秘密結社と陰謀論

秘密結社と陰謀論

(石の扉 加治将一、IT戦争の支配者たち 深田萌絵)

なぜ陰謀論は無くならないか。世界は謎である。解読したいと思うとき、陰謀論というアプリが必要になる。フリーメイソンが見えるのがフリーメイソン眼鏡だ。ここでは、現在も話題になっている秘密結社と陰謀論を上げてみる。日本では、会社内の派閥に似ている。

1.ディープステート(deep state、深層政府)

アメリカの政府、金融機関、産業人の関係者がネットワークを組み、隠れた政府として機能しているという陰謀論である。45代トランプ大統領は、ディープステートの存在が足を引っ張っていると言った。

2.フリーメイソン(義務フリーの石工組合・座、1700年代から思索的会合になっていく)

ピラミッドの昔から、巨大石造建築をつくるには、専門の科学技術を持つ、石についても知っており、調達もできる建築技術のある総合専門集団が必要であった。権力者は特典も与え大事にした。巨大石造建築製作は、一定の期間で完成すると、外国を含む次の場所の建築が必要であった。メンバーも棟梁、職人、見習い徒弟の3階層からなっていた。次の工事場所にいくと、技術のある職人、見習い徒弟を募集した。フリーメイソンのメンバーは、ロッジ(集会所)に集まり、コンパス定規などの象徴物や3階層別の握手方法をわかっていた。その時、フリーメイソンに属している者は手早く見つけられた。ヨーロッパのゴシック教会は、12,000棟も建てられた。1650年頃から飽和状態になった。それ以降、石工だけでなく、知識、技術人が集まり、思索的メーソンンの集まりになった。自由、平等、友愛(ブラザー助け合い)を標ぼうした。

①1776年頃アメリカ独立宣言

1773年ボストン茶会事件はメーソンが中核であった。初代大統領ジョージ・ワシントンはメイソンでした。1ドル紙幣の作成は、メイソンのベンジャミン・フランクリンでした。1ドル紙幣には、メイソンの象徴ピラミッドと全能の目が入っている。ニューヨークの自由の女神はフランスのメイソンから送られた。46代のアメリカ大統領の内、15人がメイソンである。

②明治維新の黒幕はメイソンの商人グラバー

かなりの陰謀論になるが、明治維新はフリーメイソンの英人マセソン商会代理人のグラバーが演出した。1859年長崎に入港。1863年長崎グラバー邸完成。同年、長州の伊藤俊輔、井上門多を欧州見学させた。1865年薩摩藩の五代友厚、寺島宗則、森有礼ら17人を欧州に密航させた。1866年薩長同盟成立。1865年勝海舟、脱藩し貧乏な坂本竜馬、長崎商人小曽根英四郎とグラバーが会い、すぐに竜馬は亀山社中(日本初の会社)を設立し、同年8月グラバー経由で7800挺の銃と弾薬を購入、10月軍艦ユニオン号を長州に売却した。バックにグラバーが付いていたから出来たとみられる。岩崎弥太郎も資産ゼロの土佐商会であったが、歴史ある三井、住友、安田と肩を並べた。岩崎も頻繁にグラバー商会に通っていた。維新後、三菱はグラバーをブレ-ンに迎えた。

3.青幇(チンパン)

青幇は18世紀頃、長江の水運業者が結成した互助会組織。大変天国の乱で水運業が不況になると、上海の陸にあがり、阿片、賭博、売春の犯罪秘密結社になる。上海を仕切る青幇統領の杜月笙(と げつしょう)は、江蘇省出身のため、その出身者で固めていた。中華民国総統・蒋介石(浙江省出身)と妻宋美齢(江蘇省の金融コングロマリット浙江財閥)も江蘇省出身者を重用した。1949年国民党の台湾遷都により、国民党ともに来た青幇が、企業や政治家に姿を変えて、ディープステートと化して、民進党政権まで影響を与えている。台湾は近年、世界の半導体を支配するようになった。青幇は主要な半導体企業を支配し、すべて血縁関係でつながっている。浙江省でつながる半導体ビジネスの支配者たち。TSMC、ファーウェイ、アリババ、ソフトバンク、フォックスコン、シャープ、エヌビデア、SMIC半導体サプライヤ(青幇)、新唐科技パナソニック半導体買収(青幇)、パナソニック半導体事業売却先パートナーTPSCo(青幇)など。