アベノミクス達成
これから日本経済は途方もなく凄いことになる 中島孝志
日本銀行黒田東彦総裁は2013年量的・質的金融緩和を宣言した。日本経済は過去15年デフレに苦しんできた。デフレから脱却し2%の物価安定目標を達成する。現状は目的を達成しつつあるように見える。
①日本人の資産逃避がはじまった。
②アメリカの経済的圧力=米国債の押し売りを飲む。アメリカは為替をドル高=ドル買いにしたい。日本は国債の金利上昇さえ起きなければ、リフレ政策もOKだ。
③インフレでお金が増えるということは、消費が増えるということだ。給料が物価以上に上がる。デフレは給料頭打ち、リストラが吹き荒れ、就職の門は狭くなる。
④日本の輸出産業=外需は15%、内需は85%である。内部留保、支払いも現地通貨で行っているから、円高、円安の影響は少ない。
⑤アメリカと日本の金利差が大きいと投資マネーは円からドルに流れる。
⑥今は中国の政府系ファンドも資金が枯渇し、日本企業を買収する元気はない。日本企業は今賃金に回す原資がある。給料を上昇させなけばインフレにならない。
⑦インフレは国家の借金帳消しである。実は税金も国債も同じである。国民から直接徴収するか、間接的に徴収するかの違いでしかない。古今東西、世界中の政府は債務がたまると、インフレにして借金を帳消しにしてきた。
⑧日銀はもっと国債を買うべし。日本国債は満期保有すれば損失リスクはない。売買簡単、利払い費はデフレで運用先がなく先進国中で最低。円建て国債で最強。国債購入者の9割が日本人。
⑨金利高になり、物価高になり、インフレになり、給料高になれば、デフレから抜け出る。
⑩日本はGDP(国内総生産)とGNP(国民総生産)がほぼ同じ。これから伸びしろがある。日本経済を成長発展させるには富裕層に国内投資や雇用を創出するお金を使わせなければいけないのだ。