流行、人心荒廃による戦争を引き起こす。勇猛果敢・新規開発、その裏面の忍耐努力と捉えると、必ずしも、悪い意味ではない。
②和魂(にぎたま) 雨や日光の恵みなど、神の優しく平和的な側面。表面は幸魂(さきたま) 努力によって豊作・富金をもたらす働き、裏面は奇魂(くしたま) 奇跡によって勝利をもたらす働き。ただし、調子に乗ると、「驕り悪霊」に取り付かれて大失敗する。
人々は神の怒りを静め、荒魂を和魂に変えるために、神に供物を捧げ、儀式や祭りを行ってきた。この神の極端な2面性が、信仰の源となっている。
お金持ちになるということは、①荒魂 勇気を持って新しいことにチャレンジし、忍耐努力をし成功を勝ち取る②和魂 努力によって富貴を獲得し、奇跡によって勝利を得る、この2面を得るということだ。世の中、そんなに簡単に成功は得られない。
2神の神様を祭るのは、インドのバラモン教の伝統にある。聖典リグ・ヴェーダである。バラモン教の儀礼では、神に供物を捧げるとき、必ず複数、特に2神の神に呼びかけて供物を捧げる習わしがある。古くは宇宙神ヴァルナと太陽神ミトラ、次の時代はインドラ(帝釈天)とアグニ(火の神)、後期のリグ・ヴェーダは、シヴァ(破壊神かつ創造神)とヴィシュヌ(太陽神かつ救済神)である。西アジア、インドの宗教思想が、日本の記紀神話で、素盞嗚と天照の神話に影響を与えているかもしれない。
金子さんの氏神 金子神社
ここまで、神様の話が進んできたので、神様について、研究してみようと思います。
我家の苗字の金子は、神様とどう繋がっているのか調べてみました。氏神事典 あなたの神様、あなたの神社 戸矢学著。
氏神とは、氏を苗字とすれば、その苗字の共通の祖先神、守護神です。その神様を祀っている神社が氏神神社です。
一族、我家、自分の神社です。
金子さんの氏神は、埼玉県入間市の金子神社です。祭神は、素盞嗚尊(すさのうのみこと)。
JR八高線の金子駅から金子中学校、金子小学校過ぎて、白髭神社(新羅神社)があります。金子十郎家忠が造営した。そこから北に登ると金子神社です。武蔵の金子氏は高麗氏の一族で、新羅系の渡来氏族です。金子一族は武蔵七党の村山党に属し、金子十郎家忠は義経の平家戦陣で戦功を挙げました。それにより、金子郷の安堵、播磨国、伊予国の地頭職を得ました。石見国の物部金子氏とはまったく別系統です。私が東京都八王子生まれで、八王子から高崎に向けての途中駅が金子駅で、縁があると思います。
元日本人新羅(しんら)神社と古代の日本 出羽弘明
古代朝鮮の三国時代に存在した国名を冠した神社が日本各地に存在している。新羅の神は群を抜いて多い(37都道府県以上)。これは新羅国が古代の日本と特別なつながりがあったためだろう。
日本の縄文時代の文化は源日本人の文化で、全国にある手長神社、足長神社はこれを祭るものである。
稲作と金属の文化は半島から伝来した。弥生時代になると鉄の文化を持った海人族(新羅系)や天孫族が渡来し、新文化を作った。
「記紀」神話に最初に登場する外国は新羅である。素盞嗚命(すさのうのみこと)と新羅の曽尸茂梨(そしもり)の説話である。素盞嗚命は子神の五十猛命(いそたけるのみこと)とともに、新羅の曽尸茂梨(新羅の首都)に住んだが、出雲国の鳥上山に来たといわれる。「紀」に記載の渡来神の中では、渡来が最も古い。天孫、瓊瓊杵命(ににぎのみこと)の降臨より古い。425年、古代大阪の倭は倭、百済、新羅、任那、秦韓、慕韓の6国国王であった(宋書)。同一の文化圏であった。
「神皇正統記」で北畠親房は、「昔、日本は三韓と同種なりと言う事在りし。かの書をば、桓武の御世に焼き捨てられしなり。」と言っている。桓武天皇は百済系の天皇で天智天皇の子孫である。
宋史(14世紀)の記述「日本国はもと倭奴国(わのなこく)なり。その年代記に記するところにいう。初めの主は天御中主と号す。・・次は伊弉諾命(いざなぎのみこと)、次は素盞嗚命、・・次は彦瀲尊(うがやふきあえずのみこと)、23世、みな筑紫の日向宮に都した。彦瀲の第4子を神武天皇と号し、」中国では、日本の古代の神武以前の統治者は筑紫にいたと伝えられていた。「記紀」によれば、初代天皇の神武は3人の兄を持っていた。兄は新羅人であると言っている。神武天皇も新羅人になる。天照大神の子孫の神武天皇の、祖父や父は新羅人の素盞嗚命の子神である。
天照大神を祭る皇大神宮の成立は698年のことで、それ以前は伊勢大神といわれる地方の地主神であった。天照大神は天照大日霊女命であり、太陽や日を祭る巫女、日霊女であった。古代の王は巫祝王といわれ、困難にあたり、神託を得る役割であった。
古代の出雲は、素盞嗚命とその一族が開拓した王国で、一大海洋国家であった。「紀」によれば、新羅系の素盞嗚命の4世の孫、大国主命(おおくにぬし)が出雲の国造りを行った。環日本海文化圏で九州、若狭、越なども同じ文化圏に属した。
美濃の新羅神社 多治見市は古代の美濃国土岐郡で、渡来系氏族の秦氏と関係が深い。壬申の乱672年で大海人皇子(新羅系、のちの天武天皇)に味方して活躍した。 多治見市御幸町に素盞嗚命を祭る新羅神社がある。当神社は多治見市の氏神とされ、祭神は素盞嗚命、八王子神(素盞嗚の八柱の子神)、八幡神。当神社に関する史料は残っていない。おそらく、新羅系の人々が祭ったのが起源であろう。
神宮寺、神仏習合
お金の神様仏様は神宮寺です。
日本の宗教は、特に聖武天皇が奈良の大仏を建立するとき、宇佐神宮の八幡神の加護を得るようにした。これは、日本の民衆が神も仏も同じ崇敬の対象とさせるための方策です。
これ以降、神仏習合によって、神と仏が同一視されるようになりました。八幡神は九州宇佐の地の軍神でした。大和朝廷が隼人を攻めるとき、国境の地、宇佐に八幡神をおいたのです。大仏を守る八幡神は、八幡大菩薩となりました。源義家が石清水八幡宮で元服し、八幡太郎と名乗ったことから、源氏の氏神となった。鎌倉に鶴岡八幡宮ができると、武士の間で武神として崇拝されることになった。鎌倉幕府の北条泰時が定めた御成敗式目の第1条で「神は人の敬いによって威を増し、人は神の徳によって運を添う。寺社異なるといえども、崇敬これ同じ。 1.神社を修理し、祭祀をもっぱらにすべき事」とした。この後、江戸幕府まで武士の基本となるとともに、日本人の神仏にたいする崇敬のあり方の基礎になったといわれる。鎌倉幕府の地頭は、村の鎮守の神様を、農業豊作の要として庇護したのです。
いまでも、多い神社ランキングは①八幡信仰8000社②伊勢信仰4500社③天神信仰4000社④稲荷信仰3000社と、八幡神社が圧倒的に一番多い。
代表的な信仰形態の1つに、にぎやかな七福神信仰がある。室町時代末期に始まる。日本起源がエビス、インド起源が大黒天、弁財天、毘沙門天、中国起源が布袋、福禄寿、寿老人と信仰対象が神仏人混合している。とりわけエビスと大国天は、その福々しい姿から人気が高い。富貴をもたらす縁起物として、個人的祈願の対象として、精神安定の効果があると考えられる。
宝石
宝石とは、非金属の鉱物で、美しく・硬く・産出量が少ないために、尊重されるものである。西洋では、ユダヤやエジプトの昔から、歴史・神話・宗教の影響で、宝石が珍重されてきた。宝石は家の権力の象徴であり、お母さんからお嫁さんや娘に受け継がれるものであった。一方、日本における宝石は、西洋と異なり、縄文時代に翡翠が尊重されたが、その後は全く注目されなかった。その結果、現在でも、ほとんど宝石文化はない。日本では、宝石に2次流通はないのだ。従って、業者の買い取り価格は、売れるかどうか不明なので、100万円のものが1万円、1,000万円のものが、よくて3万円くらいである。よって、日本にいる限りは、たとえ、どんな宝石を持っていても、その資産価値はないに等しい。また、現代では処理技術が進歩し、加熱・放射線照射・樹脂浸透によって品質改善、着色処理によるカラー改善が行われている。従って、石の美しさと宝石コレクター趣味及びパワーストーン趣味で、安いものを買い、楽しめば良いのだ。 宝石・鉱物おもしろガイド 辰尾良二著
コレクションとしての、宝石には、どういうものがあるか。結局、有名なものや誕生石のように、意味づけされているものになる。誕生石は旧約聖書の出エジプト記で祭司が身に着けたとされ、18世紀ポーランドのユダヤ人宝石商が、生れ月の宝石を身に着けると幸せに暮らせると売り出した。
1月の誕生石 ガーネット(ざくろ石) SiO4 硬度7 色:赤紫等 ダイヤと同じ上部マントルで生成。この石の歴史は古く、紀元前3000年にはエジプトでジュエリーとして使われた。原石が良い。
2月の誕生石 アメジスト(紫水晶) Sio2 2酸化ケイ素 硬度7 色:紫、すみれ色等 石英の結晶の水晶に鉄イオンが含有したのがアメジスト。ギリシア神話の月の女神ダイアナに仕えた乙女の名前。産地はブラジル、ウルグアイ、メキシコ。
(水晶 クリスタル)石英の六角柱の結晶。SiO2 硬度7 色:無色透明 石英(クオーツ)は、地殻の2割を占め、長石、水に続いて3番目に多い。石英はいたるところにあり、稀少価値がなく、安い。だが鉱物は水晶に始まり、水晶に終わると言う程、水晶の魅力は大きい。原石がよい。市販の水晶玉は全部ガラス玉。無キズの本物は10センチで100万円以上。
3月 アクアマリン(藍玉、緑柱石、エメラルドと同じ)Si6O18 硬度8 青水色 ほとんどすべてに、宝石として水色を楽しむため、色を濃くする改善処理をしている。産地はブラジルが中心、ナイジェリア
サンゴ(珊瑚)CaCO3(炭酸カルシウム、鉱物ではない) 硬度3 白、ピンク、赤等 真珠と同じ酸に弱い。キズつきやすい、溶けやすい。補修・着色珊瑚が多い。確認方法はない。産地は日本、地中海等。
4月 ダイヤモンド(金剛石) C 硬度10 透明 産地は南アフリカ、オーストラリア、ロシア カットの種類で58面体のラウンドブリリアンカットが最も輝きが大きくなるが、原石のロスが50%にもなる欠点がある。ブルー着色処理のほとんどはダイモンドである。着色処理をすると、天然宝石とは認められなくなり、価値はゼロになる。1955年 GEが人工ダイヤモンド合成に成功した。
5月 エメラルド(翠石、緑柱石、クロムを含むベリリウム) Bealsi6o18 硬度8 緑色 クレオパトラが愛した事から宝石の女王と呼ばれる。ひび割れが多く、天然ではもろすぎるため、オイル・樹脂浸透を受けていないエメラルドはないと言ってよい。京セラが合成エメラルドを販売している。主産地は6割を占めるコロンビア、ブラジル、ザンビア。
ヒスイ(翡翠) ヒスイは硬玉と軟玉がある。両者は別物だが、ヒスイとして売られている。 ジェダイト(ヒスイ輝石、硬玉) Naalsi2o6 硬度6 緑、白等 縄文時代の勾玉 産地はミャンマーのみ、昔、新潟県に出土
ネフライト(軟玉、翡翠ではない) Ca2si8o22 硬度5 緑色 ヒスイと偽って売っている。仏像などはこれで作る。価値は硬玉と軟玉で1000倍違う。
6月 パール(真珠) CaCO3(炭酸カルシウム) 硬度3 白、ピンク 真珠は貝が作る生物起源の宝石。クレオパトラの時代、ルビーより高価な宝石だった。あこや貝の本真珠:日本、白蝶貝の南洋真珠:オーストラリア、インドネシア、黒蝶貝の黒真珠:タヒチ、淡水真珠:中国、オーストラリア。8ミリ以上、真円が価値が高い。酸に弱い。絹中糸を10年くらいで定期交換するとよい。
ムーンストーン(月長石) Alsi3O8 硬度6 白 長石類はほとんどの岩石に含まれ、地殻の半分以上を占める。ムーンストーンはカリ長石の内、光が入ると干渉が起きて、柔らかな輝きを放つ。
産地はインド、ミャンマー、スリランカ、ブラジル、タンザニアなど。
7月 ルビー(紅玉、コランダム・鋼玉にクロムが含まれ赤色になったもの、他の色はサファイア) Al2O3 硬度9 真赤 昔、血の赤のルビーは病気を治すと信じられた。近年、スピネルがルビーと違うと分かった。スピネルはイギリス王室の王冠の主石に使われている。1891年世界で初めてルビーの人工宝石が作られた。産地はミャンマー、タイ(世界の50%を占める、加熱処理をしている)、インド。
8月 ペリドット(かんらん石) SiO4 硬度7 緑色 古代エジプトで太陽の石と呼ばれる。プトレマイオス1世の王妃に献上された。 産地は広く、量が多く、価格が安い。アメリカ、ミャンマー、ノルウェイ等。
安いので、大きな石を選ぶ。~エメラルドとなっているものは、ほとんどペリドット(代用品)です。
サードオニキス(赤白縞メノウ) SiO2 硬度7 赤白縞模様 メノウは、結晶しなかった石英、固まり、縞模様を持ったものを瑪瑙と呼ぶ。白黒縞模様メノウはオニキスと呼ぶ。カラフルな瑪瑙は着色。旧約聖書の出エジプト記で、ユダヤの高僧が胸に着けた。産地は世界中で、ブラジル、ボツワナ、南アフリカなど。
9月 サファイア(青玉、コランダム・鋼玉で赤色ルビー以外のものをいう) Al2O3 硬度9 青など 産地はインド、スリランカ、マダガスカル、タイ等。無色の原石を加熱すると、ブルーやピンクに変色する。宝石店に並ぶサファイアはすべて加熱処理されている。シンジケートが確立、現地で買うのは愚の骨頂。
10月 オパール(蛋白石、珪酸と水からなる) SiO2 硬度 6 白・光が分光して表面が虹色に見える。産地はオーストラリア(90%を産出)が遊色効果のあるオパール、メキシコが炎のようなオレンジ色のオパール。5%が水なので、強くなるため、指輪のオパールは2,3枚重ねになっている。
トルマリン(電気石、摩擦や過熱で静電気を起こす) Si6O18 硬度7 緑、赤など 昔はエメラルド、ルビーと区別がつかなかった。産地は多い、ブラジル、ロシア、マダガスカルなど。
11月 トパーズ(黄玉) Al2SiO4 硬度8 ウイスキー色など 岐阜県中津川市(鉱物博物館あり)が名産地である。透明のものが多い。黄色は色付けされている。ブラジルのインペリアルトパーズが有名。産地はブラジル、ロシア、ミャンマーなど。
シトリン(黄水晶) SiO2 硬度7 石英の結晶したものを水晶と呼ぶ。シトリンはブラジルのインペリアルトパーズに色を似せて、アメシストに加熱処理して黄色にしたものがほとんど。産地はブラジル、チリ、メキシコ、ベトナム。
12月 ターコイズ(トルコ石) CuAl6 硬度6 青、緑 トルコ石はヨーロッパや南米の古代遺跡から発掘されている古くから愛用されている石である。約6000年前ペルシアが主要産地だったが、トルコの隊商がヨーロッパに持ち込んだので、トルコ石の名になった。ハウライト・トルコ石とは石を青に染めて売っている。また、安めのトルコ石はすべて練り物である。粉を集め、樹脂で固めたもの。
ラピスラズリ(瑠璃) Na3CaO12S 硬度5 濃紺 ラピスラズリは紺(ラズライト)、金色(黄鉄鉱)、白(方解石)の3種の鉱物の集合体。メソポタミアの遺跡からも出土し、6000年の歴史を持つ古い石。紺青色の絵の具に利用。着色ラピスもある。産地はアフガニスタン、アルゼンチン、ロシアなど。ラピスは原石の方が良い。
宝石コレクションの候補
まず誕生石系で
①ガーネット②アメジスト③アクアマリン④サンゴ⑤ダイヤモンド⑥エメラルド⑦ヒスイ⑧真珠⑨ムーンストーン⑩ルビー⑪ペリドット⑫サードオニキス⑬サファイア⑭オパール⑮トルマリン
⑯トパーズ・シリトン⑰トルコ石⑱ラピスラズリ
次に、パワーストーン系宝石を候補に加えます。
19.水晶(クリスタル SiO2 硬度7 石英(クオーツ)が六角柱結晶したもの 無色透明)
20.タイガーアイ(虎目石 SiO2 硬度7 色:黄色 物心向上猛虎の目で仕事運、金運向上 幸運を招く聖なる石として、エジプト人は神像の目に、ローマ人は護符とした 産地:南アフリカ )
また現在持っている宝石も書きます。
21.ダイヤモンド
22.キュービックジルコニア(ZrO2 ジルコンの立方体結晶 硬度8 輝きなどはダイヤとほぼ同じ)
以上の22宝石です。
家に、真珠、サンゴ、水晶、めのう、べっこうがありました。これもコレクションに入れておきます。誕生月として、水晶は11月のシトリン(黄水晶)と水晶で同じで11月、めのうは8月サードオニキス(赤縞めのう)と(アゲート)めのうで同じなので、8月の誕生石分類にしたらよいと思う。
(参考)硬度 19世紀オーストリアのモースが石と石をこすり合わせて作った。硬度2が石膏、硬度7が石英(クオーツ)、硬度9がルビー、サファイア、硬度10がダイヤモンドです。身近なものでは、爪が硬度2.5、10円硬貨が3、窓ガラスが5、ナイフが6です。硬度は等差で並んでいるわけではなく、硬度9と硬度10ダイヤモンドの差は、硬度1から硬度9までの差よりはるかに大きい。硬度9以上の物質はほとんどない。ガラスはSiO2二酸化珪素などを高温で溶かして、急冷して、結晶させずに作ったもの。
お金の神様仏様の神宮寺パワーストーンに、キュービック・ジルコニアに加えて、夫婦の誕生石も加えました
誕生石 パワーストーンとして、幸運を招き、災害を払う
夫6月で、淡水真珠(オーストラリア産天然パール):若さと健康
妻2月で、アメジスト(原石ブレスレット):愛と心の平穏
パワーストーンが更に強力になり、お金の神様仏様のパワーも強力になります。
4222の法則、4321の法則
2015年の日本人の世帯別金融資産(預貯金、株式-負債)構成比が分かった。
3000万円未満が4割600兆円(世帯数構成比80%)、3000~5000万円が2割280兆円(世帯数13%)、5000~1億円未満が2割250兆円(世帯数6%)、1億円以上270兆円が2割(世帯数2%)の構成比だ。合計1400兆円、5300万世帯。全世帯の8%が5000万円以上の金融資産を持つ。そして、全世帯の2割が3000万円以上の金融資産を持つ。
金融資産は3000万円、5000万円、1億円が1つの区切りだ。1億円以上120万人への仲間入りが、目標だ。
同時に、2015年の給与所得者(年金は雑所得)4800万人の年収が出た。
年収300万円未満が4割1900万人、300~500万円が3割1500万人、500~800万円が2割900万人、800~2000万円が1割400万人、2000万円以上0.5%20万人だ。
給与額は300万円、500万円、800万円、2000万円が1つの区切りだ。
誕生石パワーストーン力で、毎月の運気向上を願います
毎月、その月の誕生石を飾って、誕生石のパワーストーン力にお願いして、その月の運気向上を計ることにいたしました。
今月3月はアクアマリン(藍玉)とコーラル(さんご)です。月別に以下の誕生石パワーストーンを飾る事にしました。
1月 ガーネット(ざくろ石)
2月 アメジスト(紫水晶)
3月 アクアマリン(藍玉)、コーラル(さんご)
4月 キュービックジルコニア
5月 エメラルド(翠石)、ジェダイト(ヒスイ輝石)
6月 パール(真珠)、ムーンストーン(月長石)
7月 ルビー(紅玉)
8月 ペリドット(かんらん石)、サードオニキス(赤縞めのう)、その他アゲート(めのう)
9月 サファイア(青玉)
10月 オパール(蛋白石)、トルマリン(電気石)
11月 トパーズ(黄玉)、シトリン(黄水晶)、その他クオーツ(石英水晶)ローズクオーツ、タイガーアイ等
12月 ターコイズ(トルコ石)、ラピスラズリ(瑠璃)
以上のパワーストーンのお力で、運気パワーアップをお祈りいたします。
人間の3大生存欲望と5大生活欲望
人間の3大生存欲望は、食欲、睡眠欲、性欲(排出欲含む)です。生存に必要不可欠なものです。
人間の5大生活欲望は、衣、食、住、情報、技術です。生活上の向上欲望です。
人間が、幸福感を得るには、上記欲望が必要十分満たされれば、基本的に良いとされます。
人間は最大限生き続けたいという欲望をもっています。老年になっても、3大、5大欲望を充足させるには、資産(お金、不動産)の蓄財が必要です。そのためには、自分の年収の10%を貯金するという原則があります。期待純資産額=年齢×年収/10という指標がある。例えば、年齢70歳で、年収500万円なら3,500万が期待される純資産(不動産除く、現金から負債を引く)額だ。
現代の日本は公的年金制度がある。住居があれば、食費と電気、ガス、水道代さえあれば、3大欲望は充足される。
