わかりやすい経営学

分かりやすい経営学

防衛大学校 佐藤耕紀

1)要領よく仕事をする

①経営=management 工夫して上手にやる。

世の中は、分業で成り立つ。組織の責任者をリーダーという。リーダーはその知識と判断力で意思決定・選択をする。

リーダーはインセンティブ(報酬と罰)を使って、部下の行動をコントロールする。

外部に向けての行動を戦略(strategy)と言います。

ビジネスでは費用対効果を金額で表す。ある時点の資産と負債と純資産を表す貸借対照表、一定の期間の売り上げと費用と利益を表す損益計算書が企業会計、決算書です。

2)売上、利益を増やす

3)小さな費用で大きい成果を上げる

売上と利益を増やす価格戦略。飲食店の費用の内訳=材料費(原価)30%、人件費30%、家賃、減価償却費、諸経費、利益40%。材料費は変動費(原価)です。人件費、家賃、減価償却費などは固定費です。限界利益(marginal profit)=売上ー変動費。利益=限界利益―固定費。マージン・ミックス=利幅の薄い商品(客を呼ぶ)と利幅の大きな(利益を出す)商品をうまく組み合わせて利益をだす。バージョン分け手法=松竹梅商品。

4)小さな費用で大きな利益

相性のいい事業を組み合わせると、共同利用で費用節約、補完性で売上アップを生む。吉野家がメニューを増やして売上を増やす。鉄道会社が商業施設を経営する。

5)ライバルとの競争に勝つ。

競争戦略=低コスト戦略(何をやらないか?所有をやめて運営だけ。薄利多売)。差別化戦略(ダイソンのサイクロン技術=吸引力と耐久性、モスバーガーの牛豚肉のテリヤキバーガー)

6)組織 人はなぜ、どんな時に協力するのか

協力するのは、一人ではできないことをするため。

7)やる気を生かす

期待理論=努力、仕事の成果、報酬。叱るより褒めるほうが成果が上がる。マネージャー=理性バランス感覚、平時に決まったことを効率的に遂行する。リーダー=感性ビジョン、変化や危機に対して、一つの方向に導く。リーダーの権威=地位、能力、人間力。

8)官僚制(ヒエラルキー)大組織の運営、規律・権限・ピラミッド組織・公私の区分・文書主義。シリコンバレー型ネットワーク分散コミュニケーション。DX情報革命(Digital Transformation)デジタル革命。チーム・オブ・チームズ=不確実変化が早い時代、正確さよりスピード、権限移譲、

9)自分の価値を生かす

分業、専門化・交換が経済社会の基本。

AIとの競争での優位項目=創造性、説得力、非定型的仕事の遂行。

10)豊かな人生=お金、時間、知識の獲得

お金は投資がいい。預金<金<短期債<長期債<株式。複利で株式・バイアンドホールド。業界No1企業のインデックスファンド。仕事の優先順位を考える。知識はあらゆるパワーの基盤。勉強は本から、映像からも学べる。

11)生産性の高い働き方をする

日本の財政悪化は少子高齢化のため。自分らしく生きる=好きなこと、得意なことを生かす。弱点は気にしない。逃げてもいい。柔軟に考える。ケンカはしない。スルーする技術が必要。自分の人生は自分で決めて自分で責任を取る。