お金とは

お金とは

本人の書籍・YouTubeより  森永康平

1.商品貨幣論(お金の機能)
お金には、価値尺度機能、交換手段機能、価値保存機能の3つの機能がある。

①モノやサービスを○○円と表す。あらゆる商品の価値を同じ尺度で表す価値尺度機能。

②貨幣はどんな物にも交換することが出来る。物々交換しなくてすむ交換手段機能。

③長い間貯めておいても腐ったりせず、いつまでもその価値を保ち続ける貯蔵手段機能。

2.国家政府租税貨幣論(お金の成り立ち・作り方)

政府と銀行がお金を生み出すことができる。

物々交換社会から国家成立しお金発生。社会インフラ建設のために国家がお金を作る。税金は国家通貨で納める仕組みを作った。現在の1万円の印刷費は20円。租税通貨は国家に通貨発行益を生んで体制が安定した。通貨発行はいつでも発行益分が国家の利益になる。1万円が1万円として認められているのは、国家権力があるからである。お金を発行し過ぎてインフレになると、中央銀行は公定利子を上げて物価を調整する。

3.銀行信用創造貨幣論(お金の成り立ち・作り方)

金融機関の代表的企業体は①銀行(貸出利息とる)②証券会社(売買手数料とる)③保険会社(保障保険料とる)である。個人、法人は銀行に安全のために預貯金する。

銀行が、預貯金を元手に、一定額を手元に残し、顧客にお金を貸付け、一部を預金させる。その預金を元に、新たな貸付けをする。この繰り返しにより元の預金の何倍ものお金を生み出す。これを銀行の信用創造という。もし銀行の貸付金に倒産が増えると顧客の信用が失われ、預金を引き出そうとする取付騒ぎが起きる。

4.税金

所得税、法人税、消費税などで、公共サービスの運営をする費用。格差是正、景気安定化、産業保護などのため増減税をする機能もある。

公共サービスの種類①社会保障・福祉(医療保険、年金保険)、②社会資本整備(道路、水道)、③公的サービス(教育、警察、防衛)

5.教育、住宅、介護費用

①教育費用 教育費は1人幼稚園から公立大学まで1,000万円。

②住宅費 若い内は賃貸住宅に住み、60歳になる前に住宅購入確保。多治見市で、中古住宅40年物1,500万円、新築3,000万円。60-90歳まで30年以上住む。ヒノキ、スギ材で作ってある昔の住宅なら100年は持つ。

③介護費用 国が運営する5つの社会保険は、医療保険、年金保険、介護保険、雇用保険、労災保険である。そのうち、市町村が運営する介護保険制度(40歳以上全員負担)は、介護サービス業者のサービス費用部分の7割から9割を負担する制度である。介護の形態は2段階になり、介護サービス費以外は自己負担となる。

ⅰ)在宅介護 自分でトイレ、シャワーに行けるレベルの介護(デイサービス、訪問介護、医療費込み)の介護月額費用は月8万円である。

ⅱ)有料老人ホーム 自分でトイレ、シャワーに歩いて行けなくなった時の介護は、家族の負担が大きすぎるので、終の棲家として看取りしてもらえる有料老人ホームになる。月額費用は、多治見市で月20万円(家賃7万円、食費6万円、寝具等2万円等)。

6.企業のお金の本質を表す名言(ミクロ経済論)

・身を立てるやり方は2つある。1つは有名大学を卒業して大企業で大きな事業商売をすること。2つ目は自分で事業を起こすこと。これは物凄い新事業開発スピードと実世界実務勉強と自信・自分ファーストの信念がないと成功しない。なぜならお金・資本が大企業の爪の垢くらいだからだ。イーロン・マスクや渋沢栄一が手本になる。

企業に関することわざ

・企業は、お金をうまく集めて、うまく使え。

・企業は、信用こそが資本である。

・企業は、お金が独立の基本である。

・企業は、お金を得たければ、まず夢を持つことだ。

・企業に必要なものは、勇気と想像力と少しのお金だ。

7.世の中のお金を表すことわざ

・いつまでもあると思うな親と金

・金の切れ目が縁の切れ目

・地獄の沙汰も金次第

・安物買いの銭失い

・悪銭身につかず

・時は金なり

・金は天下の回り物

・先立つものは金

・重い財布は、心を軽くする

8.お金の原則の名言

・最も餡単に、貯金に成功する方法は、銀行の自動つみたて定期預金だ。

・お金は年月をかけて貯まる。貯まる仕組みを作ること。個人は銀行の自動つみたて定期預金(毎月つみたて)だ。企業は、つみたて定期が無いので、倒産回避策として、利益剰余金の半分50%を、内部留保として貯めることだ。

・お金を貸してはならない。貸せば金を失う上に、友を失う。

・貸すならば、無くしても惜しくないだけの額を貸すことだ。10万円とか、そして2度目は貸さないことだ。

・人間より金のほうがはるかに頼りにになる。

・若い時、金こそ人生で最も大切なものだと思った。今、歳をとってみると、その通りだと知った。