老後の不安(未来への恐怖感)は、純資産と年収(年金と稼ぎ)が消してくれます。
ミリオネアの住むリッチスタン
(橘玲 賢者の海外投資術より)
ミリオネアになるには、そう難しくない。なぜなら、お金を使わなければ、資産は貯まるからだ。1070年代、アメリカのスタンリー教授が億万長者の調査をした。その結果、収入の15%を貯蓄したものは、億万長者になっていた。アメリカの金持ちはとても質素である。
1億円(100万ドル)以上の金融資産を持つ富裕層は、2015年でアメリカ700万世帯、中国360万世帯、日本110万世帯であった。
100万ドル(1億円)以上の金融資産を持つアメリカ人を、リッチスタンの住人(700万人)という。
住人は3つの階層に分けられる。
1.ロウアー・リッチスタン 純資産100万ドル(1億円)~1,000万ドルの600万世帯。企業幹部、医師、弁護士、銀行員、デザイナー、アナリスト、資産運用者などの高学歴専門職者からなる。資産の半分以上を給与所得から、3分の1を投資利益から得ている。もちろん、コツコツ貯金した質素な老人住民も多い。
2、ミドル・リッチスタン 純資産1,000万ドル(10億円)~1億ドルの100万世帯。高所得専門職、起業家、企業オーナーである。
3.アッパー・リッチスタン 純資産1億ドル(100億円)以上の数千世帯。純資産10億ドル(1,000億円)以上の資産を持つ世帯はビリオンネアと言い500世帯。自力でのし上がってきた人が90%以上。相続者は10%以下である。
ビリオンネアは、1990年以降のグローバリゼーションの波に乗ったものが多い。アメリカで見ると、
①IT系ビリオンネア マイクロフォフト、アマゾン、グーグル、フェースブック、オラクルなど
②大企業創業者ビリオンネア コーク商社財閥、ウオルマートなど
③金融投資家 バフェット、ソロスなど
自社株高騰が寄与したケースが多い。情熱、努力、責任感が3大特徴。
1990年、冷戦が終了し、世界市場が誕生すると、製造や事務作業が、新興国にアウトソーシングされ、高度な知識を必要とされる専門職の給与が上昇した。情報技術発展、金融市場活性化・ボーダレス化により、新規事業が出現したのだ。その結果、格差社会が出現した。
ノー・マニー、ノー・フリーダム。
橘玲が、カンボジアの東南アジア最大の湖トンレサップ湖の観光船操舵手兼ガイドの、貧しい若者から聞いて、気付いた言葉。
自由な人生を享受しているのは、いま手にしている豊かさ・お金があるからだ。
泉正人は両親から「お金を大切にしなさい。ただし、お金がすべてじゃないよ。」と小さい頃から言われて育った。いま彼は分かった。「お金がないと、ある程度豊かな生活は出来ないというボーダーラインがある。ボーダーラインを超えると、お金だけに影響されない豊かさが、そこにある。ボーダーラインは年間所得3万ドル(300万円、月25万円)で、これを超えると、物質的な豊かさではなく、精神的豊かさが必要になる。」
精神的豊かさとは何か。「3つある。①人的資産(自分、家族、友人、健康、経験、頭脳、教育、知識など)②金融資産(お金、株式、不動産)③将来生活の自由・豊かさ・希望」である。
自由・豊かさ・将来への希望(hope)が精神的豊かさなのだ。
老後の標準モデル
物事を理解する時、標準モデルを知ることは、大変理解しやすい。
前ブログと同じく橘玲と泉正人の本から引用する。
1.平均的65歳の総資産
会社を定年退職した平均的な65歳の団塊世代日本人の資産ポートフォリオ(中央値)は、金融資産1,500万円、厚生年金資産3,000万円(月額16万円を20年間、長期金利2%で割り戻す)、不動産2,000万円、合計6,500万円である。これを見ると、金融資産がとても少ないことが分かる。これでは、金融投資などできず、変動に備えるため、安全な普通預金で持つ戦略しかないことが分かる。結局、サラリーマンは、終身雇用制度の人的資本の1億3,000万円しかなかったのである。それを年々すりへらし、退職金で金融資産を得るという図式である。
2.サラリーマンリタイヤ後の必要生活費
2007年調査によると、必要最低限で300万円/年・25万円/月、ゆとりある生活で500万円/年・40万円/月という結果がでている。次にリタイア後の収入は、多くの人は年金収入のみに頼ることになる。年金は厚生省のモデル世帯年金受取額が、夫婦2人で280万円/年・23万円/月である。不足する額は、貯金または個人年金で備えるしかない。これからの若い人の年金は、減ってゆく可能性が高く、老後への備蓄金の必要額が大きくなると考えられる。しかし、節約による貯蓄額には限度があると考えられる。
3.今後の道
サラリーマンは、人的資本から、月給を得て生活してきたのだから、老年になっても、働くしか道がないと言える。一方、老年の生活費のかからない工夫も必要になるが、これにも限度がある。家族・一族による助け合いがあれば、望ましい。
金持ちで豊かな国(人)になる方法
(グローバル・エコノミー・ヒストリー オックスフォード大 アレン教授)
1.金持ち・豊かになる4要素
①高い生産性のある良品廉価な商品の製造・販売
②製造技術への資本投下
③大きな市場の確保
④教育への投資
2.生産性技術革新により、富国と貧国の格差が生じる
衣食住移動に関するモノは、世界中で作られてきた。自由貿易と各国(人)の技術革新により格差が生じる。
3.グローバル・エコノミック・ヒストリー
①1750年、世界の製造業生産シェア 中国33%、インド25%、イギリス10%。中国インドで60%。
②1913年、産業革命により、シェアはイギリス15%、アメリカ30%、ヨーロッパ30%に(欧米で75%)、中国4%、インド1%に、中国・インドの製造業は破滅的に衰退した。
③1950年、アメリカ45%、ヨーロッパ15%、イギリス10%(欧米で70%)、ソ連10%
④2006年、アメリカ25%、ヨーロッパ20%、中国10%、東アジア(日、韓国、台湾等)20%
4.日本はいかに欧米にキャッチアップしたか
戦前:日本と西洋の格差は2世代(60年相当)あった。1940年までに大分追いついた。
①1870年明治維新・廃藩置県で国内市場の統合、1915年不平等条約改正で関税自主権確保。
②1900年小学校授業料無料化、1915年通学率90%に
③政府が官営工場、特定企業に補助金投入し、工場・技術に投資
④1915年、銀行制度が成熟し、資金貸与・投資が出来るようになった
戦後:先進国の成長率は2%。日本が2世代分(60年)キャッチアップするには、年6%成長しなければならなかった。日本は1950年から1990年まで40年間、6%成長し、西洋の生活水準に追いついた。(1953年から1973年は8%成長。)
①第2次大戦後、日本は戦前の工業水準を取り戻すべく、通産省が主導して、需要に先駆けて、重化学工業の最新技術・資本集約的技術・大規模生産に集中投資・傾斜生産した。最新・大規模な生産は、他国の効率を上回わり価格競争力をつけた。競争的な価格をつけながら、高賃金を払うことができた。(韓国・台湾・中国も追従した)
②日本の企業内組合、年功賃金、終身雇用制度は、所得上昇をもたらし、耐久消費財が買える購買層を作り出した。国内市場も大きくなった。
③大規模な技術革新投資には、大規模な販売市場が必要だが、アメリカ向け輸出で獲得した。(アメリカは戦後、自由貿易化を選択した。しかし、かっての重工業地帯・ラストベルト地帯は没落した。)
④この結果、1990年までに、西洋との格差(労働者1人あたりの資本、教育費、生産性)が縮小した。
現代=1990年以降の低成長時代:キャッチアップ後は、世界の技術フロンチアスピード(年1~2%成長)しか成長できなくなってきた。グローバル・エコノミーにおける立ち位置が、根本的に変わったのである。明治・帝国主義時代のような、自国に合った独創的な技術開発政策を採る時代になった。
人生の3大事
若い頃、テレビでよくやっていた三越商事という不動産屋のCMがあった。「1つ山越し(大学卒業の写真)、2つ山越し(結婚)、3つ山越し(家の入手)、三越商事~」。3大○○という言葉は、簡潔で覚えやすい。
1.人生の3大必要資金(大きな出費を伴うもの)
1)住宅資金(住宅購入)
2)教育資金(子供の教育)
3)老後資金(老後の生活資金)
2.お金の3大使い道
1)消費(生活費)
2)浪費(無駄遣い)
3)投資(生産性アップ・資本金といってよい)
3.人生の3大無駄遣い
1)住宅ローンによる家作り(3000万円損)
2)民間生命貯蓄保険への加入(1500万円損)
3)マイカー購入(30年で1500万円)
4.人生の3つの坂
1)上がり坂(ごう慢になって失敗する)
2)下り坂(がんばり忍耐が付く)
3)ま坂(病気・健康、事故・大損)
5.老後の3大資金(月40万円収入が目標)
1)公的年金(厚生年金等22万円/月)
2)企業<退職金>年金・個人年金(8万円/月)
3)65歳以降も働く(10万円/月)
以上、合計40万円/月収入確保
<4>予備貯金1500万円
20年後の日本
(誰が日本の労働力を支えるのか 野村総合研究所+IT情報)
20年後では、私は90歳になる。2037年頃。
1.今の日本の概算状況と20年後
人口が1億2700万人⇒20年後は1億1000万人。現在世界で11位。現在、人口が9000万人を超える国は15カ国⇒日本は13位か14位になる(1流国=中国、インド、アメリカ、ロシアの4カ国、2流国=インドネシア、ブラジル、メキシコの3カ国、3流国=パキスタン、ナイジェリア、バングラディッシュ、フィリピン、エチオピアの5カ国+ベトナム)、65歳以上が人口に占める割合、現在日本=25%(1位)、20%-24%=イタリア、ドイツ、キリシア、14%(ここから高齢社会と呼ぶ)-19%=フランス、イギリス、アメリカ。⇒20年後、日本高齢化比率33%・3人に1人。日本労働力人口6500万人⇒6000万人(1億総活躍社会を目指しても)、若年層(15-29歳)1100万人⇒950万人。現在の日本世帯数は5400万世帯(世帯当り2.4人、人口の42%)⇒5000万世帯。以上概算総括すると、2035年頃、日本の人口1億1000万人(世界15位)、老人(65歳以上)人口4000万人(3人に1人)、若年層(15-29歳)1000万人(10%、10人に1人)、世帯数5000万世帯になる。建設、運輸、対人サービス業などの力仕事業種で人手不足になる。
2.今の日本の世帯別・金融資産・保有状況と今後
①1億円以上金融資産保有世帯数120万世帯(2%)②1億円-5000万円保有世帯数300万世帯(6%)③5000-3000万円世帯数600万世帯(12%)④3000万円未満4000万世帯(80%)⇒20年後は比率が同じか資産保有が減少する。
3.20年後の住宅
現在、日本の総住宅数は6100万戸。人口が1億2000万人。国民2人に1戸の住宅がある。世帯持ち家比率は60%。空き家数は800万戸(貸家・売家500万戸、放置空き家300万戸)で空き家率は15%である。今後は住宅数6000万戸、世帯数5000万世帯で空家数は1000万戸を超える。現在、住宅の平均築年数は30年と長期化してているが、欧米の自動車保有期間と住宅築年数の長期化と同じようになる。新築戸数は半減し50万戸を切り、中古住宅の流通が増える。価格も低下する。
4.年金額減少問題
老後(65-70歳以降)の生活は、公的年金・私的年金(これが中心になる)と生涯現役労働に頼る事になる。その中で、高齢化比率の上昇に伴い、20年後は老人1人に現役2人で支えなくてはならなくなる。公的年金が伸びない、手取り年金額減少と見込まれている。毎月の生活費が不足すると困窮することになる。高齢者の労働参加と低費用生活の工夫が求められている。介護費用については、老人個人の貯蓄が期待されている。
5.全世代型社会保障
従来、日本は高度成長で、高齢世代に手厚い所得再配分を行なってきた。しかし、2000年に入り、40歳未満の世帯で年間所得が300万円未満の世帯比率が45%と増加した。一方、65歳以上世帯の平均所得が300万円であることから、若い低所得層の子育て資金の充実など若年世代の所得再配分が望まれている。
6.20年後の労働力不足への対応策
現在、人工知能ロボットの開発利用と外国人労働者の労働力による対応が考えれている。人工知能ロボットは開発されると見込まれる。外国人労働者については、日本は低賃金・重労働を期待しているので、外国人労働者は、日本の住む場所と生活には、8割が魅力を感じているが、働く場所としての日本は、アジア人で3-4割、欧米人で15%位しか魅力を感じていない。外国人労働者の不満を解決する施策が必要となっている。
例えば、家族を含めた外国人の生活環境整備も必要となっている。
日本の外国人労働者は2010年60万人、現在110万人と増えているが、総人口比率2%以下と多くない。
また、世界は労働力不足に向かっている。例えば、中国と日本の比較で、生産年齢人口(15-64歳)は中国2015年ピーク、2025年総人口減少、労働輸入国へ、日本は1995年ピーク、2010年総人口減少である。生産年齢人口の割合は、中国は2010年75%、2040年60%、日本は2010年60%、2040年50%である。65歳以上の人口の割合は、中国2020年10%、2040年25%、日本2020年25%、2040年33%である。アジア諸国も同じトレンドである。日本と中国は、減少してゆくASEAN諸国の労働力獲得へ競争していくことになる。
無縁社会から準・血縁社会に
(多縁社会 藤原聡子)
2010年、NHKの番組「無縁社会」で、80歳の老人の孤独死が取り上げられ、社会から孤立する老人の現実が浮彫りにされた。2011年3月東日本大震災が起き、支え合いや助け合いが大切であることを、日本人は改めて気付いた。絆という言葉が使われた。
かって、戦前の日本は、家族は産業を営む「企業」の単位であった。家族は経済活動を営む運命共同体であった。今でも、日本以外の東アジア、東南アジアの人々は、経済共同体としての家族・一族を組織している。日本は、戦後の高度経済成長の中で、大企業で働くサラリーマンが誕生した。企業から給料をもらい、家庭を持ち、家を持ち、核家族として、企業の活動に全面的に参加した。老後も、退職金をもらい、夫は終身厚生年金、妻は終身国民年金をもらい、夫は終身企業年金もあった。その中から、税金、介護保険、国民健康保険を支払っても、手取りで30万円/月をもらえた。そして、戦後は、西洋流の乳肉食が進み、医療技術サービスが普及し、日本人の老人は、無理しなければ、90歳までは生きる状況になった。企業から卒業するのが、65歳としても、25年も時間がある。
ところが、ソ連崩壊後ワン・ワールドの世代、バブル世代・バブル崩壊後の世代(1998年以降、20年前)は、長期デフレで成長が厳しく、少子高齢化で市場が縮小し、経済が小さくなったために、社会保障(年金、生活保護などのセフティーネットも含め)が、だんだん機能しなくなってゆく可能性が高い。企業も25年も卒業生を支えられなくなってきた。
バブル後世代の65歳から90歳までの老人時代を、誰が支えるのか。衣食住通信交通趣味や介護や葬送はどうするのか。退職し、80歳になったバブル後世代は、どこで、どうして暮らしているのだろうか。孤立することの不安はますます大きくなっている。
「ファミリー(兄弟姉妹、従兄弟従姉妹等横の血縁、親はいない)・レンタル(有料)・シェア(共有)・ハウス(中古住宅、寝室のみ専用、食堂・トイレ・風呂は供用)」という家族・一族が利用できるハウスが解決策になると思う。
ファミリー限定なら、事前にキーを渡しておき、メールで管理者に泊まる旨知らせ、料金後払いで、1日1,000円、1か月なら(電気・ガス・水道・風呂代込み)1人1~2万円くらいで運営できる。2地域居住(季節居住、週末居住など)も可能である。レンタル(有料)なので、誰にも気兼ねする必要はない。シェア(共有)なので、安く、限度のある会話だけで済む。戦前のような、封建的大家族のような、堅苦しさのない、自由な居住が可能になる、準・血縁関係居住になると思う。
最優先は一族の安泰と繁栄です
(年収120万円時代 森永卓郎)
森永卓郎が2003年「年収300万円時代」を刊行した。「将来的に日本社会は3分化する。A層:年収3億円以上1%、B層:年収300万円クラス5割、C層(ワーキングプア層):年収120万円クラス4割である。」。ほぼ当っている。年収120万円(月収10万円)では、家賃5万円、残り5万円で、電気ガス水道と食費と健康保険料等すべてをまかなう、生死を賭けた戦いになってしまう。この弱肉強食の考えは、イギリス、アメリカ、日本と広がった新自由主義の思想です。①市場原理の経済構造②金持ち・大企業は減税、庶民・中小企業は増税③金持ち層はエリート校で高レベル教育、庶民の教育レベルは下げる。④戦場に行く兵士は低所得層から、という政策です。結果、教育も就職も年収と氏素性で決まる階級の固定化です。日本政府は、1億総中流から総下流・格差社会に舵を切り、弱者切捨て路線に走っています。運悪く、親族が4割の年収120万円クラスのワーキングプアになったら、どうするか。社会が助けられないなら、昔ながらの、血族が助けるしかありません。結局、最大の問題は、65歳以上の高齢者に来ます。実際、65歳以上の普通の人の年金は、7万円/月が多くなっています。60歳から90歳の間の年収確保が最大の問題なのです。森永卓郎は、働けなくなって、月収10万円(年金+α)でも、住む所があれば、終身なんとか食っていける。住宅レベルが落ちても、田舎でも、家賃がいらない所を確保することが、必須事項になると言っています。
稼ぐ4分野(アーニング・クオーターランド)
ロバート・キヨサキがベストセラーになった本から引用する。人間が生きてゆくために、お金を稼がねばならない。その方法が4つある。
1.Enployee(従業員、雇われ人)
・1馬力稼ぎ。自分が働いた成果と時間をお金に換える。健康なら正社員だと60歳まで働ける。自分の能力への投資、いい大学からいい大企業へ就職を目指す。
・65歳以上だと働く場所が限られる。65歳から2~30年間くらいの住居と月収(10万円~40万円の年金保険)を貯めておく必要がある。非正規社員が4割に増えてきたので、安泰ではない。
2.Self-employee(自営業者)
・1馬力稼ぎ。自分+小人数の協力者。自分の好きなように働ける。仕事量・内容を調整し、80歳くらいまで働ける。
・働かなければ収入が減る。自分で老後の住居と年金を貯蓄ないしは年金保険にしておかねばならない。倒産の可能性もある。10年一昔という言葉どおり、10年で世の中変わる。うまく、仕事内容を変えていかねばならない。
3.Business owner (ビジネスオーナー=Business planner and have rights of personnel management)
・多馬力稼ぎ。自分のために働いてくれるビジネスシステムと従業員を持っている。ビジネス(金儲けの仕組み)企画者・発見者そして担当者人事決定者。他人を働かせることを意識しているので、リーダーシップ力と教育力を磨いている。
権利収入の道もある。本の印税、特許のロイヤリティ、フランチャイズ本部の利益など。
・倒産の可能性もある。10年一昔という言葉どおり、10年で世の中変わる。うまく、仕事内容を変えていかねばならない。常に資産を蓄積せねばならない。常にビジネス企画と人事コントロールをしなければならない。
4.Investor(投資家)
・多馬力稼ぎ。お金が働いてくれる。株式配当と家賃収入がメイン。まとまった資金が必要。
・値上がり狙いは、確率50%の丁半ばくち。おいしい投資の情報を見つけるには、人脈と金が必要。株式投資は長期戦で勉強が必要。金融の世界は、銀行・株屋は人をだまし儲ける。
<まとめ>
上記のなかで、従業員⇒自営業者⇒ビジネスオーナーの道が王道である。
私は今、自営業者のポジションにいるので、これを踏み台に、ビジネスオーナーへ進むのがベストである。
副業で闘う!
