日本は戦争をやる資格のない国である
(それでも日本は戦争を選んだ 加藤陽子)
第1次世界大戦以降、戦争が総力戦になった。国土が広大で物質資源、人的資源が豊かな国でないと、総力戦になった時に、持久戦が出来ない。ソ連、アメリカ、中国、イギリス連邦(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど)以外の国は総力戦・持久戦はできない。日本は持久戦ができない国である。現在、核兵器を持つ国、米・英・仏・中・ロの5大国。結局、太平洋戦争では、速戦即決の奇襲作戦を立てるしかなかった。または、独伊ソ連日本の4国同盟を期待するしかなかった。1941年12月日本は奇襲作戦で、アメリカ太平洋艦隊とイギリス極東艦隊の主力部隊をハワイとマレー沖で3日で壊滅させた。しかし、その後、英、米、中、ソ連の連合国が出来て、持久戦になり、アメリカの爆発的生産力(米軍機対日比較:41年1倍、42年1倍、43年6月2倍、44年6月6倍、45年7月1500倍)に負けた。
1929年水野廣徳は「無産階級と国防問題」で、日本は島国で領土の安全を守るのは出来る。不安材料は物資の8割を輸入依存する国で、経済不安の国である。外国との通商関係が生命である。これは他国に対して、日本が非理不法を行わなければ通商維持は守られる。現代の戦争は経済持久戦になる。日本は武力戦には勝てても、持久戦、経済戦には絶対勝てない。ということは、日本は戦争する資格がない国である。と言った。
もう1つは、戦前の日本の民度の低さ(昭和のテロの多さ)と昭和の陸軍の知能、士魂レベルの低さ(自分中心のガリガリ亡者、陸軍上層部は手柄を立てて華族を狙った、軍の反対者を激戦地に送った、自国の軍人を大切にしないー硫黄島、レイテ、ガナルカナル、ビルマ戦など、45年8月8日ソ連参戦で、満州の開拓移民に通告することなしに撤退した関東軍など。)