日本は共同の孤立文明
(国土が日本人の謎を解く 大石久和)
サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」で、世界8大文明=西欧、東方正教会、ラテンアメリカ、アフリカ、イスラム、ヒンズー、中華、日本があり、日本は他の7つの大陸文明とは孤立した文明とした。日本は自然が主人公、大陸国家は人間が主人公である。イギリスのドーバー海峡は30Km、対馬海峡は約200Km ある。大陸と孤立していた。日本は縄文時代以来近年まで、大陸文化から孤立していた。しかも、日本の国土は細長く、真ん中に山脈があり、川は急流で、大阪、名古屋、関東平野が近年になるまで湖沼だらけで、地震・噴火・風水害・飢饉の多い国土で、狭い土地に3~400人程度の村で稲作をしてきた民族である。合意する方法は、話し合いで三方一両損で合意し、結(ゆい)を作り、協力して稲作をしてきた。一方、大平野である大陸・日本以外の世界は、凄惨な大量虐殺・奪う・暴力・権力の歴史だった。公権力が第1で私は第2だった。紀元前3600年から現代まで、平和は300年しかなく、15000の戦争があり、30億人が殺害されている。第2次世界大戦6600万人、チンギス・ハーン、毛沢東、各4000万人、英領インド3000万人等。シュメール時代以来、城壁都市であった。都市と農作地に分かれていた。日本は話し合い・和を尊重し、けんか両成敗の考え方である。日本人はチームを組めば大きな力を発揮するが、個人になった日本人は弱い。言葉が無くても通じる世界だ。その分、日本語は弱い。集団力で強い日本人は、日本人に合わない企業統治制度でなく、瑞穂の国の資本主義・トヨタの改善チーム・QCサークルの世界、アメーバの単位で責任を負う組織でやってゆくべきである。