(年収120万円時代を生き抜く知恵 森永卓郎 2007年3月)
将来的に、日本社会は1%のA層(年収3億円)、5割のB層(年収300万円)、4割のC層(年収120万円)に3極化する。こうした弱肉強食主義はイギリス、アメリカ、日本と広まった新自由主義によるものだ。この難局の乗り切り方は2つに1つである。
1.C層の人は、副業で年収180万円(月収15万円)~年収300万円(月収25万円)まで収入を上げる闘いの道。
2.世捨て人の隠遁生活(全ての欲望をあきらめ、C層の収入の範囲内で生活する=家+月10万円)の道。
普通の人が自分の幸せをつかむには、生涯にわたり、年収300万円を確保することが、今後いかに必要かということです。
パートタイマーやアルバイトで稼げる収入は、せいぜい120万円程度。それでは生活できないということで、複数の勤務先を兼務しても。年収300万円に届かない。それがワーキング・プアの実態です。日本の労働者5000万人の3分の1、1700万人が年収300万円以下です。生活者で、年収200万円(月13万円)以下の人が、2500万人いる。非正規労働者は4割、2000万人いる。月収10万円以下が4割、月収10万円~20万円の人が4割、計8割いる。60歳以降の老後は仕事がない。家+年金+副業で衣食住・月間収入を
確保する。
1.副業の道
①副業の前に、配偶者もなんとか収入を得て、ダブル・インカムを保持することです。パートなら、年収103万円までなら、所得税、住民税なし、夫の扶養者扱いで、健康保険料、年金保険料もなし、夫の配偶者手当も支給されます。
②インターネットで開業。 収入は月1万円未満が45%、1~3万円が52%、3万円以上が3%である。「アフエイト広告」「グーグルアドセンス」「インターネットオークション」。お勧めしないが、仮想通貨取引、FXなどもあり、お小遣いの範囲で楽しむこともできる。輸入販売など転売(せどり)は難しい。経費を引いて年20万円以下なら、確定申告不要。ただし、「自分で納付」の住民税の申告は1円以上で必要。
③資産運用 お金のない人はリスクをとってはいけません。ネットトレード、外貨預金は才能が必要。
③-1 元本保証で流動性の高い銀行預金、郵便貯金を選ぶことです。定期預金、定額預金が一番安全。素人は無理しない。生活費の3年分1000万円は預貯金で持ち、それを超えた資金でリスクを取ることです。
③-2 株式投資 1流企業をいろいろな業種から選んで分散投資する。リスクは小さくなってゆく。安いときに買い、高くなったら売る。銘柄選びは、配当利回り2%以上、PER株価収益率30%以上は買わない、PBR株価純資産倍率3倍まで。3年上がり下がりのスロー投資がいい。
③-3 不動産投資 金持ちの欲しがる土地は上がる。庶民が住む土地は上がらない。貸家も余っている。
2.隠遁生活の道 老後は、家+年金+副業で暮らす。生活レベルを収入に見合ったレベルまで切り下げる。衣料は中古で。食料は特売品を。住居は老後に必要、郊外の安い物件を。情報・娯楽はyoutube(音楽など)、テレビの映画録画で。老後は、酒、食事など少量になり、健康に風呂、散歩など必要になる。
仮想通貨ビットコイン
(プレジデント、インターネットより)
2017年は、日本の仮想通貨元年と言われる。仮想通貨の代表格であるビットコインが、1年間で20倍まで高騰して、年末は200万円を超えていた。2018年1月26日、仮想通貨販売・取引所コインチェックから580億円の仮想通貨ネムが不正流出したことで、ビットコインは2月に60万円と3分の1に暴落した。ビットコインは2008年にサトシ・ナカモトと名乗る者の論文から13年まではアメリカ中心でコード化・取引、次に中国人が、16年には9割を占めるようになるが、中国政府が取引所を閉鎖し、中国が減少した。2017年からは日本でブレイクした。仮想通貨は資産の一部であるが、金融資産とは位置づけられていない。絵画骨董品のようなもので、年間20万円の利益を得たら、確定申告して、雑所得、総合課税で、累進課税(5%~45%)である。株の利益課税は「申告分離課税」で一律20%である。
仮想通貨とは何なのか?通貨の3機能①支払い手段=支払できる場所少数②価値の尺度=各国の税金、取引規制、持出し制限あり③価値の保存=セキュリティ脆弱で、通貨の役割を果たしていない。通貨という投機商品である。日銀の黒田総裁は「仮想通貨は通貨ではなく、資産の一部、仮想資産である」と言っている。日本は、円という通貨が非常に安定しており、いたる所にATMがあり、仮想通貨の必要性がない。世界有数の資産家であるウォーレン・バフェットは「仮想通貨はほぼ確実によくない結果を迎える。ビットコインは価値を生み出すものでないから、評価できない」と言っている。仮想通貨には、ファンダメンタルズがなく、価値は需要と供給によって決まる。現在、日本でビットコインを持っている人は、100万人くらい。仮想通貨の市場規模は2017年1月が2兆円。9月が20兆円。12月40兆円。2018年1月90兆円。3月60兆円である。仮想通貨はビットコインの他に1600種ある。1位がビットコインで20兆円、2位がイーサリアム9兆円、3位がリップルで4兆円、4位がビットコインキャッシュで2兆円、5位がライトコインで1兆円の時価総額である。なお、日本の仮想通貨取引所は、ビットファライヤーが、ビットコインの7割の取り扱い量、世界でも3割と国内最大規模である。
法政大学真壁教授は、仮想通貨は競馬と同じで、スリルとサスペンスを求めてやるもの。一般の個人は、投資は勝つことよりも負けないことを求めなければいけない。金融株投資方法は、投資はおよそ10年ワンサイクルある(前回は2008年暴落、2018年暴騰)。世間が騒ぐ株暴落の1年後に、手数料の安いインデックス型投資信託を買う(どの株がいいか素人には分からないので)。暴騰・急落前に、売って現金化する。また、株価が下がるのを待つ。これが、金融投資の王道である。
シングルの増加で家族助け合いの危機
(家族難民 山田昌弘)
日本の社会動向は、低収入化、未婚化、単身(シングル)化が進み(未婚率25%=4人に1人)、家族の金銭、不動産支援を前提とした日本の社会保障制度(年金保険、健康保険、介護保険、生活保護など)は、助け合う家族の減少により、家族の助け合いによる生活保護が出来なくなり、現在の孤立死3万人が今後20万人に増加する。日本では、家族のみが福祉資源になっており、日本の社会保障はシングルに冷たいのだ。
個人への金銭、不動産の支援は、実際問題として、親子・兄弟姉妹くらいの家族しか出来ないのだ。シングルの増加は、家族によるサポートのない人達(家族難民)を生み出し、少子化・孤立化を招く。個人として家族難民にならない自衛策は、①婚活して配偶者を見つける②金持ちになる(かなりの金銭資産と不動産を持つ)の2つしかない。
グローバル資本主義で日本は貧しくなった
(貧乏はお金持ち 橘玲 2009年6月)
久しぶりに、橘玲の10年前の本を読んだ。橘玲は素晴らしい。10年前の状況認識がシビアで正確であり、現在の日本の貧困状況を物語っている、
「みんなが好きな仕事につけて、毎年給料が上がっていって、会社は一生社員の面倒を見てくれて、病気になれば国が下の世話までしてくれる」グローバル資本主義時代で、そんな都合のいい話はあるわけないと、誰だって知っている。需要が限られているのに、すべての労働者を正社員にすることなどできるはずがない。そんなことしたって、会社がつぶれてしまえば、すべてが無くなってしまうのだ。こうなると、人生にとって一番大事なことは、自分の手でお金を稼ぐことだ。
私たちは資本主義と市場経済の中で生きてゆくしかない。この経済世界で、私たちがお金を獲得する方法は、「(人的、金融)資本を、市場に投資し、リスクを取ってリターンを得る」しかない。方法は、①雇われる=サラリーマン=自らの専門分野に特化した人達②法人になり、自らエンタープライズ=事業をして、企業家になる=専門分野+事業選択・会計・税務・ファイナンスをするの2つである。人的資本を最大化する方策は、法人になり、国家を利用して富を生み出すことである。ただし、成功率は高くないが。
法人をつくれば、ひとはビンボーになる。そして、それがお金持ちへの第1歩だ。そのうえ、雇われない生き方をすれば、クビになることもない。ひとは生き延びるためなら、法の許す範囲でどんなことをしてもいい。これが、自由な社会の根源的なルールだ。この理不尽な世界を生き抜こうとしたら、法人の思想と技術が役立つにちがいない。
あれから10年、この世の中は、ますます生きづらくなっている。
①階級社会化 資本家、中間層、労働者の階級で、労働者階級4000万人が月収20万クラスと非正規雇用のアンダークラス月収10万円クラス=1000万人貧困率40%、男性の未婚率70%になった。増え続ける派遣・パートでワーキングフアの激増で配偶者も住宅も、持てない。老人が単身化、家なし+低年金で老後破綻の状態になる、大学生のブラックバイト、奨学金返済の滞り、公務員も3分の1が非正規職員化で70万人月収15万円程度、貧困層は半分が将来に不安を抱え、3割がうつ病状態である。
②グローバル経済で、基礎賃金が半分になった。公共事業の積算の労賃が3万円から1.5万円に、賃金が上がらず、少子高齢化、非正規雇用の低賃金、エンゲル係数25%、高齢者が30%、外国人労働者250万人、20年間で100万人増えている。農業・漁業・製造業など大手資本が買い取り大規模化し、中国人の研修生などの労働力活用で競争力アップを図っている。
③年金、介護、健康保険などの社会保険料が上がりつつあり、リターンは減りつつある。
④生活保護の激増で、国は対象の絞り込み、保護費の減少を図っている。家族福祉が基本になっている。
⑤老人単身者、女性など社会的弱者が、家族の援助がないと暮らしていけなくなっている。
人間には家+確定収入が必要だ
恥ずかしい話、私は70歳にして初めて、「人間には、家+確定収入が必要だ」と分かった。
このことを理解せず、これまで生きて来れたのは、戦後の高度成長日本の、団塊世代で育ち、生まれたところが、食と土地に困ることのない、関東地方で育ったからだ。現在の若い世代は違うと思う。現在の若い世代は、60歳くらいになったら、自分の家と年金(公的+私的)10万円以上の確保が絶対必要だ。後は、国は面倒見てくれないので、家族(実家)が必要だ。実家はたいてい、家と離れ屋(または別荘)を持っていて、商売で無一文になった兄弟姉妹がいたら、離れ屋(別荘)に住んでもらい、米と味噌お新香くらいは提供した。人間は老人になって、うまく稼げなくなったら、家と布団と衣料と暖房とトイレと風呂と米・味噌は最低限、絶対必要だ。昔は、子供はもちろん、無収入の親族を、実家が扶養した。そういう仕組みだったのだ。若い世代では、家+離れ屋(別荘)+確定終身年収(公的、私的年金)を、60歳以降100歳まで確保する気がないと、生きるのが難しい時代になってきた。しかし、いったん、この環境が確保されると、現代の豊かなインフラを利用すれば、江戸時代の大名に匹敵する、楽しい老後が送れるのだ。
21世紀は経済4大陸が起業ターゲット
(見えない大陸 大前研一)
大前研一は21世紀の経済は、4つの経済空間からなると言っている。すなわち、この4つの経済空間が起業のターゲットになる。組み合わせると更にパワーアップする。
①実体経済(衣食住、人物金の現物経済) ロボット化、低賃金労働者(後進国労働者、移民労働者)利用化
②インターネットパソコンデジタルサイバー(仮想)経済 AI(人口知能)スマホ利用
③株式不動産金融市場経済 レバレッジによる株式価格上昇、マネーバブル(ドル元)
④ボーダレス経済 アジア低賃金利用、自由貿易金融、自動車など工場世界立地化
白物家電(冷蔵庫、洗濯機など)による家事労働の軽減・安価化の実体経済と黒物家電(テレビ、パソコン、スマホなど)による無料仮想現実レジャーの実現、マネーバブルによる株式不動産価格の高騰、ボーダレス経済による国内労賃の低価格化と移民問題など、21世紀は高速スピードで生活が激変する。100円ショップ、ユニクロ衣料、自由貿易食料、映画・音楽・情報の無料化、AI、ロボットによる人間の労働の半分くらいの仕事の代替、自由貿易・自由労働と国民国家労働者のぶつかり合い、帝国主義化と輸出禁止商品の出現、金持ちと貧乏人の格差断絶による民主主義の闘いなど問題解決のトライ&エラーが激しくなる。低価格化商品競争の中で、個人は収入を得なければならない、危機感を持ち、新分野にチャレンジし、リスクを取って、新機軸・新商品の開発販売により収入を得なければならない。
お金10倍の法則
(富の未来図 ベ・ドンチョル、チェ・ユンシク、わかりやすい投資講座 細野真宏)
「借金による成長」というリスキーな「お金活用術」について、実態1で生きてゆく現金主義ではなく、借金活用による成長で、10倍、100倍、10%、10年など10という数字が歴史的に活用されてきた。
1.自分の未来のお金=借金が発明されてバブル崩壊の歴史(富の未来図より)
①17世紀、イギリスでは、ターリースティックという棒を税金徴収前に発行した。そして、金の裏づけも作った。金貨製造業者は、一般人の金貨も保管していたが、一斉に引き出されることはないと考え、金貨裏づけのある小切手を利子付きで貸し出し、金貸し金融業をした。貸出額が異常に大きくなった時点で、小切手と金貨が交換できなくなり、破産した。しかし、政府にとっても、市民にとっても、これ以上簡単にお金を入手する方法がなかったため、その後もこの借金システムは存在し続けた。
②18世紀、フランスのルイ15世の摂政をしていたオルレアン候とジョン・ローは紙の紙幣を発行した。1716年、中央銀行を作り、税金の10倍にあたるお金を発行・流通させた。これが、「10%の準備預金制度」だ。さらに、中央銀行は国債を買い入れ、国債担保の銀行券を10倍にして市場に流した。銀行券が増えすぎ、金交換ができなくなり、金融バブルははじけた。
③1913年、アメリカでは、中央銀行がないので、連邦準備(金)制度理事会FRBができた。アメリカの金融政策を決定し、ドルを発行している。FRBは中央銀行ではなく、一私企業である。FRBは保有する金と国債の10倍にあたる銀行券を発行して、商業銀行に貸し出した。商業銀行が10倍にあたるお金を市中に流通させた。国家の持っているお金と国債の100倍の通貨が市場を流れ、信用膨張(借金)がおきた。結局、FRBが生まれて17年後の1929年、株式、不動産、債権市場でバブルが崩壊し、金融大恐慌が起きた。1933年ドルと金の交換を禁止した。戦後1944年、ブレストンウッズで、金1オンス35ドルで固定した。しかし、1971年、ニクソン大統領は金兌換を停止した。そして、1990年後半のITバブル、2008年の金融恐慌が起きた。2008年の金融恐慌を抜け出すため、アメリカも欧州も中国も日本も紙幣を異常に印刷して、小康状態を保っている。
④金融危機の歴史を見ると、次第に発生の周期が狭まり、その衝撃が大きくなっている。今後の20年で、すなわち2030年以内(あと12年)に、借金中毒の経済システムから抜け出せず、更に大きい、周期が短く何回も、多様な金融危機が押し寄せだろう。
2.株式投資(わかりやすい投資講座より)
①東証1部上場企業1700社から選ぶ
②HPから配当金を見る
③株式投資配当金(直接金融)と預貯金利子(間接金融)は100倍差がある。株式投資の方が100倍多い
④株価の定価はPBR(株価/純資産倍率)を見て、株価=純資産=1の時が定価である
⑤株価の価値はPER(株価/利益率)を見て、PER=10(10年で倍増する)なら、穏当である。株式は中長期・分散投資が普通である
家族力方程式
(新しい富の作り方 菅下清廣)
米ジョージタウン大学のクライン教授が考案した、国力を算定・評価するためのツールを、国力の代わりに家族力、軍事力の代わりにソフトパワーを置き換えたものです。
(家族力)=(人数+土地+経済力+ソフトパワー)×(家族意思+家族戦略)
家族力の強さにより、構成員の幸福追求の達成が、より容易になる。
我が家族の家族力が、強まるよう努力する必要がある。
独り身は食えぬが二人身なら食える
(母の教え、お金の流れで読む日本の歴史 大村大次郎)
この言葉は、母が教えてくれた。一人口は食えぬが二人口は食えるともいう。生活費は夫婦で暮らすほうが、独身でいるときよりも余裕ができる。独り身のときは無駄な金を使って不経済になることが多いが、夫婦で暮らすようになると、家計を引き締めて切り盛りするから、むしろ生活が楽になる。結婚は男と女の、生活・生存をかけた助け合い組織だ。
この言葉は、今の感覚で、共稼ぎなら生活できる、というのとは違って、江戸や明治時代の頃に、独身男性が、1人住まいでいて、外食や外で飲むために、貯金ができなかったり、ばくちや女遊びなどで借金をこしらえたりするのに、しっかりもののお嫁さんをもらえば、ちゃんと生活ができて、貯金もできるという真実を言う。収入は一人分としても、支出が二人分になって、それで数字上は生活が苦しくなるように見えるが、実際には、その方が食える、生活が安定する、それで苦しくなったりはしない、ということを示した言葉だ。
一方、お金の流れで読む日本の歴史(大村大次郎)は、結婚について、こう分析している。
①最近の日本人は愚かで、日本経済の先行きは暗い。
②日本は以前、賃金を上げることで経済を良くしようという政策で、トップと平社員の給料差は10倍だった。しかし、バブル崩壊以降、雇用よりも、企業や富裕層を潤わせる経済政策(トリクルダウン)になった。<これは、共産主義が崩壊したせいもある>。トップと平社員の給料差は100倍になり、サラリーマンの平均給与は下がりっぱなしである。一方、企業、富裕層には大減税を行い、企業の内部留保金はこの20年で2倍になった。富裕層も2004年の億万長者は130万人だったのが、2013年には270万人と倍増した。貧困層は収入が減れば消費が減るが、富裕層は収入が増えれば金融商品が増え、いまでは1500兆円になっている。デフレ・格差社会になっている。
③このままいくと、2~30年スパンで見れば、日本は必ず衰退する。少子高齢化が進むと、どんなに頑張っても、国力の低下は防げない。少子高齢化は経済問題である。男性の場合、正社員の既婚率は約40%、非正規社員は約10%である。現在、働く人の4割以上が非正規雇用である。10年前より倍増し、600万人いる。この10年間で300万人増加した。この人達が正規社員になれば、単純計算200万人が結婚できる。もっとも確実な少子化対策は、非正規雇用対策なのだ。
④日本は「誰でも普通に働けば、結婚して子供を育てられる国」にしなければならない。そうしなければ、日本という国に未来はない。日本には、貿易収支・貿易外収支も黒字の、現在まで蓄えてきた経済力・技術力をもってすれば、簡単に出来ることである。「特定の者が潤う国は、必ず滅びる」という世界の歴史の教訓を鑑みて、中産階級を増やして、結婚を増やし、少子化を止めなければいけない。
お金から見た日本の近現代史
(お金の流れで読む日本の歴史 大村大次郎)
近現代というのは、よく分からないという人が多い。学校の歴史の授業では、近現代史は、はしょられることが多い。現在の権力に直結しているので、事件を羅列して終わることが多い。これを、お金を軸にして考えてみると、あっけなくその背景理由が見えてくるが多い。
1.戦前日本の急成長と経済摩擦の発生
①明治維新から第2次世界大戦までの70年間で、日本の実質GDPは6倍になった。実質賃金は3倍、実質鉱工業生産は30倍、実質農業生産は3倍になった。欧米の輸出シェアを奪った。1910年日本は造船輸出国になった。第1次大戦後、イギリス、アメリカに次ぐ第3位の造船国になった。
②1929年世界大恐慌後、日本は品質向上と半減の円安になり、集中豪雨輸出をおこなった。特に繊維業で、イギリスの植民地インド市場を奪った。イギリスは高関税のブロック経済化で輸入規制を行った。
③インド市場から締め出された日本は、はけ口を満州に求めた。最後の獲物・満州をかけたアメリカとの闘いが始まった。満州国の建国は、南満州鉄道の利権争いが発端になり、1931年満州事変が起こった。日本は南満州鉄道と沿線の都市の行政権も獲得した。中国と欧米資本は、南満州鉄道と平行して走る鉄道会社を作り、競合した。1930年には満鉄の収益は半減した。張作霖爆死、柳条湖爆破、全満州占領、満州国建設し、権益を確保、国際連盟から非難されると、1933年脱退した。
④日本国民は満州事変を支持した。戦前の日本は現代以上に格差社会だった。半分が農業で、小作人が半分を占め、世界恐慌、東北の冷害、都市部の貧民街の存在、特定商人の優遇による財閥の富の独占などにより、1936年二・二六事件が起きた。軍部は、生活が困難なのは、政治家と財閥が悪いせいだとして、高橋是清などを殺害した。
⑤日本とアメリカはお互いにお得意様だった。日本の輸出の4割はアメリカ、アメリカの輸出先の3位は日本であった。1938年、日本は「東亜新秩序」を発し、東アジアの市場を日本の支配下に置くとした。1941年ゴム・錫の生産地南インドシナに進駐した。アメリカは2日後、「在米資産の凍結」を行った。当時のアメリカ・ドルは唯一の国際通貨だった。これが、凍結されると、石油輸入や貿易支払が出来なくなった。横浜正金銀行ニューヨーク支店の破綻で、為替業務、国債支払も出来なくなった。日本の国際貿易が終わり、日米開戦が決定した。早期戦争終結予想に反し、日本は日銀引き受けの公債を発行し、日銀券紙幣を発行した。1~2年の予想が4年も続いた。
⑥結局、日本の国内の巨大格差問題と「東亜新秩序」による東アジア市場争奪と南インドシナ進駐が、第2次世界大戦を引き起こし、敗戦に結びついたのである。満州だけなら、切り抜けたかも知れない。
⑦進歩より、守りに強い考え方・組織を作ることが大事だと分かる。徳川家康は織田信長、豊臣秀吉を見て、「堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思え。勝つことばかり知りて、負くるを知らざれば、害その身に至る。及ばざるは過ぎたるに勝てり」。組織の長として、「驕るべからず」と戒めた。
明治国家は江戸幕府の土台で作られた
(日本の論点 大前研一)
明治時代と昭和軍部時代の相違は、土台に徳川家康の組織としての、謙虚な驕らない守りの経営理念の土台が有ったか無かったかの差である。
徳川家康の遺訓
「人の一生は重き荷を負うて、遠き道を行くがごとし、急ぐべからず。不自由を常と思えば、不足なし。心に望みおこらば、困窮したる時を思い出すべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思え。勝つことばかり知りて、負くることを知らざれば、害その身に至る。己を責めて、人を責むるな。及ばざるは、過ぎたるに勝てり」
家康が志向したのは、謙虚な驕らない守りに強い組織だった。260年間の、世界的にも類を見ない安定と秩序をもたらした。幕末の幕臣、小栗忠順(ただまさ)は、関税率改定交渉で咸臨丸(勝海舟、福沢諭吉ら乗船)を引きつれ米国に行き、東海岸の海軍工場を視察後、大西洋、インド洋を経由して世界を見聞した。帰国後は、日本の近代化事業にあたった。最大の功績は、横須賀製鉄所(後の横須賀造船所)の建設だろう。日清、日露戦争勝利の原因、日本の近代軍備の源を作った。乗員の俊才たちは、明治新政府で大活躍した。
昭和軍部は、勝つことばかり知った、驕り・やり過ぎ・利己主義・エゴイズムになって、害その身に至ったのだ。
グローバリズムVS国民国家
(グローバリズムという病 平川克美)
