日本家庭の純金融資産保有状況(2021年)
野村総合研究所
日本の家庭の純金融資産を分類した。この分類は流動性の高い金融資産であり、不動産資産・年金保険は入っていない。預貯金・株式債権資産から負債金額を引いて純金融資産にしてある。
富裕層(5000万円以上)とマス層に分けている。富裕層は500万世帯(1割)、5000万円未満のマス層は5000万世帯(9割)である。
5000万円以上の富裕層約10%を5億円以上の超富裕層(9万世帯)0.2%、1億円以上の富裕層(140万世帯)3%、5000万円以上の準富裕層(330万世帯)6%に分けている。
マス層は5000万世帯(1000兆円)90%いて、3000万円以上のアッパーマス層(730万世帯)13%、3000万円未満のマス層が4200万世帯77%いる。
平均純金融資産額は超富裕層0.2%12億円、富裕層3%2億円、純富裕層6%8000万円、アッパーマス層13%4600万円、マス層77%1600万円である。
以上、日本富裕層5階層ピラミッドを概略まとめると、次のようになる。このピラミッドは不動産資産と年金資産(65歳ー95歳の30年間)を除いた世帯別・純金融資産ピラミッドである。名称は①超富裕層②富裕層③準富裕層④アッパーマス層⑤マス層である。5階層の平均純金融資産額は①12億円②2億円③8000万円④4000万円⑤2000万円、人口構成比は①0.3%②3%③6%④15%⑤75%である。
世帯の幸せは、構成員全員の幸せを目指すものである。その上で、1階層でも順次、上を目指して頑張りたいものである。