マハティール元首相新年所感

マレーシア・マハティール元首相の新年所感

中日新聞

今後の世界について、世界は非常に暗く、悪い状況になる。米国に頼れず、中国やロシアにも近付きたくないからだと語った。中国は非常に重要な市場なので、中国と友好関係を築きたいが、米国との友情も失いたくない。米国は、欧州、中東、極東などであまりにも多くの問題を抱え、どれにも集中できていない。米国のアジアでの役割には期待できない。イスラエルは70年間、パレスチナを抑圧してきた。何千人も裁判なしに投獄し、土地を奪い入植地を広げてきた。米国が人権を擁護する民主主義国家だと考えてきたが、もはや信頼できない。

日本については、米国が中東政策などで人権に反する行動をとった場合は、支持するべきではない。憲法9条にも触れ、自衛の場合を除き,国家間の紛争を解決する手段として戦争を拒否するのは良い政策だ。米国は戦争への日本の支援が欲しいため変えたがっているが、日本は侵略戦争を禁じた条項を守った方がいい。と話した。