グローバリズム主義とは、共産主義と同じように、モデル思考のイデオロギーである。グローバリゼイションとは、「消費者の商品選考=より効率的で廉価な商品を選ぶ」という「お客様は神様です=事実・真実」に従った生活向上活動である。一方、グローバリズムは、多国籍企業の収益増大策の1方針である。利益追求の多国籍企業が、「より効率的で廉価な商品を追求」した結果、重大な不都合が生じてきた。効率的で廉価な商品を提供するかわりに、国民国家の国民の雇用と所得・需要を奪ってしまった。多国籍企業は、国家への納税回避、不公平な資産偏りと相続(上位3%が国民資産の50%所有で、生まれながらにして金持ち)、4割の貧困階級(貧乏人の子は貧乏人になる)の固定化、株式配当金など金・資産が金・資産を稼ぐ仕組み、物金人の自由化で、高い商品生産者の廃業、海外工場の設立と配当金の高額化、人件費の安い移民と国内労働者の低賃金化など「不公平で、持続不可能な国家」状態になったのだ。
国民国家とは何か。あらゆる生物体は、棲み分けて生き延びてきた。神聖ローマ帝国は30年戦争で、果てしない争いを終結させるため、1648年ウエストファリア条約でプロイセンとオーストリアという主権国民国家体制が確立した。国民国家という概念は、国家同士が互いの殲滅戦争をやめ、地球上に棲み分けるという概念である。商品経済は、安く良いものを選ぶという、国民国家の棲み分け原理とまったく違う。金銭一元化価値観、等価交換の思想である。多国籍株式会社は自己の利益追求のため、国民の幸福、国民の存続という国民国家の枠組みを超えようとしている。ウォルマートが進出した地域は、一時的に繁栄する。しかし、ウォルマートが他店舗と比較して、非効率と判断すれば、その地域から撤退する。その地域の小売業者も消費者も打撃を受ける。ウォルマートにとって、地域は消費者の集合体=1市場・需要に過ぎないのだ。トヨタ自動車の強さは、社員のロイヤリティの強さ=年功序列、終身雇用の家族主義的価値観であるが、多国籍企業の価値観とは、原理的に相容れない。これからは、持続可能で、国民が幸福になる家族主義的な、国民経済、会社経営が必要になる。
お金の神様
(お金の神様 中原圭介)
金融コンサルティング会社の代表取締役中原圭介が、2011年週刊現代で「お金の神様」を連載した50回分をまとめた本です。週刊誌掲載まで2週間かかるので、変わらない「儲ける投資と資産を守る方法の考え方」をまとめたものです。
1.儲ける投資
①株式投資の始め 株式投資の入門書を読んだが、損切りを繰り返す。経済学の理論と相場は無関係と思う。1年ほどして、テクニックより、大局観が大事と気付く。相場が見える様になった。人間がやることで、歴史や心理学が重要。ネット証券の登場で手数料が桁違いに安くなった。気楽に損切りできるから、守りに強くなった。昔は株価指数(PER,PBRなど)、テクニカル指標(移動平均線、サイコロジカルラインなど)試したが、役に立たなかった。教科書的理論では勝てません。今は情報が溢れている。しかし、必要な情報は多くない。
②投資だけで生計を立てられるか? 絶対にすすめられません。03年4月~06年3月の3年間で日経平均は2倍になった。相場の世界は、個人の9割は負け組。しかし、この期間は2割だった。一貫して私は反対した。いずれ下降トレンドになる。状況が不透明なら、売買うを休むことが、最大の防御になる。専業投資家になるには、経済の流れを見ての先読み力、予想が外れた時の臨機応変対応力、5年くらい売買しなくても良い資産力が必要なのです。大切なのは、まず、健康、仕事、家族、お金は4番目なのです。
③相場の買い場は神様しか知らない 長期株式資産運用は、世界経済が右肩上がりの高成長をすることはない時代になった今、1~3%成長では、利益は出ない。私は、長期運用ではなく、お金・相場のトレンドを重視し、お金の拡大期・後退期に合わせて、買い場・売り場を判断します。株式の長期保有という手法は通用しない時代です。ある時期は株式を買い、ある時期はすべてキャッシュに換える。そういう時代になりました。「相場は相場に聞く」ことが大事です。経済のスピードは、かって無いほど加速している。そんな環境下で、株式を保有していたら、必ず暴落に巻き込まれる。先行き不透明なときは、「休むも相場」となる。焦らずに、底値を確認してから1割反騰を買い、高値を確認してから1割反落を売る「頭と尻尾はくれてやれ」がいい。焦って含み損を抱えるより、反転を確認後、買うのがよい。
④定年後に最適なポートフォリオは、退職金はすべて現預金。配当金が3%程度で回っている優良株式をもっているなら、それも良い。ただ現実問題、年金だけで生活できる人は、ほとんどいないと思われます。私の答えは定年後も働く、できるだけ長く働くです。相場に投入できる余剰資金は2割がせいぜいでしょう。1000万円の借金なしの完全余剰金なら200万円。いずれにせよ、新興株より東証1部の大型株、個別株より指数連動型ETFと、変動率の低い守りの感覚が重要になります。
⑤相場は分析スキルが重要だ 私はつくば市に住み、仕事はつくばで9割、日本橋で1割こなしている。自宅から主たるオフィスまでの通勤時間が10分です。東京にいると、良質な情報が集まる。本当でしょうか?私の情報源は、新聞だけ。足りない分はネットで補う。東京にいなくても、手に入る情報ばかりです。今は情報が溢れている。いかに分析するかが重要である。
⑥投資信託は利益が出ない 06年高値で買った投資信託は、10年は買値に戻らない。新興国投資信託なら一生戻らない。金融機関は3%の販売手数料、年2%の信託報酬が得られるのでおいしい商品です。毎月分配型の投資信託は有名外国ファンドの商品なら、10年持てば損はしないかも知れないが、所得税、住民税が5%もかかり、投資効率が悪い。
2.住宅
公務員、富裕層を除き、一般のサラリーマンは住宅ローンを借りてはいけない。失業しない、給料が下がらないが絶対条件になる。40歳より下の世代はデフレしか知らない。3000万円の住宅ローンを普通に返せる時代は終わったということです。人口減少の影響で空き家が増えています。定年後に棲む家は、その頃買えばいいのです。
3.保険
貯蓄型養老・終身保険は入っちゃいけない商品です。30年後にその会社が存続している保証がない。貯蓄が目的なら、銀行口座にいれておくほうがよい。1000万円まで保護される。死亡保険は、その人がメインの稼ぎ手、未成年の子供がいる場合は、掛け捨て生命保険にはいる。国民健康保険もかける。
2019年10月1日の消費税について
(暮らしと経済研究室 山家 悠紀夫)
来年2019年(平成31年)10月1日から、消費税及び地方消費税の税率が8%から10%に引き上げられる。同時に、消費税軽減税率制度が実施される。軽減税率(8%)の対象品目は①飲食料品(酒類、外食、宅配ケータリング食品は除く)②新聞の2品目である。
1.消費税が導入されてから30年。1989年4月3%、2014年4月8%、2019年10月10%になる。現在、所得税19兆円、消費税18兆円、法人税12兆円であるが、2019年度以降、消費税が最大の税収項目となる。所得税は累進課税、法人税は基本税率で累進課税されているが、消費税は応能負担はなく、一律税率である。この結果、貧しい人々に厳しい税である。現在、生活保護世帯160万世帯、人員210万人、年収200万円(月収16万円)以下のワーキングプアが1130万人、貯蓄ゼロ世帯比率が30%と、生活が苦しい世帯が60%以上になっている。来年は、さらに増加する。また、中小・零細企業の経営が圧迫され、死活問題になってくる。結果、景気を悪くする悪税である。
2.日本経済の長期低迷は1998年のマイナス成長から始まり、その後20年間の実質GDP成長率は0.8%で続いている。アベノミクスは失敗である。消費税率引き上げ、非正規雇用推進、社会保障制度の改悪等の政策により、実質賃金がマイナス0.9%、家計消費支出0.5%と低迷した。
3.日本経済の低迷と厳しい暮らしは更に深刻化する。内外の環境が厳しくなる予想である。①アメリカ、世界経済の低迷が深まる。②国内状況はオリンピック需要が終わり反動減がある。働き方改革による賃金抑制、社会保障制度の減額、消費税増税で、家計支出が落ち込む。日本経済の成長率は1%程度なのに0%割れに落ち込むだろう。世帯を5つにグループわけし、最も所得の少ない層20%(アンダークラス)の前回消費税増税後の行動分析をなぞると、より貧しい家(家賃の安い家)に住み、医療費を抑え、教育費も削って生活することになるだろう。
ビジネスはやさしく考えろ!
(プレジデント記事 元カルビー会長 松本 晃)
松本氏は伊藤忠からセンチュリーメディカル、ジョンソン・アンド・ジョンソンメディカル、カルビーと転職、どの会社も増収増益を成し遂げたプロ経営者である。
ビジネスは実は簡単だ。
1.ビジネスは勝ち馬に乗らなければいけない 馬を走らせるには、鍛えて、教えて、時には鞭で叩いて、よく走ったらニンジンをあげるよと言う。なぜなら、人間は損か得かで動いているから。
2.ビジネスというのは、当たり前のことを当たり前にやるだけ。ガバナンス(企業を管理治める合意形成)の徹底とコスト削減。利益から製品値下げ、シェア増大と売上増大・利益増大。社内には結果主義を徹底。権限委譲を重視、失敗したら学べばいい。いい製品作りと儲けに結びつく改革をできるだけわかりやすくやってゆくこと。
3.人生、予測できない事が起きる。ヤバい事が起きても、大変なことだと思わない。いちいちプレッシャーを感じない。
4.会社の経営とは、仕事をして利益を上げること。すべてのステークホルダーを喜ばせること。世のため、人のためになる。
5.報酬は大きな問題ではない。お金は嫌いではないが、1つ弱点がある。あの世に持っていけないことだ。
6.1947年生まれの71歳。年齢的にもこれからはサドンデス。これからも仕事をしていきたい。これから何をしようかと考えることは楽しいものだ。
欧州貴族は年金が株式配当である
(世界大地殻変動でどうなる日本経済 宮崎正弘、渡邉哲也)
渡邉 ヨーロッパはいまだに階級社会である。相変わらず貴族社会である。貴族とビジネスマンでは世界観が違う。「ヨーロッパ アズ ナンバーワン」です。
宮崎 貴族といっても、株の配当だけで食べている。あとは何もやることがないから、趣味や論議のサークルが発達する。
この話から分かることは、年金の王道は株式配当であるということだ。金持ちになるには、株式配当で飯が食えるようにすることである。
中小企業と大企業
日本の中小企業と大企業では、生き方が違ってくる。中小企業は生活企業、大企業は安定企業。
1.日本の企業数 421万社
1)大企業は1万社(0.3%)、中小企業は420万社(99.7%)
2)従業員約4,000万人中で、大企業1,000万人(3割)、中小企業3,000万人(7割)
3)付加価値100兆円中で、大企業:中小企業=1:1で各50兆円
4)中小企業の定義 一般的には資本金1億円以下、従業員100人以下(除く製造業)
①製造業では資本金3億円・従業員300人以下
②卸売業では資本金1億円・従業員100人以下
③小売業では資本金5,000万円・従業員50人以下
④サービス業では資本金5,000万円・従業員100人以下
5)大企業・公務員のメリット
①終身雇用、年功序列
②年収・退職金・年金・健保・保険・教育・福利厚生の充実
③自分の専門分野のみの専心で一生過ごせる
2.従業員の年収(40歳)
1)大企業 年収700万円(月給40万円、ボーナス年5ヶ月200万円)、福利厚生面も良好
2)中小企業 年収480万円(月給35万円、ボーナス年2ヶ月60万円、ボーナスなし40%あり)
3.正規・非正規雇用(労働者 男性3,000万人、女性2,500万人、総計5,500万人)
1)正規雇用(正社員)男性の8割、女性の4割、総計では6割
2)非正規雇用(パート、アルバイト、契約社員)男性の2割、女性の6割、総計では4割
3)年収 正規500万円、非正規200万円、差300万円、生涯年収も倍の差、正規は年功序列、非正規はフラット賃金
4)福利厚生面等 正規は①社会保険は労使折半②住宅手当、通勤手当③責任ある仕事でスキルアップ④社会的信用あり
四柱・渡世会結成
1柱 1日1楽
2柱 気楽来福
3柱 考案産金
4柱 節食運動
倒産下の無法やくざ経済
(Rogue Economics ロレッタ・ナポレオーニ)
現代は、「倒産下の無法やくざ経済」の状況にある。国家や組織が倒産・無秩序・アナーキーの状態に陥ると、人間社会は無法やくざ経済になる。これは、珍しいものではなく、イギリスの産業革命の時、日本が戦後の経済破綻時、中国の文化大革命後、2000万人の死亡者を出した後、ソ連の崩壊後など色々ある。倒産でアナーキーになると、無法やくざ経済になる。終戦後の無頼派の坂口安吾が言ったとおりだ。「人間は衣食住がないと死ぬ。金で市場から買わないと死ぬ。戦後のやくざ、長時間奴隷労働、売春、売血、ギンブル、飲み屋を見れば、何でも有りが分かる。」
現代は、1991年、ソ連の崩壊による東側世界の倒産によるワンワールド・グローバル化によって、倒産貧困が世界中にバラ撒かれたのだ。ソ連は民営化した。無法やくざが、美人コンテストを企画して、スラブ女性を世界の売春市場に出した。大もうけしたその金で銀行を作り、ソ連の石油工業、各種資源企業を買い取り、そのやくざがソ連1の金持ちになった。現在はプーチンが彼を牢屋に入れ、その利権を乗っ取った。
中国も1992年、鄧小平の南方巡話で、2億6,000万人の奴隷農民工による深圳工業地帯の開発を成功させた。1日13時間労働、休み無し、賃金は1日2000円。偽物作り、ソフトコピー、特許技術窃盗、漁業海賊、売血村落、売春婦の量産、カジノ、役人やくざの一般化など何でも有り。
ワンワールド・グローバル化で、奴隷労働者の市場乱入により、アメリカ、日本など西側労働者の賃金が暴落した。日本は年収600万円が半分の300万円になって、非正規雇用が4割になってしまった。アメリカは、一般労働者の賃金が半額になったが、生産性向上を目指し、IT産業が勃興した。パソコン・インターネット・会計ソフト等のパソコンソフトにより、コンピューター情報革命を成し遂げた。情報革命は、コストを従来に対してゼロにしてしまった。音楽などただになった。一面、文化の普及に役立った。儲かる情報は、ポルノ、ギャンブルである。この分野を土台に、Youtube、Googleなどが台頭した。GAFAなどの本質は、グローバル無納税企業で、利益第1の無法やくざ企業である。
世界人口70億人を食わせる資源の創造と、コンピューター生産性向上と、平等分配の仕組み作成がないと、混乱・デフレ・格差の解消は難しく、時間がかかる。各人が稼ぐ仕組みを獲得し、その所有権を確保せねばならない。
情報革命の旗手M-GAFA
(完全なる破壊・グーグル秘録 ケン・オーレッタ)
第1次革命・農業(中東)、第2次革命・工業(イギリス)、第3次革命・情報(アメリカ)と人類は飛躍的な技術革新をとげてきた。情報革命はコンピューター・デジタル技術で、大型コンピュータのIBM、パソコンのアップル、ハードの進歩に続き、オペレーティングソフトのマイクロソフト、検索技術およびユーチューブ、アンドロイドのグーグル、スマホのアップル、交流サイトのフェイスブック、電子商店のアマゾンと便利な情報技術が発展してきた。これらの企業は、2人程度の創業者が20年程度で創り上げた多国籍企業で、膨大な富を独占している。海賊・既存秩序の破壊を目指した。それぞれを、簡単にまとめた。次は、IOTとAIを使った情報処理の高度化だが、これからだ。
1.マイクロソフト 1977年創業1995年Windows95完成・創業者:ビル・ゲイツ(戦略家、アメリカ人、ハーバード大学)、ポール・アレン(技術系、アメリカ人、ワシントン州立大)
2.グーグル 1997年創業 あらゆる情報をコンピューターに取込む検索システム、ユーチューブ、アンドロイド 創業者:ラリー・ペイジ(技術屋、アメリカ人、スタンフォード大)、セルゲイ・プリン(技術屋、ソ連ユダヤ出身アメリカ人、スタンフォード大)
3.アップル 1997年アップル・コンピュータ設立アップルⅡ発売、1998年iMac、2001年ipad、2007年iphone発売 創業者スティーブ・ジョブズ(戦略家、アメリカ人、シリアムスリムの子で養子に、リード大在籍)、スティーブ・ウォズニアック(技術屋、カリフォルニア大在籍)
4、フェイスブック 2004年、2012年世界最大のSNS、アクティブユーザー10億人 創業者:マーク・ザッカーバーグ(アメリカ人、ハーバード大)、エドワード・サベリン(アメリカ人、ハーバード大)他同級生たち
5.アマゾン 1994年電子商取引店舗・オンライン書店の後百貨店 ジェフ・ベゾス(工学士、節制倹約家、アメリカ人、プリンストン大学)
ヨガ入門
(ヨガ入門 沖 正弘)
2月になり、体調が悪くなってきた。寒い冬を乗り切ろうとして、3度3度朝昼晩、栄養のある食事とスイーツ、フルーツ、お酒を飲み食いしすぎた。これを、現代病という。
ヨガは自然に帰るということで、生命のバランスを取り戻す心身鍛錬法である。断食・体操・呼吸法で真の健康になる方法である。
3月も3日のひなまつりが過ぎ、気温も10度を超えてきた。ヨガをやって、人間が持っている病気を治す力を取り戻し、正常な心身バランスを取り戻したいと思う。
断食・体操・呼吸法で、心身を掃除して、自然を取り戻したいと思う。具体的なやり方は、何度もトライしているので問題ない。期間は、1週間くらいで、出来ると思う。
ヨガ入院で和生活へ
前回のブログにあるとおり、暴飲、暴食、運動不足により、肥満体調不良の現代病になったのを、治すために、1週間のヨガ入院をすることにしました。
ヨガ入院と言っても、自宅で3食かゆ、梅干または野菜、お茶の食事と、スポーツクラブでは、風呂のみで、後はなるべく横になって寝るというものです。
和とは、東洋・西洋の良いとこ取りの折衷文化です。
春宵一刻値千金。春の宵の庭の梅は気持ちよいものです。和菓子を伴わないお茶もすっきりします。
後は、静かに生活するのみです。
1.国語 やはり外国人の書いた本は、読む価値があります。Googleの検索とユーチューブで米中経済戦争と世界不況状況調べ、映画は消耗するので、当面お休み。
2.数学 弥生会計入力とBS/PLの分析。
3.理科 技術関係は小修理がメインです。
4.社会 政治経済社会情報は本、IT情報、新聞から得ます。
5.語学 国語、英語、中国語だが、当面お休み。
6.図画工作 東洋趣味の飾り物鑑賞。
7.音楽 ユーチューブ音楽をステレオで拡大音響にして聞く。
8.体育 スポーツクラブでウォーキング、近場の散歩
9.家庭 庭の花整理
ギラギラした西洋趣味の衣食住ではなく、清浄な和趣味で、体調を整えます。
雅号 徹斎
私の雅号を徹斎(てっさい)にしようと思う
雅号=文人、画家などが、本名以外につける別名
徹斎=斎に徹する
斎=諸事、慎むこと。正午を過ぎて食事をしないこと。仏事の食事(穀物・野菜・豆・汁の精進料理、ベジタリアン料理)。雅号などにつける語。
老後のお金
(PRESIDENT 2019.4.1号)
老後とは、65歳から90歳くらいまでの時間ー約30年間をいう。その間、いくらあれば暮らせるかという話だ。極めて単純明快に書いてある。
1.高齢者の平均支出は月額約30万円、年額360万円です。(税金等含む)
2.年金収入は「もらうものではなく、つくるもの」
①夫の厚生年金 (平均年収500万円)180万円/年、15万円/月 専業主婦の妻 80万円/年、7万/月 合計260万円/年、22万円/月
②不足の100万円/年、8万円/月を個人年金(退職金の積立等で)で作る。1500万円~2000万円位。
3.前提条件
①自宅あり
②借金なし
4、貯金(生活費以外の支出に備えたお金)
①自宅・家電・車の修繕費・買換え費用400万円、②医療・介護費用200万円、③ゆとり費用200万円の合計800万円あればよい。
平成という時代
(中日新聞 31年3月28日 萩原博子ほか)
平成という時代は、1989年から今年2019年4月30日までの約30年間である。
1.世界 1991年ソ連が崩壊し、東西冷戦が終わり、ワンワールド・グローバル時代が始まった時代である。
2.日本 平成前の昭和時代は、日本は世界の半分、それもソ連と戦って疲弊したアメリカを中心とした西側世界陣営に生きて、経済は世界2位の大国だった。それが、グローバル時代になり、平成時代は、ソ連、東側陣営、中国、アジア・南米諸国が参入してきて、グローバル競争に巻き込まれた。長谷川慶太郎の指摘したデフレ(物価のスプライラル・ダウン)の時代になったのだ。安い人件費の国が大挙参入したのだ。民間平均給与は460万円から430万円に落ち、中間層が減り、格差が拡大した。昭和時代の終身雇用と年功序列、退職金と年金が保障された老後安泰の人生設計は、平成時代は、デフレ・少子高齢化により不安だらけになった。夫婦共稼ぎ、定年後も働く時代になった。少子高齢化が進み、年金給付が抑えられて、非正規雇用が増え、給与が上がらない、節約の時代が続くだろう。
3.個人 私個人は団塊の世代に生まれ、妻専業主婦・持ち家・子供3人・終身雇用・退職金・厚生年金受給と昭和時代のサラリーマン生活が出来た。そして、定年後も夫婦共稼ぎで、自営業で働こうとしている。これからは、個人家族の時代は、維持出来なくなり、ある程度、大家族ー親兄弟、子供孫、助け合いの時代になると思う。そうしないと、子供孫が十分育たないのだ。恵まれた人を除き、会社だけに頼れなくなり、アフリカのサバンナで、動物が集団で助け合って暮らしている状態のように、家族集団助け合い時代に戻るのだ。
ついに遊行期に突入した
ついに遊行期に突入した。70歳を過ぎて、人生あと20年になって、体の部品が保証期限切れになってきて、第1線の戦いの場では通用しなくなってきた。落語の世話好きなご隠居さんになってきたのだ。遊行人徹斎になったのだ。
前歯が入れ歯になって、新潟の堅いせんべいを大量に食べたら、歯肉がはれてしまった。もう、堅いせんべいは食べられなくなったのだ。食べるとすれば、割って磨り潰して、食べなくてはいけなくなったのだ。禅の粥が最適になってきたのだ。歯肉のハレを歯医者さんに見てもらわなければいけない。
先日は、目が車の運転には、見えなくなって、コンタクトレンズを買い換えた。2年に1度くらい定期的に変えねばいけなくなったのだ。毎日の洗浄も適当にではなく、説明書どおりにやらねばならない。
尿も前立腺肥大で出にくくなって、酒を控えなくてはならなくなった。
若い人を後ろから支援しながら、無理せず、人生を遊行する時代になってきたことを、自覚せねばならなくなってきたのだ。
中国農民工の時給300円
(CBC報道特集ー中国経済の光と影)
中国の深圳からのレポートだった。35歳の健康で仕事暦のある農民工男性の時給が300円だった。日本は苦しい。日本の日給は、900円だから3倍ある。競争力に差がある。月給にすると、中国稼動30日で9万円、日本20日で18万円で、中国月給は日本の2分の1だ。激しい戦いだ。日本は今後もデフレ(物価のスプライラル・ダウン)と闘わなくてはならない。建設・運送などの人手不足は続く。
香港の隣の深圳のGDPは40兆円で、昨年香港を抜いた。40年前にスタートした世界最速発展の技術都市といわれている。ドローンの世界市場5,000億円の、シェア7割を占めるDJIの本社(6,000人)がある。2009年10年前はじめてドローン1号機をリリースした。30歳以下の高学歴の若い社員が、ドローンの新製品・新市場開発を目指して必死に生きていた。
いづれにせよ、中国との激しい生存競争は続き、終わらない。
目を温めれば視力はよくなる!
