おいしい仕事・地方議員
(おいしい地方議員 伊藤大輔)
地方議員はおいしい仕事だ。市会議員 年俸800万円、労働日数40日、任期4年、兼業あり、募集人員30名(人口20万人の場合)、競争倍率1.2倍、最下位当選の得票数1600票位。兼業ありではあるが、市会議員の専業議員比率は、44%である。市会議員の人口別報酬月額は、10~20万人都市で、50万円である。他に期末手当として、年2回、2か月分の約200万円の報酬がある。市会議員の選挙供託金は30万円(一方、衆議院選挙300万円、参議院選挙600万円)。
しかし、議員は落選すると、失業保険も健康保険もないタダの人。議員年金は廃止され、退職金もない。落選したら再就職先を見つけることも困難である。報酬だけで生活する専業議員の生活不安は大きく、議員を保身へと走らせる。特に地元の公務員関係団体の意向に反するような行動をすると、次の選挙で公務員の団体票が反対し落選する。議員と自治体の関係は「なあなあ」なのである。Noと言えない市会議員。
一方、町村議会議員は人気はなく、なり手不足である。全国議員定数は11000人、報酬月額平均21万円。供託金15万円、無投票議員比率23%である。