日本社会の停滞と激変

日本社会の停滞と激変

(中日新聞 神戸女学院 内田樹)

日本は1992年以降、30年間デフレに落ち込んでいる。今年の物価上昇率では、アメリカ6%、独、カナダ5%、英、伊4%、仏3%、日本0%と現在もデフレ状態にいる。賃金と物価が上がらない。そうこうしている内に、重大な変化が日本に起きてきいるが、対応策が分からないで、思考停止の状態にいる。

1.定年サラリーマンは、年金と退職金のみでは、生活が不可能になってきた。75歳くらいまで働かないと生活費が足らない。解決策が無く、茫然としている。

2.全国新聞紙の、購読料と広告収入のビジネスモデルが厳しくなった。不動産収入等がないと、遠からず姿を消す状態になってきた。メデイアに解決策がなく、思考停止の状態にある。

3.日本の2100年での人口が、5000万人に減る予測になっている。後80年間で、7000万人減少する。政府は成長戦略と少子化対策を、言うだけの状態にいる。