(目を温めれば視力はよくなる! 中川和弘)
お絞り温熱化+目の体操(①目パチ②目ツボ押し③指先追いかけ)で2週間で近眼、老眼がよくなる。続けることで、目の冷えはなくなり、視力の回復、目の悩みはなくなる。
視力を低下させるのは、血流障害から生じる「目の冷え」にある。目を温めリラックスさせ、眼筋ストレッチ・血流促進・動体視力強化で、眼筋が増え、発熱量が増えると、近眼・老眼がよくなる。目の垂れ下がり矯正にもなる。
1.お絞り温熱化 お絞りセットを常時用意し、お湯沸かしポットでお湯を沸かし、水を半分入れて、お絞りを温めぬらし、仰向けになって、目に乗せ、温める。目の運動がやりやすくなる。
2.目パチ体操 目をギュッと閉じる。目をパッと開いて上を見る。以下、下、右、左の順で目パチする。眼筋強化。
3.目ツボ押し 親指、人差し指、薬指で頬骨上、まゆ山上、目頭を上に押す。次に中指、薬指で頬骨上、目のみぞを上に押す。目の血流促進。
4.指先追いかけ体操 顔は固定し、人差し指を、上下、左右、斜めに動かし、目で追う。動体視力の強化。老眼によい。
メガネやコンタクトは視力を補正するだけ。「視力回復」で目は見えるようになる。
得する生活
(得する生活 橘玲)
お金本で、私の好きな作家・橘玲の本である。
1.貨幣 現在では、銀行の預金通帳に打ち出された電子データが貨幣だと信じられている。
2.金持ちと貧乏には経済学的な理由がある 人的資本(ヒューマン・キャピタル)論でベッカー教授はノーベル経済学賞を受賞した。教育によって知識・技術を獲得すれば、労働生産性を高め、賃金を上昇させる。医師・法律家・コンピュータ技術者の給与が高いのは、大きな人的資本(ヒューマン・キャピタル)を持っているからだ。ベッカー教授によれば、人的資本は、教育・技能・知識・健康で、近代経済国家の富の75%を占める。人的資本の蓄積は経済的成功をもたらし、成功者はお互いに信頼しあうことで、「関係資本(ソーシャル・ネットワーク・キャピタル)」を築き、より多くの収益機会を手に入れてゆく。信頼を失った者は、誰からも相手にされず、人的資本(ヒューマン・キャピタル)も関係資本(ソーシャル・ネットワーク・キャピタル)もやせ細り、ますます貧乏になってゆく。40歳を過ぎて、金も地位も家族もなければ、社会的信用を得るのは難しい。これが、私達の社会の身も蓋もない現実である。
3.現金は匿名の決済手段 決済で現金が多用されるのは、売り手側にプライバシー情報を提供したくないと考えているからである。銀行送金やクレジットカードは、決済の匿名性はないが、安全な決済方法であるので使われる。
4.保険は損することに意味のある宝くじ 生命保険加入者は、自分が生きて保険料が無駄になること望んでいる。
5.不動産とプライバシー 不動産は、預貯金や株式と同じ資産である。預貯金や株式は、プライバシー情報として保護されている。不動産は、所有の事実を、登記というかたちで、国家に報告し、第三者に開示している。国が権利を保護してくれる。その代償として、プライバシーがない。不動産は所有するだけで、固定資産税が課税される資産である。不動産に投資することは、国・自治体に余分に税金を納めるということである。
6.マンションは、高額な管理費に注意しなくてはいけない。
7.不動産のオークションである競売市場で、個人が有利な取引をすることは、極めて難しい。 不動産業者は、落札した物件をリフォームし、利益を乗せて、不動産市場で売却する。ほぼ相場どおりに落札価格が決まってゆく。競争相手が多く、競売は、プロにとっても、旨味のあるものではなくなってきた。個人投資家は直近の売買価格を知らない為、あてずっぽうになり、損をする。不動産は競売を利用するよりも、業者を通じて、売主と値引き交渉した方が、有利な条件で入手できるというのが、プロの間では、常識になっている。
8・リゾートマンションの値下がりは、やはり管理費にある。
9.人生を豊かに生きるのに、カネはさほど重要ではない。 ヒトは一匹の動物として生まれ、成長し,、老い、死んでゆく。有限な時間の中で、自らの人的資本を最大限に活かし、より多くの効用を獲得しようと生きている。カネはそのための手段にすぎない。カネに比例して、幸福が増えるわけではない。ヘーゲルによれば、生きる目的は、他者の承認を得ること(名誉・尊敬・愛情)にある。
インフラ無くして発展なし
(売国経済 渡邉哲也)
途上国はなぜ発展できないのか?一方、日本は第2次大戦で敗戦しても、先進国であり続けた。その理由は、長い歴史の中で作られた社会インフラがあるおかげです。生活インフラがないところには、文化文明は発達せず、教育環境も発達しません。国富の75%はヒューマン・キャピタル(キャピタル=生産手段)とソーシャル・ネットワーク・キャピタルである。しかし、この人的資本を作るには、インフラ=経済の基盤となる施設・制度がないと、育たないのだ。インフラは政府によって整備される。国富の残る25%はインフラなのだ。インフラ施設=電気ガス水道のエネルギー施設、鉄道バス道路港湾空港の輸送施設、電信電話の情報通信施設、学校図書館病院公園スポーツクラブの教育厚生施設、市役所裁判所警察自衛隊の役所施設、スーパー商店街本屋飲食店の衣食住生活施設、およびインフラ制度=憲法・法律の法制度、郵便局銀行証券会社の金融通信制度である。このような社会生活の基盤となるインフラが、徒歩範囲にあって、はじめてヒューマンキャピタル、ソーシャルネットワークキャピタルが発展するのだ。
個人の家にも、このミニ・生活インフラ施設・制度を整備して、生活効率をアップさせ、個人をキャピタル=生産手段として発展させねばならない。資本=キャピタル=生産手段として、法人・会社組織をつくり、発展してゆかねばならない。
地獄の沙汰も金次第=示談
裁判は有罪と決まると大変な事になる。
「地獄の沙汰も金次第」ということわざは、示談の重要性を示している。
無実なら別だが、ちょっとでも疑われる事案、例えば、セクハラなどの場合、何が何でも、かなり金がかかろうとも、事前に示談に持ち込まなければいけない。なぜなら、万一にも有罪になると、大変な社会的信用が失われるからだ。公的な裁判結果の信用は元に戻らないのだ。そのことを考えると、お金など大した事ではないのだ。
それから、裁判に関することで、重要な言葉がある。「記憶にない」という言葉だ。裁判は、自分に不利なことを、わざわざ、言い出さなくても良いという決まりになっている。問題の有り無しとその内容について、自分から言い出して、議論にする必要はないのだ。
将進酒
(唐詩 李白 唐詩といえば、李白だろう)
君不見黄河之水天上來
奔流到海不復回
君不見高堂明鏡悲白髮
朝如青絲暮成雪
人生得意須盡歡
莫使金尊空對月
天生我材必有用
千金散盡還復來
烹羊宰牛且爲樂
會須一飮三百杯
将進酒 李白
君見ずや黄河の水 天上より來たるを
奔流海に到りて 復た(ひたたび)回(かえ)らず
君見ずや高堂(に住む老人)の明鏡に 白髮を悲しむを
朝には青絲の如きも 暮には雪と成る
人生は得意になり 須(すべか)らく(ぜひとも)歡(かん)を盡(つ)くすべし
金を尊して(大事にして) 空しく月に對せしむる莫(なか)れ
天 我が材を生ずる用 必ず有り
千金は散じ盡くせば 還(ま)た復(ま)た來たらん
羊を烹(に)牛を 宰(ほふ)りて 且(かつまた) 樂しみを爲さん
會(かなら)ず須(すべか)らく(ぜひとも) 一飮三百杯なるべし
年金頼み限界
(中日新聞)
6月3日(月)金融庁は、「人生100年時代」に備え、年金だけでは老後の資金をまかなえず、95歳まで生きるには、定年夫婦で2,000万円の蓄えが必要になると試算した。当然、厚生年金満額支給・住宅持ち家済、借金無しの前提である。
1.年金だけでは老後の資金をまかなえず、95歳まで生きるには、夫婦で2,000万円の蓄えが必要。
2.少子高齢化で年金の給付水準の調整が予想され、不足額はさらに拡大する。
3.現役期、リタイヤ期、高齢期といった人生の段階別に資産運用管理が必要。
4.運用方法として「つみたてNISA」「イデコiDeCo 」を例示。
5.退職金はピーク時から3-4割減っており、今後も減少傾向が続く可能性ある。
邱永漢は、資産管理には、人間は意思が弱いので、絶対に「天引き貯金」が必要だと言っている。結局、高齢期になっても、「天引き貯金」が必要であるということだ。
60歳4分の1が貯蓄100万円未満
(中日新聞)
プルデンシャル・ジブラルタル・ファイナンシャル生命保険は本年4月の貯蓄調査結果を公表した。例年行っている。60歳時点での貯蓄は、4人に1人が100万円未満、300万円未満は3人に1人、一方、1億円以上が8%、5000万円以上は15%、3000万円以上は、4人に1人いる。格差が拡大している。
60歳時点の貯蓄額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)平均額3000万円
100万円未満25%、100-300万円11%、300-500万円6%、500-1000万円11%、1000-1500万円10%、1500-2500万円4%、3000-5000万円9%、5000万円ー1億円7%、1億円以上8%
森永卓郎はすごい
(年収120万円<月収10万円>時代 森永卓郎)
森永卓郎は2003年「年収300万円時代」を刊行した。英米日は新自由主義で、市場原理の経済構造になる。金持ち・大企業は減税、庶民・中小企業は増税で、格差社会になると言った。日本社会は年収3億円のA層1%(100万人)、年収300万円のB層50%、年収120万円のC層40%に3分割されると言った。先回のブログで、日本の60歳時点の貯蓄額は4人に1人が100万円未満、3人に1人が300万円未満という調査結果が出たといったが、そういう時代になったということだ。「年収120万円時代」で、言われていることは、最大の問題は、65歳以上の高齢者である。現在、高齢者の年金は、年金なしが90万人、0-20万円が40万人、20-40万円が130万人、40-60万円が240万人(最大人口層)、60-80万円が180万人、80-100万円が100万人、100-120万円が80万人、後は、300-350万円が80万人、その他はみんな50万人以下である。普通の人の年金は年額70万円(月額6万円)くらいなのだ。60-90歳の間の年収確保が最大の問題なのだ。森永卓郎は、住む所があれば、月額10万円で、終身何とか食っていけると言っている。家賃がいらない住む場所を確保することが必須事項になると言っている。
日本で1億円以上の金持ちが多い理由
日本で1億円以上の金持ちになるには、何にもしなくても、誰でもなれる。その理由は、そのやり方は、厚生年金を30年貯めるだけで、誰でも簡単になれた。今の80-90歳代の老人たちである。
その結果、現在、60歳以上4000万人の老人の金融資産は、
3億円以上 100万人
1億―3億円 200万人
5000万円ー1億円 300万人 以上5000万円以上の金融資産持ちは600万人
3000万円―5000万円 400万人 以上3000万円以上の金融資産持ちは1000万人(老人の1/4)
私はたまたま、多治見市という陶器の町に住んでいる。例えばの話で、ラフな計算をする。
陶器製造業の年寄のおじさんとおばさんの毎月の年金は終身で、月48万円(現在でも公務員の共稼ぎは50万円くらいである)であった。子供の経営者を手伝う役員報酬は、2人で16万円、そのほか交際費が使える。年間400万円貯蓄出来て、60歳―90歳までの30年間で、1億2000万円貯まる。生きているだけで、何もしなくても、お金が入ってくる。こうやって、日本の高齢老人は銀行に金融資産を貯めたのだ。彼らの生活は単純だ。普段は毎日、家業の簡単な手伝いをする。昼間は従業員と同じまかないの昼食を一緒に食べる。旅行は年4回程度だ。60歳過ぎて、生命欲求は強烈ではなく、晴れの食事も、寿司かウナギかステーキくらいである。その結果、子供や孫への奉仕が趣味になる。家屋敷も中級、車もマーク2かコロナである。これで、何の創造もなくても、誰でも金持ちになれた。このパターンは、団塊の世代前までの成功パターンだ。
団塊の世代の人たちは、この半分くらいの金融資産を、30年の年金貯蓄で、出来る可能性はある。
遊びが大事
遊びとは何か?乳幼児が7歳の歩行能力獲得までの生命活動と同じだ。人間の日々の獲物獲得活動・生存競争の事前運動(筋肉頭脳ほぐし)と事後整理運動(筋肉頭脳リラックス)なのだ。人間が生命活動に必須な日々の獲物獲得活動(現代ではお金獲得活動である)の事前準備・事後リラックス運動なのだ。すなわち、自分の運動能力、頭脳能力を日々最高潮に保つために遊びをするのだ。
1.快適な食事と排泄と睡眠
2.運動による肉体能力確保、ゲームによる頭脳能力アップ
3.リラックス活動による筋肉頭脳リラックスによる能力回復
お金と幸せな人生
(お金と人生の真実 本田健)
お金の研究家・本田健が30年間研究してきたお金と幸せのまとめ本。本田健自身は、成功した締まり屋の会計士事務所の家に育ち、英語を勉強してアメリカでも生活し、370万部以上売った啓蒙本作家、コンサル会社等の経営者。
1.人生スタイルの98%がお金に支配されている。
2.お金は魔物、お金持ちになると体験する6つの不幸
①いろんな心配が増える
②嫉妬、批判、非難にさらされる
③危険な目にあう
④過大な期待を持つ危険な人を引き付ける
⑤相続など家族がケンカしやすくなる
⑥もっともっとの生き方に幸せはない
3.職業の選び方が、お金と人生の流れを決める。流れるお金の量と質が、そしてその謙虚なコントロールが、幸せと豊かさを決める。
4.「お金の扱い方虎の巻=お金の稼ぎ方、使い方、貯め方」は両親・友人の影響が大きい。
5.今の収入と資産は、これまでの生き方の総決算
6.幸せな人生へのお金の扱い方5つのステップ
①自分と向き合い、自分の現在の経済位置を知る
②過去の自分を癒し、「お金の扱い方虎の巻=お金の稼ぎ方、使い方、貯め方」を書き換える。
③豊かさ生活の基準値を下げる
④どういう人生を生きるのが楽しいのか考えて、自分の人生のスタイルを決める
⑤お金を自分とまわりの人を幸せにするために使っている人は、年を重ねるにつれ、幸せに豊かになっていく
ミリオンネアマインド
(ミリオンネアマインド トマス・スタンリー)
1996年、アメリカの富裕層研究のトマス・スタンリー教授の、純資産100万ドル(1億円)以上のアメリカの金持ち(5%)の調査結果である。
1.家族構成 夫婦と子供3人
2.資産 平均1億円 中央値5,000万円
3.所得 平均800万円 中央値500万円
4.相続財産 6割が相続財産なし
5.居住地域 全米で2,000ヵ所ある高級住宅地
6.住宅 97%が持ち家。購入価格は6,000万円、現在評価額は1億円。平均築40年。
7.職業 33%が自営業者。競争相手のあまりいない、高い収益を生む職業。16%が企業のサラリーマン経営幹部、10%が弁護士、10%が医師、残り33%はいろいろな職業。妻の職業は7割が専業主婦。
8.教育 90%以上が大学卒。半数以上が修士号、博士号取得。
9.ライフスタイル 世の中が不景気の時に、家を買い、株式を買う。収入内で生活している。日常生活は金がかからない事をしている。
10.勇気がある 自営業はリスクが高い。
11.人と違う発想・直観、行動が利益をもたらす
12.消費スタイルは良いものを修理して長く使う
日本の貧困線は120万円(月収10万円)
(中日新聞)
世帯の1人当たりの収入の中央値の半分を貧困線という。欧州は貧困線以下の人数は少ないが、日本はアメリカと同じレベルで世界平均レベルである。この現実を直視しなければいけない。
日本の貧困線は120万円(月収10万円)である。日本の人口1億2300万人の内、就業者は6600万人、そのうち4分の1の1500万人が貧困線以下の労働者である。
ワーキングプアの目安は200万円である。ワーキングプアは2300万人、34%である。
民間サラリーマンのワーキングプアは1100万人である。非正規労働者の比率38%約4割が大きく影響している。非正規労働者の内、7割が女性である。内8割がワーキンプアである。男性は3割で、内6割が未婚である。母子世帯の5割が貧困である。就職氷河期世代(30代半ばから40代半ばの世代)は約400万人が非正規で、75%がワーキングプア年収200万円以下である。
自営業者220万人の内、120万人、55%が貧困線以下である。
究極の金持ち本
(自由と奴隷の人生設計、臆病者のための億万長者入門 橘玲)
この本で金持ちになる手段が、シンプル明快の述べられている。手段が少ないので、金持ち本はこれで全てで、これ以上深まることはない。
1.資産形成=(収入ー支出)+(資産×運用利回り)
これ以外にお金持ちになる手段は世の中にありません。まず、①収入を増やす。質素に暮らして、②支出を減らす。法人を持って税金を減らす。③運用利回りを上げるためには、不況の時に、株式や不動産を買うリスクを取る。収入、支出、運用利回りの3つがお金持ち手段です。
2.期待資産額=年数×年収/10
この式では、④時間の重要性を示しています。1の式に年数・時間を掛ける必要があるのです。例えば、1か月1万円貯めても、1年12ヶ月経つと12万円貯まるのです。時間が資産形成の最大の手段なのです。
3.人間の全資本=人的資本+金融資本 金融資本=金融資産+不動産+年金資産+相続財産
長く働けば人的資本は大きくなる。金融資本より人的資本を先に考えなければならない。年金問題も生涯働けば問題は存在しなくなる。これからは、長く働く生涯現役という生き方に価値が出る。
4.お金を儲けること。収入を得る、稼ぐ仕事を開発すること
収入自体は、あくまでも、自らの知恵と労働で市場(マーケット)から獲得しなければならない。
不況4年
(中日新聞等)
1.世界不況に2019年9月より突入したー米中貿易戦争
2.過去の例からだと不況の期間は4年ー2023年まで景気と株価は低迷する
3.不況に備え生活防衛をし耐えよー円高、海外不況、消費税増税、雇用減少
①2019年米中戦争 9月1日、米国は第4弾の対中関税10%を発動し7割の中国製品が制裁対象になった。12月に残りを発動すれば全製品が対象になる。お互いの関税率は20%を超え、90年ぶり(1929年世界恐慌以来)に経済圏ブロック化が復活した。
②日本の不況好況サイクルは、不況4年、好況3年の7年周期である。2023年まで、大不況が来る。1929年世界大恐慌および2018年リーマン金融恐慌以降、最も危険な状況を迎えた。大恐慌では、世界貿易7割減少、株価8割下落、工業生産3割3分減少、失業率2割5分4人に1人であった。
③日本の不況 世界不況(貿易減少、工業生産減少、株価下落)、円高(中国はリーマン以来の1ドル6元が7元に、米国ドル安容認、ドイツはマイナス成長に)、10月1日の消費税10%への増税で個人消費減少、非正規雇用・中小企業への打撃、雇用減少(中小企業従業員380万社3300万人7割の雇用不安、大企業従業員1万社1500万人3割はこの日ために増やした内部留保で前回のリーマンショック時より安全)と深刻な影響が出る。
消費税税率2%アップで中小企業・個人業者苦境に。救済策の効果疑問。
1.2019年10月1日より消費税が2%アップして10%に。今でも赤字の中小企業・個人業者は生死をかけた危機に陥る。
①年間売上1,000万円以上の中小企業・個人業者は、有無を言わせず自動的に、売上×10%ー仕入×10%の消費税を取られる。売上5000万円以下の業者は簡易課税税度が適用される。これは仕入にみなし仕入率が適用され、事務が簡単になる。小売業80%、サービス業50%などである。サービス業の例をとると、売上5000万円の業者は、5000万円ー2500万円=2500万円×10%=250万円が税金で取られる。従来は2500万円×8%=200万円だったので、50万円税金が増える。消費税は天引きなので、赤字会社には致命的だ。
②2018年「休廃業・解散企業」動向調査によれば、全国で休廃業・解散した企業は5万社(前年比14%)であった。全企業360万社の1.5%を占めた。産業別にはサービス業3割、建設業2割、小売業13%など。休廃業・解散企業の従業員は13万人だった。勤務先変更や離職を余儀なくされた。法人別には、株式会社2万件、有限会社16000件、個人企業8000件であった。最大の原因は代表者の高齢化だ。70代4割、60代3割、60代以上が84%である。中小企業庁は事業継承支援を強化しはじめた。
2.中小・小規模事業者(資本金5000万円以下、従業員50人以下)の救済を企画して、キャッシュレス(クレジットカード、電子マネー等)・消費者還元事業を実施する。期間は2019年10月1日から2020年6月30日まで9か月間。支払額の5%または2%をポイントやキャッシュバックで還元。5%還元業者は小売、飲食、宿泊業、2%還元はフランチャイズチェーンのコンビニ、外食、ガソリンスタンド、0%は大手百貨店、スーパーである。
