コロナ後の世界ー米中新冷戦、大倒産時代
(コロナ後の世界経済 エミン・ユルマズ)
2020年のコロナ・パンデミックは、米国と中国の違いー米国は自由市場と民主主義、中国は国家指導経済と共産主義をはっきりさせた。今後、自由主義経済と中国経済は、デカップリングし、世界経済はグローバル化からブロック化へ移行する。
1981年から40年間、アメリカ政治はレーガン・アジェンダ(目標)ー減税、規制緩和であった。その結果、格差の拡大が起きた。これからは社会保障がメイン・アジェンダになる。アメリカの企業債務は、15兆ドル(1600兆円)に膨れ上がった。格付けはジャンクボンドであった。この資産バブル崩壊に直面していたアメリカは、コロナ禍なので、無制限QE(6兆ドル、640兆円)で無制限貸付が出来た。有事なので出来た。結局、2022年夏になると、8%の物価上昇が起き、金利を0%から4.5%に上げざるを得なくなった。結果、ダウは36,000ドルが3万ドルを切ってきた。ヨーロッパも同じだ。イギリス、ドイツも混乱している。イージーマネー時代が終わった。2022年後半から貸付金の返済が始まる。2023年、2024年の世界大倒産時代が始まった。