日本古代時代区分

日本古代時代区分

アマテラスの誕生 溝口睦子

1.旧石器時代 BC20万年~BC1万8千年

アジア大陸と陸続きだったため、大陸から狩人が移動定着した。打製石器の時代。

2.縄文時代(磨製石器が使われていたので、世界史では新石器時代)

BC1万5千年~BC2000年

磨製石器、縄文土器を作り、本格的な弓矢を持った。動物、魚、植物を取って暮らす定住採集生活。衣=皮、麻。食=採集した動物、魚、植物を火と土器で食べる。住=竪穴住居。信仰=精霊信仰、土偶。武器なし、戦争なし、村ムラ社会。

3.弥生時代 BC2000年~AD250年

中国大陸にいた倭人(殷、呉、越など)が南朝鮮、日本に移住。国クニ社会をつくる。BC500年頃から水田米耕作。無文字、入れ墨、衣=麻、貫頭衣、機織。食=水田米作、畑作。住=竪穴住居、中心に炉。銅剣・銅矛。青銅器、鉄器。倭国大乱。239年卑弥呼が魏に使いを送る。信仰=精霊信仰、米霊信仰、祖霊信仰

4.古墳時代 AD250年~600年 350年間

大和朝廷統一の動き=国家。前方後円墳。無文字文化。中国、朝鮮から渡来人が来て、鉄製の武器、農具、工具、須恵器を伝えた。応神天皇時代、弓月君(秦氏の祖先)が120県の人を引き連れ帰化。養蚕、機織、酒造の技術を伝える。衣=男は巻頭衣とズボン、女は巻頭衣とスカート裳。食=鹿肉、猪肉、牛肉なども。住=庶民の家は竪穴住居と平地式住居(夏の住まい)。372年百済から七支刀贈呈。404年高句麗戦争敗戦。大和国家は北方ユーラシア文化(匈奴、モンゴル、ウイグル、突厥)=天・唯一絶対神、北方太陽神、父系血統重視、王権天孫降臨を重視し、日本ではタカミムスヒ(男性太陽神)を大和朝廷の国家神として採用。451年倭王済が安東大将軍倭国王に任命。552年百済から仏教伝来。562年任那滅亡。朝鮮への影響力失う。

5・飛鳥時代 AD600年~700年

593年聖徳太子摂政。603年冠位十二階。604年十七条憲法。607年第2回遣隋使「日出処の天子日没する処の天子」の国書。608年第3回遣隋使「東の天皇西の皇帝」の国書、天皇号の始まり。630年第1回遣唐使。645年大化の改新、日本独自の年号使用。天智天皇政治。660年百済滅亡。668年高句麗滅亡。663年白村江の戦い、唐新羅連合軍に敗戦。隋唐文化の本格導入。672年壬申の乱、天武天皇政治、律令、歴史書。古くからの地方神アマテラス女性太陽神を国家神に変更。一君万民制度の中国文化の取り入れに、民族の伝統を採用しバランスをとった。701年大宝律令、律令国家形成。710年平城京に遷都し奈良時代に。

6・終章 天皇の伊勢神宮参拝

天皇の伊勢神宮参拝は、古代には一度も行われていない。明治2年に行われた明治天皇の参拝が史上初のものである。アマテラスが天武天皇以来、名実ともに皇祖神となったのは、明治になってからといえるかもしれない。

 アマテラスは神功皇后伝説(記紀による)では荒魂(あらたま)の主である。倭の五王の前、仲哀天皇と神功皇后が香椎宮に居る時、アマテラスが神功皇后に乗り移って、新羅を帰服させようと託宣したが、天皇は信じなかったので、たちまち亡くなった。その後、神功皇后は出陣し新羅は降伏した。アマテラスには拡張主義の伝説がある。神功皇后の子供は応神天皇。渡来人を用いて国家を発展させた。蝦夷征伐も実施。軍神八幡神。その子は仁徳天皇。現在まで続く継体天皇の男系祖先皇祖神。