占い(未来予想)について
(六星占術 細木数子、こよみの基本学 神宮館)
1.人間はいつでも、今より幸せになりたいと願っています。より良い明日を求め、未来の姿を知り、成功したいと思ってます。また未来予想は現在、経済、政治、ビジネス決断の分野で大いに求められています。古代の人間は植物栽培・農業を始めて、狩猟生活から抜け出て文明・文化が開きました。農業はまず種まき・成長・収穫のために、温度・天候・降雨・暴風及び季節など気象予測が必要となりました。気象の未来学です。エジプトでも黄河流域でも、太陽と月の運行を観察して、日を数え1年を計って季節を悟り、暦(こよみ)・生活暦を作りました。そして、天体を観察し、より正確な暦・カレンダーを追求しています。気象予報は現代でも極めて重要な未来予測として、テレビ、新聞等に掲載されています。
2.気象以外の人の心の内、運勢、未来の出来事などの直接観察できない個人的な未来を予想する方法に占いがあります。また、景気経済予測、政治政権予想などのシンクタンク情報統計提供などの未来予測もあります。占いは統計から来るよりも、個人の経験・理論や偶然による所が多く、科学的統計的とは言いがたい。占い手法は命(めい)、卜(ぼく)、相(そう)の3つがある。
①命は運命、宿命などを推命する。誕生時間・場所など使用。四柱推命、西洋占星術、六星占術(細木数子)など
②卜は人が関わる事件の決断に使う。卜定。偶然性を利用する。亀甲占い、周易易経、カード占い、コイン占い、おみくじなど
③相は姿・形など目に見える事象から運勢など見る占い。姓名判断、手相、人相、印相、風水、夢占いなど
占いはアブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)や仏教などの宗教ではやってはいけないとされている。
3.運命とは、「衣」「食」「住」のこと。その人個人だけのもの。
宿命とは、「心=知性、性格、気質」「体=体つき、骨格、体質」「霊=生命力、たましい、こころエネルギー」で、先祖(父母、祖父母、先祖)から、さずかったもの。宿命を成長・発展させ、幸せに生きる。そのための5手法。健康人、こころ生かし人、社会人、お金稼ぎ人、人のため尽くす人。
4.東洋占術の基本
①陰陽五行思想 陰陽思想は古代中国神話の帝王「伏羲」が考えたもので、すべての事象は陰陽表裏の2面でなるという思想。え=陽、と=陰である。五行思想は夏の創始者「禹」が発案したもので、万物は「木火土金水もくかどごんすい」の5要素で成り立つという思想。木は植物だけでなくすべての生命体。
②十干十二支(じっかんじゅうにし) 十干と十二支を組み合わせた60を周期とする数詞。十干はえとで「きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと」。十二支は時間を計る基準が、1年を12ヶ月とした十二進法がベースにあり、月も日も60日周期、60ヶ月周期で循環することから、干支は60年周期で循環する。
③九星術 3×3の魔方陣(3方陣)は1つしかない。すなわち、3×3の上3つは4,9,2、中3つは3,5,7、下3つは8,1,6である。たて、よこ、ななめのどこを足しても15になる。日本には推古天皇602年に百済僧が遁甲方術が伝わり、戦国時代に軍事用遁甲方術になり、江戸時代に生活用九星術(八白土星とか生年で本命星を決める)として活用されるようになった。
④易 中国周代に生み出された占いの手法。筮竹算木の操作で八卦を出し、吉凶、運勢を判断する。それまでの亀卜に変わり、漢代から流行した。
稲盛和夫の経営問答
稲盛和夫は1万人の塾生をかかえる経営塾「盛和塾」をやっている。稲盛さんの書籍は実学とかアメーバ経営とか抽象的でわかりづらいものが多い。しかし、この経営問答は悩みとその解決法という構成になっているので、シンプルで分かりやすくて良い。
1.ビルメンテナンス業 2代目。内訳はメンテナンスが9割、コンピュータシステム等が1割で、利益率3%、優先してやる事がわからない。
(回答)現場に出て、泥まみれになって仕事に精通する。事業をよく理解していない。ビルごととか場所、時間ごととか採算単位を細分化し、儲かっているか、赤字かを理解し、それぞれの部門で利益が出るようにする。事業をボーナスや賃金に反映してはならない。意欲がなくなる。京セラでは功績を賞賛し精神的な栄養をあたえている。素晴らしい業績には栄誉と賞賛を与え、報酬で大差をつけない。最低でも1割の利益を出す。無理と思うから出来ないのだ。「売上を最大にし、経費を最小にする」というシンプルな原則を貫くことです。
2.印刷業 3代目。資本金1000万円、正社員・パートは40人,年商4億円。地元シェア50%。勝ち残るには投資が必要。方針は①シェア拡大営業力強化②生産力の強化③新社屋建設ですが。
(回答)①は大いに工夫すべし②は注意が必要。印刷機械の減価償却期間を5年から10年に伸ばし、毎年5%以上の経常利益を出すことが至上命題となる。③は「本社はオンボロでもよい」。外見が悪くとも、印刷機械さえ立派であれば、事業に差し支えない。京セラは創業40年で年商7000億円になって、本社らしい本社を建てました。
3.多角化 中小企業は1つの事業の盛衰により、会社の命運を左右されないよう多角化が必要となる。
(回答)しかし、新規事業の競争相手は専業でその事業に社運をかけている。力を2分してライバルに立ち向かったら勝ち目はない。多角化は本当に難しい。
①多角化に失敗しても耐えうる財務体質の強化②既存事業を高収益にし財務基盤を確立する③経営者は人並みはずれた情熱を持つ③経営者は「有意注意」で意識を集中し、瞬時に判断し、誰にも負けない努力をする。④得意技の延長か、飛石か。中小企業はまず得意技の延長で。
4.書籍雑貨の小売店。資本金4800万円。従業員500名。店舗数34店。売上高100億円。出店に伴う借入金が増加。方針は?
(回答)売上の大きさを追わず、店舗ごとの採算を高めよ。新規事業、新規出店は、堅牢堅固な本丸を作り上げた後に。まず従業員を守っていけるだけの十分な収益を上げられるよう、既存店の赤字をなくし、採算を向上させなければならない。足るを知った上での発展が事業の永続をもたらす。まず、既存店の収益性を高める。
5.プレス試作品メーカー 2代目。従業員150名。資本金2000万円。マーケット縮小に備え、新分野に進出したい。第2の柱を作る留意すること、実行することは?
(回答)多角化という死屍累々の坂道を行く。京セラの場合、ブラウン管の絶縁部品からスタートした。いつか使われなくなるという危機感があった。顧客を回り、今までやった事のない製品でも「できる」といって、半年後に試作品提出と言って受注し、開発した。その繰り返しで新市場、新分野を開拓しました。自分の得意技の延長で多角化を進めるべきです。決して飛石を打ってはいけない。相手に切られないように、今生きている石につないで、多角化の手をうちなさい。人間の能力は無限であると信じて、経営者トップが先頭を走り、みんなをひっぱてゆかねばならない。
6.経営理念 パートナーシップで経営する。京セラ経営理念「全従業員の物心両面の幸福を追求する。社会、人類の発展進歩に貢献する。」労使の立場を超えて一致団結する。京セラ流コンパという飲み会を開いた。経営者と従業員という対立構造ではなく、「全員参加経営」とした。パートナーだからこそ、全従業員に株式をもってもらった。
7.ガソリンスタンド24軒、その他計29軒。規制緩和で粗利半分に。人件費の削減に取り組まざるをえない。年功給6割、業績給4割で、社員の収入に大差なしの状態。業績連動はどうか。
(回答)人心を乱す業績スライド給は逆効果。一律賃下げを理解してもらう。ドライなはずのアメリカでも、下がるときは反発。感情が優先。危機感を持ち、賃上げ凍結を決めた京セラ。
8.100人以上の従業員になると、経営者1人では難しい。片腕となる人材を育成したい。
(回答)小集団(京セラでは20人単位の班でアメーバと呼んだ)に分けて経営者意識を芽生えさせる。分社より事業部制に。従業員に経営者と同じ意識を持ってもらうには、会社経営や事業展開に興味をもらう。若い人を登用して育てる。感謝の気持ちを忘れずに、叱咤激励する。
9.経営管理とは、管理会計で対応した。
(回答)携帯電話セルラーをはじめたとき、アメーバ(事業部分割)経営管理をした。管理会計です。携帯電話の事業を分析し、契約事業、通話オペレーション事業、レンタル事業、付属品販売事業という4つの事業単位にわけた。それぞれの事業の売上と費用と利益を出す。独立した採算管理をした。採算の実態を、責任者だけでなく、全従業員に開示し、採算意識を共有する。
10.コンパは人間関係を築く好機。いつも苦労をかけているので、夕食代くらいおごる。京セラのコンパは騒いだり憂さ晴らしをするのではなく、人生について、仕事について語り合う飲み方、こころのコミュニケーションだ。面白い酒宴でないので、面白くないという人もいたが。
11.高収益の必要性
(回答)創業したとき、税引き前利益が300万円でた。ところが、税金を納めると半分しかのこらない。その上、役員賞与や配当を出せば、手元に残るのは、100万円である。恩人に借金を早く返すために、高収益を目指した。世の中、いつ不測の事態が起こるかわからない。将来にわたって、経営を安定させ、従業員の雇用を守るため、会社は高収益でないといけないのだ。稲盛社長時代は税引き前利益は常に20~30%であった。その他、株主に高配当をだす、キャピタルゲインをもたらし報いる。新規事業展開の選択肢、M&Aなどのためにも、財務体質が強い必要がある。1984年に第二電電を創業した時、京セラの手元資金は1500億円あった。
12.高収益の原動力
(回答)経営者自身が「自分の会社を何としても高収益にしたい」という「こころの底からの強い願望」が必要である。昭和40年ころ松下幸之助さんが講演会で、ダム式経営の話をされた。そのとき、「まず、余裕ある経営をしたいと、こころから思わなければ、ならない」と理解した。人間はそうしたいと強く願わなければ、何事も成就できないのだ。実際、盛和塾生はそう思う人が増えてきて、目標を達成する会社が100社を上回るようになった。
稲盛和夫さんは、松下幸之助の政経塾をまねて、盛和塾を作ったと思われる。
覚えたいマネー概数値
1)モノサービスの価値は不変で、100ならお金の総数も100である。お金をたくさん印刷して200にしても、値段が2倍になるだけで、価値は変わらない。
2)国内総生産GDPの原則は、生産額、所得額、支出額は同じ。
3)デリバティブ(金融派生商品)は先物取引やオプション取引でレバレッジ(テコを効かす=証拠金が10%なら10倍の取引が出来る)で少ない資金で大きな投資効果を狙う。偽金(フェイクマネー)という。バブルの元である(アメリカ、中国、ユーロ)。真水のマネーは日本しかない。ミンスキー金融不安定の循環説=リスクを最大限に膨らませた後、資産売却・資産価格暴落・破産・銀行破綻・中央銀行が銀行救済(ミンスキー・モーメント)して元に戻る
4)世界の通貨供給量 狭義の通貨M3=(現金+預金)世界で3500兆円(35兆ドル)。広義の通貨はM3+信託+金融債+国債+外債。世界で広義マネー供給量 9000兆円(90兆ドル)。マネーストック=M3。マネタリーベース=市中現金+日銀当座預金。信用創造の元。国債を買い入れ、市中にマネーを供給・量的緩和計る。民間に資金需要がなく、マネーストック増えず。
5)信用創造 民間銀行と中央銀行は準備預金制度があり、法定準備率が10%とすると、民間銀行は、残りは民間に又貸しする。こうしてお金は増えていく。すなわち、信用とは誰かの借金である。永遠にお金を貸し続けなければならない仕組みになっている。
1.日本のマネー
①日本の生産GDP=所得=支出は500兆円(5兆ドル)
②日本の政府・会社・家計の債務は1800兆円(18兆ドル)
③日本政府の借金は1100兆円(11兆ドル)国債900兆円・地方債200兆円
④日本の国家予算は300兆円(3兆ドル)一般会計100兆円、特別会計200兆円
⑤日本の金融資産 政府金融資産600兆円、対外純資産400兆円、家計金融資産1100兆円、国債は100%円で発行で安定。
⑥日本の預貯金 全国の預貯金830兆円(M2)、M3=M2+郵便貯金=1100兆円
⑦日本で流通している円・銀行券の残高・現金・紙幣総額 80兆円(8000億ドル)預貯金の1割、9割は預金通帳の電子情報。
2.世界のマネー
①マネー・株式・デリバティブその他資産額 18京円(1800兆ドル)
②世界マネー通貨供給量 9000兆円(90兆ドル)
③株式市場 7000兆円(70兆ドル)
④現金流通額 3500兆円(35兆ドル)
⑤金の時価総額 1000兆円(10兆ドル)
⑥米ドル流通額 150兆円(1兆5000億ドル)
⑦デリバティブ市場 12京円(1200兆ドル)<偽金・フェイクマネー>
⑧2017年11月 世界の通貨供給量は1京円(90兆ドル)。10年で7割増加。世界の国内総生産GDP額より16%多い。実体経済と乖離鮮明。
3.世界の債務(2019年8月中日新聞より、国債決済銀行BIS情報)
①世界の債務 1京9000億円(180兆ドル)<金融機関除く> リーマンショック前の2007年から1.6倍になった。
②新興国債務 5500兆円(54兆ドル)07年の3倍。(先進国は1.3倍。日本は2000兆円(18兆ドル)1.3倍)
中国債務 3500兆円(33兆ドル)07年の6倍。
③激化する米中貿易摩擦で世界経済は減速。株価が乱高下。景気後退局面では資金調達が難しくなり、債務の返済に行き詰るケースが増える。個人消費や投資が急速に冷え込み危機の引き金になる懸念が出てきた。投資家が新興国市場や株式市場から資金引き上げに動けば、株価暴落し、投資家の損失が広がる恐れがある。主要中銀は経済を支えようと利下げ金融緩和に動いている、
日本の高齢社会
2018年国民生活基礎調査によると、高齢者世帯(65歳以上世帯)は1500万世帯、全世帯に占める割合は3割。1世帯あたりの平均所得は330万円。所得の内訳は、公的年金6割、労働所得3割、財産所得1割(家賃、利子、配当)だった。高齢世帯の生活意識は、生活が苦しい6割、ゆとりがある4割だった。
老後の安心(衣食住)を確保するには、収入ー支出の黒字化が必要である。
①収入 働いて稼ぐ、年金の確保、財産所得の確保、2世帯同居
②支出 住居の確保(断捨離、地方移住)、生活費見直し(食費、交通費、公共・通信費、文化費)、生活インフラの確保(役所・図書館等公共施設、近隣スーパー食品店、医療介護施設)
ウラ経営学
(利益に直結するウラ経営学 日垣隆 岡本史郎)
1.財務諸表
現在の中小企業の会計は、申告目的だけで、税務会計である。経営の役には立たない。財務諸表では経営はわからない。売上より利益の方が大事だ。売上を伸ばすのは、単価を上げるか、常連客を増やすかという2方法しかない。
2.納税
納税を見込んでおかない人は破綻する。1億5000万円稼ぐと税金1億円持っていかれる。個人だと、平均30-40%の税率で税金(国税+地方税)を払う。たとえば、30%とすると、月収で4ヶ月分である。4ヶ月分以上ということをみんな気付かない。國のルールだから、変えられない。会社の利益と個人の稼ぎで1億5000万円稼いだ人は、税金は会社と個人で合計1億円である。
3.内部留保が大事
経営の最終目的は、1円でも多くお金を残すこと。内部留保できない家は、恒常的に日常生活費は回らない。
4.経営は時間だ
この商品は2年で終わらせようと、やめる時を決めて始める人は、きちんと稼ぐことができる。引き際をどう見極めるかが大事。ギャンブルや株式など変化があり不確実な勝負では、やめるタイミングは儲かった時と決めても、やめられない。儲け損失にかかわりなく、時間と回数を事前に決めておくことしか引き際を決められないのだ。
5.クレーマー
自己愛性のクレーマーが増えた。クレームを言う1割の客は自分達のエネルギーの5割を奪う。だからノルマとして、強烈なクレーマーは切った方がいい。現実的には他に行ってくださいという話である。クレーマーを切るには、理由を言ってはいけない。先方には、こう言えばああ答えるというマニュアルがある。そうすると、理由の説明責任を背負うことになり、しんどい。したでに出ずに、うわてに出ずに、ニュートラルに対応する。上手に対応して他に行ってもらう。
お金の変遷
(お金2.0 佐藤 航陽)
佐藤航陽はアプリ収益化事業・ネット決済・タイムバンク等の㈱メタップスを設立し、2015年に東証マザーズに上場し、創業者として、145億円の資産を得た。彼のお金に関する知見は、コンパクトに絞っている。
1.人生の悩みの種類は3つ
①人間関係②健康・命③お金 お金によって、人生の道が狭められたり、日常がうまく回らない状態を、お金をツールとして使いこなして、脱却しよう。
2.世の中が動く方向 ①お金(経済)②感情(人間)③テクノロジーの3つのベクトルの合成和
3.Fintech(フィンテック)2.0 financeとtechnologyの合成語。ロボアドバイザー、ビットコイン、ブロックチェーンなど。
4.お金とは 価値の保存、尺度、交換の役割がある。世界最古のお金は紀元前1600年頃の貝殻。お金が社会の中心に位置付けられたのは、わずか300年前の1700年頃から。自由・平等概念が広まり、産業革命で、農業から工業へ生活の中心が移り、工場を作るお金、労働者の生活の手段としてのお金が重要になった。身分(神様、王様)からお金へパワーシフトして、資本主義の社会になった。資本主義社会では、お金がないと、何もできない。価値の交換手段としてのお金が、やがてそれ自体を増やすことが目的になった。そして、全員がお金を増やすことのみに、焦点を絞るようになった。
5.中央銀行の普及はこの100年である。最初の中央銀行は、1694年大英帝国のイングランド銀行。イングランド銀行の銀行券もメガバンクが発行する証書のようなものだった。1833年法定通貨となる。1844年国営化され、国家が所有する中央銀行になる。それを見たアメリカと日本も中央銀行を作った。1900年頃の中央銀行設置国は18カ国。1960年で50カ国。現在は大半の国が設置。中央銀行が通貨を発行し、国が経済をコントロールするのが標準になった。
6.仮想通貨、ブロックチェーンの将来 ビットコインとは、中央に管理者がいなくても成り立つP2P(個人間)ネットワークのバーチャル上の通貨。2009年にナカモトサトシが作った。ビットコインはブロックチェーンという技術が活用され、第3者が容易に改ざん出来ないようになっている。このビットコインを原型にさまざまな仮想通貨が作られており、市場全体の時価総額は20兆円位である。仮想通貨の将来はどうなるか、わからない。普及するかもしれない。
7.経済とは 人間の欲望のネットワークであり、その上でお金が動いている。欲望は①本能的欲求②金銭欲求③承認欲求に大別される。この動的ネットワークの2大特徴は、①商品選びに、極端なかたより(格差)が自然発生する。消費において、全体の0.3%が売上の50%を占める。所得においても、上位1%層が富の50%を所有する。②不安定・不確実な世界。
8.経済体の発展の7要素 ①インセンティブ報酬が明確②変化の激しい環境③運と実力の両方がある④ヒエラルキー序列の可視化⑤参加者が交流する場があり、共同体を認識できる⑥その経済システムの寿命を考慮しておく⑦参加者が同じ価値観を持つと寿命が延びる
団塊ロストワールド
(団塊ロストワールド 永浜利広、鈴木将之)
団塊の世代は戦後のベビーブーム1947-1949年生まれの700万人をいう。退職金などで金融資産170兆円持っている。団塊は年金逃げ切り世代とか言われた時があった。しかし、圧倒的多数のいる団塊世代の年金の手取り額を減らす方向しか策がない。現在、高齢無職世帯の手取り収入は、18万円、支出が24万円で、毎月6万円、年70万円の赤字である。95歳まで生きる時代では、70万円×30年で2100万円の衣食住生活費の赤字である。年金は現役世代の仕送り方式であり、人口に合わせた経済スライド支給方式なので、少子高齢化の進む日本では、20年後の2040年には、年金積立金120兆円を考慮しても、現在の2割減少の月14万円支給になり、物価上昇を加味しなくても、月10万円、年120万円の赤字である。しかも、消費税が10%よりアップする可能性が高い。人口数は確度が高く、2015年の日本人口1億2600万人、65歳以上3400万人25%、2025年の日本人口1億2000万人、65歳以上3700万人30%である。
対応策は2つしかない。70歳時点の貯金額を生活費+その他の3500万円にするか、竹中平蔵が言う「90歳まで働く」しかない。しかし、貯金はいまさら増やせない。働く雇用も簡単には無いという状況である。現在、女性の就業者の割合は、60-64歳で50%半分、65-70歳で33%3分の1、70-74歳で20%5分の1である。
