GDP4位の豊かさとは
中日新聞
高度成長期1955年―73年1億総中流、1968年耐久消費財が普及してGDP世界2位、2010年中国に抜かれ世界3位、2023年4兆ドル、ドイツに抜かれ世界4位になる。少子高齢化、人口逆ピラミッドで現役世代が高齢者を支える社会保障の仕組みは破綻してゆく。東京一極集中と地方インフラ(医療、教育、公共交通)の崩壊、コストカット型経済で非正規雇用4割、高齢男性は孤立と困窮に陥る。成長が鈍って投資の拡大が優先される。ゼロ成長で貧困と格差という課題が出てくる。市場経済は格差を是正するメカニズムが無い。今後の日本の豊かさとは、お金に加え、人間的暮らし方が豊かさになる。誰もが仕事につけること、家族を持てること、地域に居場所を得ること、1人1人の価値観に即した生き方(=自由な時間、家族と過ごす、映画を見る、本を読む、旅に出る)をすることが、GDP4位の豊かさになる。