楽観は意思である

楽観は意思である

大変化 竹中平蔵

1.フランス哲学者のアランの「幸福論」の中に、「悲観は気分、楽観は意思」という言葉がある。自分は出来ると信じてチャレンジする。失敗しても食べていけると楽観すること、諦めずに努力することが、幸福につながると言っている。

2.学校教育の英語から脱せよ。日本人は平均的に英語を読めないし、書けない。読み書きが出来れば、話す聞くの力はついてくる。語学の勉強は、多くの語彙を覚えるのが鉄則である。本来勉強は楽しいという事が本道である。今の日本には優れた教材はいくらでもある。学校外での英語の勉強の楽しさに触れるべきだ。

3.産業革命の根本には「法の支配(rule of law)」があった。イギリスは名誉革命(1688年)により、世界で初めてrule of law(法の支配)が確立した。人々に働く・投資するインセンティブが生まれ、経済が発展した。その中から産業革命が起きた。個人の財産権・所有権の確立とさまざまな権利関係を公平に裁くシステムが確立された。中国は法の支配(rule of law)が確立していない。中国は中進国の罠にはまってゆく。ルールを確立し、恣意性を排除することが必要である。