世界3位といわれる日本経済も、政府の財政収支(税収ー経費)15兆円赤字、貿易収支が赤字の状況であり、債務リスクが高まる恐れがある。団塊世代は、働くことで日本を支える必要がありそうだ。(参考)2018年現在の日本名目GDP世界3位500兆円、1位米国2000兆円、2位中国1300兆円、4位独400兆円。日本経常収支(貿易収支赤字だが海外直接投資黒字)世界2位18兆円の黒字、1位独30兆円、3位ロシア11兆円の黒字。
米国国益ドルの防衛
(バンブーカーテンの世界分断2019年9月 渡邉哲也、猫組長)
元山口組金融ヤクザで金融実態を知る猫組長(菅原潮)と渡邉哲也がお金の真実を話し合った本である。
1.お金は正直だ。ドルの国益で世界が見える
どんな綺麗事もお金の前では無力である。世界最大の共産主義国、中国が世界一の格差社会であるのはその典型である。お金で世の中の本音が分かる、経済の血液であり、止まれば壊死してゆく。世界通貨ドルは石油、資源、最強武力を持つ通貨である。これら交換力を持たないユーロ、人民元は、ドルに換えないと資源が買えない。従ってドルに変わる金融力を持てない。国際決済のすべてを把握しているのは、アメリカただ1国だけである。すべての激動の出来事の背景にはアメリカの国益がある。
2.中国の排除
2013年中国の習近平主席がオバマ大統領に「太平洋を中国とアメリカで2分しよう」と言った瞬間、米中互恵関係から米中貿易戦争になった。そして、2015年人民元がIMFのSDR(特別引出し権)を得て、ドルに挑戦して、決定的な通貨戦争になった。2019年7月米国防省のインド太平洋戦略は、民主主義「国家」として、シンガポール、台湾、ニュージーランド、モンゴルをあげた。台湾が中国に取り込まれると、中国は一気に太平洋に出てくる。アメリカは中国の1国2制度を否定したのだ。日本も台湾との関係が変わる。現在、日本には、元国民党副主席の故・江会長設立の信託商業銀行の系列の東京スター銀行がある。金融ルートとして使える。
3.アメリカは自国に最先端工場を誘致する。
アメリカは最先端産業のサプライチェーンを自国に移動させようとしている。例えば、半導体台湾TSMC(シェア50%)、韓国サムソン(シェア20%)は、日本の韓国へのホワイト国外し・フッ化水素輸出管理により、アメリカへ工場を移転することになろう。
4.グローバルからインターナショナルのバンブーカーテンで世界は分断される
グローバル企業GAFAは、個人情報、税金、公平な競争の3点で、アメリカ、EUから規制される。プラットフォームという巨大インフラを持つ情報産業は、利益を追求する民間企業から公共サービス事業になりつつある。
また、暗号資産(仮想通貨と呼ばれた。しかし、ビットコイン型は通貨ではない。通貨としての価値保存、決済機能、価値尺度の3点が無く、通貨ではなく、投機型・商品=アセット資産である。)は、ビットコインなどの投機型と、フェイスブックのリブラのような送金用の2種類がある。これら資産移転はマネーロンダリングと同じである。審査が必要になる。国際送金の入金は、銀行から連絡が来て確認してからでないと資金は移せない。これは現在、国際銀行間通信協会(SWIFT)が決済している。2019年7月のG7では、最高水準の規制が必要とされている。中国習近平主席は2019年10月「ブロックチェーンの研究をして、ルール制定権を高める」と発言した。中国は2017年ビットコインなどの暗号資産の取引は禁じているが、ブロックチェーンについては、社会インフラへの活用研究が進められている。
風水の地理学と金銭学
(大長江 竹田武史、ほか)
1.風水
大自然は時に自然災害を起こして人間を苦しめる。農耕を生業とした古代の人々にとって、天候の安定こそが生活の保障である。天候を大きく左右する風や水を重視した。
2.気
風水では宇宙、自然、生命を成り立たせているものは、気であるとする。気によって万物が生み出されたとする。大地にも気が宿り、流動する1つの生命体である。山は龍であり、川は龍の血流である。人間も気の産物であるため、天地の気と人体の気は相互に影響しあう。気は天地人をつなぐのである。
3.理想の地「蔵風納水ぞうふうのうすい」と「龍穴」
「蔵風納水」は四方を山(龍)に囲まれた川の流れる盆地状の地形である。気は風に乗って流れ、水に堺されれば留まる。大地の気を最も集めやすい地形とする。その中でも気が集中するところが「龍穴」である。「蔵風納水」、「龍穴」の地は、古代人にとって、風水害を避け、安全快適な暮らしを確保する理想的な場所であった。日本の平安京も風水方位で設計されたとする。
4.風水地理学
古代人は上記の風水思想から、人間の居住地として理想の場所を研究した。これを風水地理学という。
5.風水金銭学
風水は環境を整えることで運を上げようとする。風水思想×風水環境×風水気力習慣で金運を上げようとするのが、風水金銭学である。風水の風は気(情報、金銭)を運んできて、水(投資、天引き貯蓄、財布、金庫箱、預金通帳)で金銭が留まる。水(金銭)は流れれば綺麗な水であるので、水は流水(龍血流)でなければいけない。風水金銭学の風は時代情報を運ぶ。よい時代情報を知れば、富がやってくる。
6.風水金銭学の重要要素は時と気力である
陰陽太極図(中国の道教のシンボル、韓国の国旗デザイン)では、陽が極まれば陰になり、陰が極まれば陽になる。デザイン中に目のような穴があるが、これは陽中陰、陰中陽を表し、陽極まれば陰に転じ、陰極まれば陽に転ずる陰陽思想を表している。時間の推移と人間の気力の推移の変転を示す。経済の好不況も陰陽転換する。波動のようなものである。景気の変動は①2年在庫循環=チキンの波②10年設備投資循環=ジュグラーの波③20年GDP成長率循環=クズネッツの波④60年技術革新循環=コンドラチェフの波などの研究がある。株価の周期変動は、上昇5波、下降3波のエリオット株価波動論がある。人間の気力についても、大成功すると天狗になり、大失敗をする。また、小さな成功、たとえば月収200万円、妻月収100万円、売上10億円くらいで、ほとんどの人が小天狗になり、小成功病になる。その人の心模様・気力が大事になる。
日本無法やくざ経済に再突入
(見えぬものを観る勇気 2019年12月1日中日新聞)
日本労働研究機構が2018年の日本の母子世帯のディーププア率は13%、8世帯に1世帯いると調査結果を公表した。1人世帯の世帯所得の中央値240万円、相対的貧困線120万円(月10万円)、ディーププア線60万円(月5万円)。2人世帯中央値350万円、相対的貧困線180万円、ディ-ププア線90万円(月8万円)。4人世帯中央値480万円、相対的貧困線240万円、ディーププア線120万円(月10万円)。ディーププア層は1人あたり月4から5万円で生活している。母子家庭は5割以上が相対的貧困線以下、父子世帯でも23%。貧しい子どもは教育機会がなく成功可能性が低い。次世帯に連鎖し固定化してしまう。現在の日本は、社会構造による貧困格差(母子家庭、就職氷河期世代、非正規雇用、ブラック企業、悪徳企業、過労死、年越し派遣村、子ども食堂など)の現実を見ない・見えないことにしている。その結果、日本は、無法やくざ経済=悪徳企業の時代に突入したと思う。今年の2月に「倒産下の無法さくざ経済」というブログをこのブログ欄で書いた。戦後の日本、共産主義崩壊後のロシア、改革解放後の中国のやくざ経済(長時間労働、低賃金、奴隷労働、偽物作り、技術ソフト窃盗、カジノ・売春婦量産、役人・政治家ワイロ)が、この日本にも再復活したのだ。
格差の解消のため、政府関係がないと、悪徳企業=だまし商売でないと生きてゆける商売はなくなりつつあるのだ。たとえば、断捨離業者。たとえば、水道等修理業者。かれらは、固定営業所で商売するのではなく、0120無料電話(固定ではない)で話を受け、現場見積で、客を値踏みし、見積値段を吹っかける。トラック1台の断捨離値段が25万円だ。転売は難しく、分別ゴミ処理は大変だという。トラぶったら簡単に逃げる。このような商売しか、役所に無関係な人間が、伸し上がる商売・仕事は無いのだ。これからは、だまされないように、地元に営業所を持った業者に、こちらから声をかけ、じっくり判断するか、自分でゴミ処理センターに搬入しかない。しかし、日本経済が倒産下のやくざ経済、悪徳企業の時代に突入していることを、認識せねばならない。
バブル崩壊ウオッチ・ジャッジ・メイクプラン・ドウ
(天国と地獄、世界恐慌前夜、2020年世界大恐慌 浅井隆)
立案・実践することが、人間にとって死活的に重要だ。立案(立志)しない人は何もできない。浅井隆は際物作家で、馬鹿にされる面もある。しかし、彼は実践重視主義者で、本の巻末に必ず具体的なサバイバル戦略方策が書かれている。はずれる危険があるが、評論と違い、これこそ経済本の価値である。2007年10月に書かれた「天国と地獄」巻末の行動スケジュールは、2008年9月のリーマンショック対策そのものになっていた。すなわち、このスケジュール思考段取りどおりに動いていれば、リーマンショックをうまく乗り切れたのだ。多くの人々にとって、死活的なアドバイスだったのだ。
①2007年~2010年(実際は2008年だったが) 異常バブルと二極分化の情報分析、株・土地処分して現金持つ
②2010年(2008年)~2012年 2008年バブル崩壊、デフレ時代、タコツボに入ってじっとしていろ。「タコツボじっと戦略」
③2012年~2014年 景気が底を打ったら、安くなった株・土地を買う。「焼け太り戦略」
④2015年以降 10年たったらまた世界恐慌が来る
「生き残るのは、早い者勝ちで、決断して変化に対応できる人間である」と言っている。
「世界恐慌前夜2016年1月」には、具体策はまだ詰まっていない。
①情報分析 中国発の世界大恐慌が来る。理由はリーマンショック対策のための超低金利政策で、世界中の政府・民間企業・個人が借金しすぎ債務過多で、GDP実体とかけ離れすぎて、さらなる借金余力がない。人類史上最悪の状況に直面している。
②サバイバル方策 手取り収入が減りデフレになる。「タコツボに入れじっと戦略」。その1.株・不動産などモノは持つな投資せず現金持て。借金減らして現金増やせ。その2.自宅を要塞化して、自己防衛に徹底する。その3.バブル崩壊後2-3年したら底が来るので、持っている現金で、安くなった株式や不動産を底値で買って「焼け太り戦略」を取る。
「2020年世界大恐慌2018年5月」では、リーマン後の世界的金融緩和政策で、ジャブジャブにあふれたお金で債務が膨れ、不動産、株、ビットコイン、美術品の資産バブルが10年に1度のバブル崩壊で、時期は2020年頃に世界恐慌がくる。特に新興国(中国、韓国、ブラジル、南アなど)が危険でバブル崩壊で株式は半値になる。更に2025年の日本では、団塊の世代が75歳になり老人化が進み、社会保障費の急増により、金利急騰・通貨暴落の金融危機が来る。
トランポノミクスの神髄は楽観主義だ
(トランポノミクス スティーブン・ムーア、ア^サ\ー・B・ラッファー)
トランポノミクスの神髄は楽観主義だ。悲観論・否定論者・被害者の哲学ではない。アメリカ経済を再生させ、産業国家アメリカを復活させる。空前の繁栄の時代が来る。アメリカ・ファースト・グローバリズムの拒絶の政策をとる。勇気なくしては挑戦できない冒険的な戦略である。民主党の1%成長ではなく、3%・4%成長をすれば、財政赤字を解決し、アメリカの中産階級・雇用の3分の2を持つ中小企業が没落から復活に変わる。しかし、トランプは実業家で倹約家である。
トランポノミクス
1.減税 所得税と法人税の減税、中産階級に10万円以上の手取り収入が増えた。企業は投資、雇用、賃上げを実施できた。税率を下げて税負担を減らし、アメリカの国際競争力を強化する。
2.規制の廃止 規制を1つ作るたびに、既存の規制を2つ廃止する。規制は法人、労働者に税金を課すのと同じ、政府のコストも増やす。投資と雇用を増やす。生活保護でなく雇用を重視。
3.エネルギーの国内生産 環境保護思想ではなく、石油、石炭などのアメリカの豊富な天然資源を活用。シェールオイルの開発はアメリカを石油大国にしたばかりではなく、アメリカの経済成長の最大の基盤になった。
4.国家間の公正な自由貿易 知的財産権の無断使用の廃止、市場開放、公正な自由貿易のための関税政策の実施。
トランポノミクスは伝統的な共和党、民主党の政策項目をミックスした経済政策である。
邱永漢(きゅうえいかん)も糖尿病だった
(お金としあわせの組み合わせ 邱永漢)
邱永漢(88歳没)も糖尿病が最大の持病だった。45歳の時、血糖値が240(私は現在120、HbA1cは6.4)で医者の指導を受けたが、断糖のアドバイスは彼が美食家だったので無視した。薬は飲んだみたいだ。25年たった70歳の時、2回脳梗塞で救急車で入院した。血管がボロボロになったのだ。そして、1800calの糖尿病食を受け入れざるを得なくなった。彼の好きな外国旅行と美食が自由に出来なくなった。何を食べてもいいが低カロリーを要求されるようになった。こうなると、お金は必要以上に不要になる。事業拡大意欲は後退する。しかし、お金に対する関心が薄れても、生きることへの執着があるかぎり、好奇心と情熱があるかぎり、人生に終わりはないのである。余生という小さな安全地帯を、残り18年を、彼はそうやって生きた。
人生100年時代に突入
(百歳人生を生きるヒント、白秋期 五木寛之)
人間の寿命は科学と医学の進歩によって、100歳時代に突入した。国連の推計によると、日本で2007年に生まれた赤ちゃんの半分は107歳以上生きると予測された。私の孫たちはすべてこの対象になる。2018年日本人の100歳人口は7万人である。実際わたしの団地で、102歳のおばあさんが五体満足で毎日散歩している。2025年には日本人の3分の1が、65歳以上になる。人類は、以前は人生50年以下であった。人生100年になったということは、人類史の革命的な大転換が起きたということだ。従来の政治、経済、哲学、文学、芸術すべての前提が変わったということだ。
人生を4期に分けることは、従来から自然な区切りである。人生100年時代の区切りはこうなろう。0歳から30歳までの30年間が学生期(青春)、30歳から60歳までの30年間が家住期(朱夏)、60歳から85歳までの25年間が林住期(白秋)、85歳から110歳までの25年間が遊行期(玄冬)である。白秋期、玄冬期を10年区切りにすると、60代は再起動期、70代、80代は老人ではない黄金期、90代、100代は老人期のスタート、内的静的楽しみに浸る。
人生の目的は生きることである。生きているだけで価値がある。
白秋期、玄冬期の養生の基本
①呼吸法
本川達雄「ゾウの時間、ネズミの時間」によると、ほ乳類すべては、5億回の呼吸、20億回の心拍数、息を吸って吐く1呼吸の間に心臓は4回打つ。長生きのゾウも短命のネズミも人間も同じである。すなわち、長生きするには、ゆっくり呼吸し心拍数も少なくすることである。ヨガ、座禅、絵描きなど、どれもみなゆっくり呼吸をする。
②食事量法
青春期は腹十分、家住期は腹八分、白秋期は腹六分(1日軽食1回、通常食1回)、玄冬期は腹4分。
③こころ3K(経済、健康、孤独)の克服。
経済はお金のコントロール。年金を準備して自立する。生涯現役。お金を使わない日常生活。たまには、浪費で人間であることを実感する。
健康は先の呼吸法、食事量法。寝室寝具寝方の充実。十分に快適に寝る。特に冬は暖かく寝る。睡眠時無呼吸症の人は横向きに寝る。喉が圧迫されない。誤嚥やぎっくり腰対策は、今からやるぞと意識してする。下痢と風邪は体の大掃除。年に2回くらいは体のバランスを取り戻すには有効である。足の手もみや歯磨きの励行。トイレと風呂を大切に。
孤独の克服。群れと孤独の関係は、本当の仙人は市に住む。歌を聞き、本を読み、テレビ番組を楽しむ。
日本の銀行に危機迫る企業防衛必要
(Liberty 中国バブル崩壊で地銀の9割消滅か)
2019年東証上場地銀78行の7割が減益または赤字であった。今は貸出金利が1%なら、企業に8,000万円貸しても、利益は80万円(月7万円)。金利収入減少で、規模縮小が進んでいる。増税路線による長引くデフレ不況により、銀行は国内貸出の5倍にあがるお金を、日本の短期金融市場で運用、外国銀行が資金を調達し、ニューヨーク市場で運用、中国の銀行が資金調達、中国は過剰な不動産投資によりバブル発生、中国の借金は4,300兆円に達し債務危機に、米中貿易戦争で中国バブルが崩壊すれば貸金は帰ってこない、邦銀は経営危機に直面し企業への貸し出しができなくなる。企業の金融防衛策は、不況期に最も重要なのは、「本業で利益を出す」ことである。本業が堅実であれば、貸しはがしはされず、融資を継続してくれる。あとは長期債務にしておくこと、保証協会の枠を残しておくこと、投資用株式、投信、土地を処分して現金を持つことである。
感染症と景気悪化
微生物(細菌、ウイルス、寄生虫など)が体に侵入して、病的症状が出る病気を感染症という。冬は感染症が流行しやすい。
細菌とは、目に見えない単細胞生物。結核菌、大腸菌、なっとう菌など。治すのは、抗生物質が有効。抗生物質とは、細菌など微生物の成長を阻止する物質で、肺炎、化膿など細菌感染症に効果がある。ペニシリンなど。
ウイルスとは、細菌の50の1の大きさ、自分で細胞を持たず、他の細胞に入り込み生きてゆく。ヒトに入ると自分のコピーを作り増え悪さをする。インフルエンザウイルス、ノロウイルスなど。ウイルスや風邪ウイスルなどを治すのは免疫力=白血球が主体の体の免疫細胞である。抗生物質は効かない。風邪とインフルエンザの違いは、風邪はのど、鼻の急性炎症、インフルエンザウイルスは気管支、気道の感染症。A、B、C型などある。発熱、せき等の初期症状は似ている。風邪(感冒)は過労、寝不足、寒気を避け、安静にしていれば、疲れがいやされ、免疫力が回復し、1週間くらいで治る。インフルエンザ(流行性感冒)は、症状が重く、感染力も強く、国際的流行をする。38℃以上の高熱、倦怠感、全身の痛みなどがでる。気管支炎から肺炎などに重症化するおそれがある。重要なのは、就床安静と水分補給である。飛沫感染が多い。病人はマスクをする。
2020年1月から中国武漢発の新型コロナウイルスが世界に流行しだした。まだ早期の段階で、影響が予測しずらい。中国は武漢を中心に人込みを封鎖強化、日本も2番目に患者が多いので、イベントの縮小、中止が出てきた。また、日本経済に対する悪影響も心配される。2019年10-12月期のGDP年率成長率はー6.3%と悪かった。10月の消費税増税、米中貿易戦争、台風など気候変調などの影響である。そして、2020年1-3月期はこの新型コロナウイルス流行による経済活動の縮小により、更に悪化が見込まれるようになった。予防・対応策で備えなければいけない。
お金とはドルの事である
(猫組長のダークサイド経済日誌 プレジデント)
猫組長は600億円のダークサイドマネーを没収された。この痛みから、彼は「最強の暴力に裏打ちされたアメリカドルのみがマネーである」と分かった。他のお金もアメリカドルに許されていないお金は、お金ではないのだ。すなわち、世界で最も信頼に足るお金はドルなのである。投資をするなら、新興国、ユーロ先進国よりドルなのだ。円もアメリカドルに許されている間は、信用できるのだ。結局、世界最強の暴力に裏打ちされたアメリカドルのみが、マネーなのだ。軍事力に裏打ちされたお金がマネーなのだ。今後は、経済・投資の動向を読む時は、ドルを中心に見ないと間違うという事だ。
生活・貯金・投資の定石
私は経験派である。私は今72歳で、12年の干支を6回経験している。12歳までは成長期である。24歳までは学生期である。24歳から72歳までの48年間は家庭・社会生活の約50年間である。72歳からは老人期である。衰える肉体をうまくコントロールして、快適に生きなければならない。2020年の今年はコロナショックで、冷静に生活・貯金・投資の定石が見えてきた。
1.生活 社会生活は厳しいものである。真面目でないとうまく生きられない。「稼ぐ に追いつく貧乏なし」のとおり、働いて得るお金、たとえ月10万円でも、年120万円になる。これを投資で得ることは難しい。やはり、サラリーマンなら、正社員で大企業に40年間働くのが良い。自営業なら友人の中島みたいに必死に修羅の道で生き抜くしかない。後は公務員だ。
2.貯蓄 生活には、毎月の生活費が必要である。そして万一の予備費として、貯金も必要である。金額は500万円くらい。銀行預金それもキャッシュで。「キャッシュ・イズ・キング」である。10年に1度のバブル崩壊(1990年バブル崩壊、1998年金融崩壊、2008年リーマンショック、2020年コロナショック)があると投資信託などは動かせなくなるからだ。貯金の仕方は天引き貯金で年月をかけるしかない。
3.住居 戦後のインフレ時代が過ぎたので、借り屋でいい。終の住処は、親の遺産・住居でよい。
4.投資 投資信託と株式がある。不動産は自営業で会社名義で。預金が500万円を超えたら、投資もいい。だが、投資で儲けるのは難しい。最終利益確定で現金化をしないと、損得が判明しない。2つの戦略がある。
①フェデリティ等のアメリカ企業の債券・株・不動産の3資産のバランス投信を、1~2%の配当目的で、長期保有する戦略。国内定期預金より利子がいい。債券、株、不動産及び新興国などの個別投信は、リスクが大きすぎる。
②8~10年に一回起こる世界バブル崩壊・暴落に対応した売買、資本原資を3割程度増やす売買差益戦略。暴落時に投信や株式を買い、戻り値のバブル時に売る。儲けが出ている時に売るのは心理的に難しいが、損する大きさを考えると、現金確定利益を得る方がいい。そして、暴落を待つ。安く買って、高く売る商売だ。
5.健康 72歳以降の老人になると、肉体機能が自然に衰えてくる。腹8分目のバランスのよい食事と体操・ウオーキングなどの運動を継続しないと、快適健康生活が維持できない。海外旅行・肉食・酒ワインの若い時代の楽しみは去り、静かな日々の楽しみの時代にになる。
2020年は大恐慌以来最悪の不況
(IMF予測 中日新聞)
国際通貨基金(IMF)は、今年のコロナウイルス感染被害は、その内容及び、どれだけ続くのか、世界経済は不確実性に直面し、1929年大恐慌以来、100年ぶりの最悪の景気悪化になると警告した。
また、新興国から過去2か月に引き上げられた投資資金は、リーマン・ショックの3倍の1000億ドル(11兆円)に上がる。また、新興国は原油などの商品価格の下落(過去3か月で60ドル/バレルから20ドル/バレルに下がる)の2重の打撃を受けていると言った。
日本国内では、5月6日までの約1か月間、不要不急の施設の休業要請をし、国民に外出自粛要請をした。
1.不要不要の施設 遊興施設(バー、カラオケ店等)、大学・学習塾、運動・遊戯施設(体育館、バチンコ店等)、劇場・映画館、集会・展示施設(美術館・図書館等)、商業施設(レンタルビデオ店、スポーツ店等)
2.業務継続の施設 医療・保険施設(診療所、薬局等)、生活必需品施設(百貨店、スーパー、コンビニ、ホームセンター等)、食事提供施設、宿泊施設、交通機関、工場、金融機関、官公庁、その他(理美容店、ごみ処理関連等)
現況だと、新型コロナウイルス終息後、小規模店舗の商店街がシャッター通りになる恐れも否定できない。
新興国国債の投資信託で損をした
新興国国債の投資信託で損をした。投資信託契約の基準口数が下回り、5月末に、繰上げ償還を行うことになった。何も考えずに、10年位ほかっておいたら、コロナウイルス・ショック金融危機の暴落時に、損なのに、強制償還で換金されるのは痛い。考えてみると、思い出すが、昔、ロシアに投資したら、短期間に4割になったことがあった。新興国は、先進国の植民地様式の工業プランテーション(資源や低賃金労働力の利用)によって、急成長をした。その成果の一部を新興国投資の金融によって、利益を吸い上げる仕組みになっている。しかし、なぜこんなに、新興国投資が危険なのか、今まで勉強して来なかったツケが来たと言える。これを機会に、経済の勉強を真剣にしようと思う。
歴史から経済法則が分かる
(お金と経済の法則は歴史から学べ! 渡邊哲也)
1.先進国と新興国・後進国の歴史
1)先進国=G7=アメリカ、カナダ、日本、独、仏、伊、英国(戦前からの先進国)
新興国6=ロシア、中国、インド、メキシコ、ブラジル、南ア
後進国(発展途上国)=アジア、アフリカ、ラテンアメリカの大地主制度が残る1次産業の比率の高い経済後進国
リーマン・ショック後、アメリカのグローバル金融機関がFRBから資金援助を受けてから、グローバル金融機関の完全な自由は無くなった。そしてアメリカが弱体化した。フリードマンの新自由主義が敗れた。格差が拡大し多数のプアーホワイトの政治関与の時代になった。
また、中国の低賃金労働者による輸出資本主義大国化およびロシアのリ-マンショック後の資源高による大国化が現出した。同時に中国の南シナ海の内海化、ロシアのクリミア侵攻などの領土拡張・軍事大国化を進めている。
その結果、ロシアおよび中国とアメリカとの関係は、かっての冷戦時代に逆戻りした。第2次世界大戦前の陣取りゲームのように、ブロック経済が復活してきた。米中関税戦争・5G戦争・工場の自国回帰、TPP、EU、イギリスのEU離脱、中国の夢=太平洋2分割、新・海と陸のシルクロード、アシアインフラ投資銀行など。
アジアでは、日本と中国が主導権を争っていて、アメリカが日本のバックについている状況である。日本は23年連続世界一の純債権国で世界にお金を貸している世界の金主である。日本のような武力を持たない国が債権を回収するには、腕っ節の強い用心棒がついていないと、ビジネスモデルが成立しないのだ。軍事大国アメリカと連携するしかない。また、南シナ海のアメリカと中国の陣取りゲームも、そのメインプレイヤーは日本になる。日本は南シナ海のシーレーンの航行の自由がなければ、資源・エネルギーの確保に支障をきたし、且つアジア経済への手がかりを失うのだ。
2)ドル基軸通貨体制 現在の資本主義は、1944年ブレストン・ウッズ体制のドル基軸通貨体制を原型としている。戦後当時、世界の金の8割が米国にあり、ドルを基軸通貨にした。ベトナム戦争を経て米国が疲弊し、1971年ニクソン・ショックで、ドルは金兌換をやめた。しかし、1991年欧州ユーロが出来たとは言え、世界一の経済力と軍事力を背景に、今もドルが世界の金融マーケットを支配している。ブレストン・ウッズ体制は疑似金本位制だったが、今は米国の世界一の国家経済力と軍事力を裏付けに、ドル基軸通貨体制になっている。昔は、金でお金の価値が担保されていたが、今は国富を背景に、お金だけを大量に発行できるようになり、経済の拡大を容易に行うことができる時代になった。
3)日本の金融制度 日本のお金は、半独立性である日本銀行(株式の55%を日本政府が所有)がお札紙幣を発行して出来ている。日本政府の財政事情から、政治家により通貨が野放図に発行されないように、お金の価値を担保している。通貨の価値は通貨発行権と徴税権を持つ国富(2014年3100兆円)である。国民とお金との接点は、普通銀行(都銀、地銀、第2地銀)である。銀行は①お金の貸し手と借り手をつなぐ間接金融仲介②貸出と預金を繰り返して通貨量を増やす信用創造③口座振替で支払いを行う決済をメインの機能としている。
お金を運用する金融機能は、最も長期は保険会社(不動産運用が多い)、銀行は3から5年預かりの中期運用、短期運用は短期売買運用のヘッジファンドが行っている。また、証券会社を中心に企業の株式、債券売買の直接金融もある。1996年の日本版金融ビッグバンをきっかけに、個人と企業をつなぐ株式、債券の直接金融が5割、銀行が間に入った間接金融が3割になった。2001年時価会計の導入をきっかけに、保険会社の不動産運用が不安定化して、不動産売却が増え、2006年には日本の土地の時価総額は1200兆円と半減し資産デフレになった。企業への中長期資金も失われた。また、金融ビッグバンによって、日本銀行が民間金融機関の融資基準となるものを、公定歩合(日銀の貸出金利)から誘導金利(銀行間インターバンク市場で民間銀行はお金を借りる。日銀の決めた誘導金利よりも市場金利が上がったときのみ、日銀が銀行に対する資金の貸し手になる)に変化した。すなわち、金利が固定から自由化された。
4)バブル崩壊 1990年の日本のバブル崩壊は債務は円建てで、海外への影響は限定的であった。今、中国の債務も膨らんでいるが、不動産は人民元建てのみで、バブル崩壊が起きても、限定的になる。
証券会社の信用取引は、自己資金の何倍かのレバレッジ倍率になっている。取引総額は大きくなり、これをフェイクマネーという。真水のお金の60倍位ある。金融危機が起きると、フェイクマネーが解消され、市場から資金がなくなる。貸し手が減って、株式・不動産が売られ、価格が暴落し、バブル(フェイクマネー)崩壊となる。紙幣がいくらでも印刷でき、信用取引でフェイクマネーが膨れ上がり、サブプライムローンのようなインチキ金融商品が多数作られたのが、バブル崩壊の原因となる。
5)海外銀行の新興国投資と円高 1996年の日本版金融ビッグバンで金融が自由化され、日本企業を海外企業が買収でき、世界最大の債権国の日本の資金が海外に流れていく仕組みが完成した。海外銀行は低金利の日本円を借り、ドルに替えて、新興国にハイリスクの短期資金投資をする。新興国は成長率が高く、金利も高いので、為替が変動しなければ、高利ザヤが取れる。一方、新興国はリスクも高いので、利益確定のため、現地通貨建てなら現地通貨を売って、円を買う動きが生ずるので、円高が促進される。
新興国リスクの1つに原油安がある。原因は中国の景気減速とアメリカがシェールオイルで世界一の生産国になり、貯蔵タンクが一杯になり40ドルから20ドルへ値下がることからくる。スポット価格が値下がると、世界経済が悪化する。新興国は資源輸出が国の経済を支えているところが多い。こういう国は中東に限らず、ブラジル、チリ、アルゼンチン、エクアドルなど南米にも多い。
6)長期での新興国現地通貨建て債券ファンド(投資信託)の損失・失敗の理由 10年以上新興国債券ファンドを保有して、繰上げ償還に会い、最終的に損をした。ファンドの概要 新興国現地通貨建て債券マザーファンド 組み入れ上位10銘柄(すべて国債)インドネシア、ペルー、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、ポーランド、コロンビア、トルコ、チリ、ロシア 1万口当たりの費用明細 0.138% 扱い 国内銀行系投資信託会社
損失・失敗の理由
①為替市況 新興国通貨は全体として対円で下落して利ザヤが縮小。
②新興国債券は一見金利が高く見えるが、高インフレのため、実質金利では、それほど魅力がない。
③高インフレの通貨は、中長期では、下落する可能性が高い。高い金利が通貨安で相殺される。新興国債券は、短期投資なら、ギャンブル的にいい時もあるが、長期投資はほとんど損をする。
④中国の経済減速化が、資源を貿易の中心にしている新興国の成長に悪影響を与えている。中国GDPがリーマンショックを境に、日本を追い抜き、1.5倍になった2013年に、習近平主席がオバマ大統領に太平洋2分割案を提案したのを境に、中国経済が低落している。この時、新興国の資源経済低迷を読んで、新興国債券から手を引くべきであった。
大恐慌の教訓ーバブル時には現金化せよ!
(YouTube 高橋ダン)
大恐慌という言葉は1929年のアメリカの金融崩壊しか使われていない。5年間で指数が23⇒350(15倍)になった。1929年9月から1か月で45%暴落し、3分の1戻しをした後、2年間で90%暴落であった。その後は200までの回復であった。顧客のの破産により、3分の1の銀行が破産した。この時の教訓は、急激なバブル時には、投資を全額解約し売って、現金化せよ!であった。これは、今後とも、生死に直結する最大の教訓になる。アメリカの投資家バフェット氏も、去年の秋、大量に現金化している。2年後に買い戻しをする計画であろう。
高橋ダンの今回のコロナショックの見方 世界の名目GDPの7割は、アメリカ、中国、欧州、日本で4か所である。金融の動きは、アメリカを見ればよい。アメリカの失業者は660万人と過去最大になった。コロナの特徴は、死亡率が70歳代が5%、80歳代が8%、若者は少ない。コロナは2月が中国、日本、アジアであった。3月はアメリカ、欧州が始まった。ピークは3か月で過ぎている。日本も5月にはピークが過ぎる可能性がある。今回のコロナショックは大恐慌にならない。理由は、大恐慌もリーマンショックも、アメリカの金融恐慌であった。しかし、コロナショックは、自然災害で、金融恐慌でないので、大恐慌レベルの災害にはならないと思われる。
崖っぷちの日本経済
(崖っぷち日本経済 プレジデント)
1.飯島 勲 6月大暴落に備えよ!5~6月の2ヵ月を乗り切れ!
・コロナは、人の移動を制限する。全世界が鎖国状態に突入した。国民1人1人のレベルから破綻し始めている。特に飲食業は個人経営が多いから、一度資金ショートしたら立ち直れないだろう。
・国で予算が成立した。各省庁、各自治体が手続して5月に発注する。効果が出るのは、7月以降だ。4~6月の3ヵ月を耐えられない人もたくさんいるだろう。今日の食べ物に困る人は、仕事を辞めて、失業保険をもらったほうがいい。
2.竹中 平蔵 崖っぷち日本経済
・国民に現金給付は、家計がひっ迫する中、人々の安心や需要増のために悪くない。
・中小企業の突然死に気を付けなければいけない。日本企業の99%が中小企業、資金繰りに窮し、突然死すれば、取り返しがつかないことになる。救済対象は、非正規雇用者、フリーランス、飲食業、ホテル業、旅行業、タクシー運転手など多岐に及ぶ。
・世界の株価が3割減の中、日本の株価も連動する。19年末23,000円から現在、19,000円(8割)に回復している。長期に持ちこたえる資金力が必要になる。今回、日本は、金融政策はほとんど打てない。
3.猫組長 マネーの3つの種(実体経済、金融経済、貨幣経済)への打撃
・FRBと連携しているゴールドマン・サックスが、2020年4~6月期のアメリカのGDPは、マイナス24%と予測した。ベトナム戦争時のアメリカ戦費が、GDP比15%、イラク戦争10%、日清戦争の日本は、20%である。コロナショックは戦争状態である。
・マネーの種は3つある。実態経済、金融経済、貨幣経済。コロナ・ショックはこれらの経済の信用を攻撃破壊している。
①GDPという実態経済 これがマイナス24%だ。
②金融経済 株価=企業への信用が創造している。 債券・証券などのペーパーマネー=わずか100円の紙で、額面1億円のペーパーマネーを作る。これを裏付けにファンドを作り、マネーを集め投資する。貸付にも使う。トランプ相場では、大量のジャンク債ペーパーマネーが使われている。
③貨幣経済 貨幣・通貨も発行国への信用が、価値を担保している。ユーロはEU信用、円は日本信用、ドルはアメリカの暴力装置への信用を担保にしている。
総務省家計貯蓄調査中央値1600万円
2018年の総務省家計調査で家計貯蓄の中央値(小さい順に並べたその中央値、お金のように一部の者が飛びぬけている場合、中央値の方が実態に近い)が、世帯主の年齢が65歳以上の2人以上世帯は、1600万円であった。種類で見ると、現金預貯金が300万円、定期預貯金が300万円、有価証券が300万円、個人年金等が700万円であった。ここには、厚生年金(月25万円位)などの公的年金は入っていない。すなわち、個人年金、公的年金で月々のフローの出費(65歳以上2人世帯の平均月支出30万円)をまかない、現金・定期預貯金と有価証券を予備費としていることが分かる。
投資の前に、貯金のできる人間になる
(ライツワードFP事務所)
2018年の総務省家計調査によると、独身者では4割、既婚の者でも2割、おしなべて、3人に1人が、貯金が全くないと回答している。この比率は変わらないと思われる。長い間貯金の額が増えていない人が、まずしなければならないことは、収入を増やすことではなく、毎月1000円でも2000円でも、一定額の天引き貯金ができるような、お金管理方法を学ぶことである。どんな少額でも貯金することに意味がある。
毎月1000円の天引き貯蓄をしているAさんと、していないBさんとでは、将来収入が増えた時、大きな差が出てくる。5万円収入が増えた時、Aさんは、月51000円貯金ができる余地があるが、Bさんは収入がふえても増えただけ使ってしまうクセがついているので、貯金ができない。投資より副業より、まずお金の管理ができる人間になることが、お金の世の中で一番重要な能力である。そして、この、わずかな天引き貯金ができない状態で、投資を始めることは極めて危険なことになる。投資の売り買いのコントロール管理ができないことを意味するからだ。投資の売り買いルールが決められない人間が、投資に勝つことはできないのだ。お金には優先順位があって、①手持ち現金②定期貯金③有価証券投資、動産、不動産の順で緊急度が高くなる。目指すのは、お金をコントロール管理する能力を獲得することである。そして、人生の優先順位もある。①命、健康②生活③経済、お金である。
タックスヘイブンによる税金下げで格差拡大
(大村大二郎)
課税が軽減・免除されるタックス(税金)ヘイブン(回避・地)はイギリスが作った。南海の小島に数百兆円の金が流れ込むが、イギリスは手数料だけで、むしろ国家に多大のの損害を与えている。タックスヘイブンは大企業、富裕者層の税金の抜け穴になり、そのため大企業、富裕者層の税金を安くせざるを得なくなった。先進国の法人税率は、1980年の50%程度が2013年には半分の25%程度になった。代わりに低所得の中小企業にも課税するようになった。同じく富裕者層への相続税は75%から55%になった。累進課税から、抜け穴のない逆進課税の消費税に頼るようになった。当然のことに、貧富の格差は拡大した。世界の上位60人の資産200兆円は、世界人口の半分・下位36億人の資産と同じである。
日本でも富の集中と格差の拡大は進んでいる。年収200万円未満の給与所得者は2000年800万人が2018年1100万人になった。フリーター・ニートは含まれてなく、低所得者層はこの数倍いる。300万円未満になると、4割1900万人の給与所得者になる。一方、日本の億万長者は2004年140万人が2013年280万人に倍増している。また、日本の個人金融資産は2019年末で1900兆円(内現金1000兆円)であるが、多くは一部の富裕者層が握っている。企業内の給与格差も進んでいる。トヨタ自動車の2020年3月期の社内取締役8人の平均報酬は3億5000万円(固定1.1億円、業績連動2.4億円)と以前に比べ高額化している。
投資は、利確なくして利益なし
(タザキの人生攻略チャンネル)
投資は利益を得るためにする行動である。利益が無ければ、むしろ損が出るようならやってはいけない。やってはいけないのだ。投資で一番大事な格言は、「利確なくして、利益なし」である。これが、すべてと言っていい。途中でいくら儲かっていても価格が下がれば、元のもくあみ又は損害である。すなわち、出口戦略がないと、投資で損する又は無駄になる。
投資の利益目標は、投資信託なら、年利単利なら(単利で考えた方が計算しやすい)、3-5%である。3%なら3年で、9%利益を得る。税金が20%かかるが。5%なら3年で15%である。5年なら、25%になる。株式はもっとハイリスク・ハイリターンの目標になる。株式配当があるが。
この利益目標に達したら、1度売らなければいけない。そうしないと、ガラ(リーマンショックやコロナショク)が来て、元に戻るか損をする。
キャッシュ・イズ・キングは利確である
お金の便利さはキャッシュであるからである。お金とはキャッシュのことを言う。定期預金が現金資産である。普通預金は日々の生活資金である。投資・金融商品は価格が確定していない。世の中が変動し荒れている時は、投資でなくキャッシュに価値が出る。すなわち、キャッシュ・イズ・キングとは利確の状態を言っている。利益確定は死活を制するほど重要なのだ。自然界はサイクルであり、悪い年回りに備えて、良い年回りに準備するのだ。
この他、確定利益に近いものは、国が作った保険がある。厚生年金保険、国民年金保険、健康保険、介護保険などである。年金保険は65歳以上になると、国から確定金額が確定支給される。これは、決定的に重要な確定利益所得である。一番頼りになるのは、勤労所得である。しかし、老人になると、健康問題でいつまでも収入の中心に置いておけない。年金保険などの不労所得が必要になる。
大不況が来る
(中日新聞)
リーマンショック以来のコロナショック大不況が来る。GDPに合わせた、個人の収入・支出減が現実になりそうだ。身構えて対応しなければ、大変なことになる。防御服を着なければいけない。GDP3面等価の原則により、生産、所得、支出はGDPに等しい。すなわち、個人所得や個人支出はGDPの増減と同じになる。
2019年10-12月実質GDPは、前期比1.8%減、年率7.1%減。2020年1-3月GDPは、前期比0.9%減、年率3.4%減、2020年4-6月GDP見込みは、前期比5%減、年率20%減予想である。2020年の4-6月期は、個人の収入も支出も5%減るということだ。企業の売り上げも5%減ることになる。不況に備えなければいけない。
しかも、当面、不況は続きそうだ。これから①企業の倒産・廃業②個人の失業・減収③不良債権増加による金融システムの危機④安倍政権、自民党の政権の動揺が起きる。不況に備え、防御しなくてはならない。