3大老化現象

3大老化現象

老化は病気ではない、自然現象である。だが、老化現象を緩和する手段はある。

1.便秘

 高齢者の4割は便秘。80歳以上になると、半数は便秘薬を飲まないとダメな状態になる。腹筋力も弱まる。

(対応策)基本的には草食で腸の長い日本人は、肉を食べ過ぎていると、大腸の働きが悪くなり、便秘を引き起こす。便秘とは、3日以上、排便がなく、1日の便が35g以下の状況。便のカサを増す食物繊維を取る。大腸の善玉菌を増やす。食事量と水分量を確保する。腸内細菌には、消化吸収補助、ビタミン合成、感染防御する善玉菌(ビフィズス菌=乳酸菌の一種・乳酸菌)と腸内腐敗、毒素産生をする悪玉菌(ウエルシュ菌など)がある。高齢になると、ビフィズス菌が減少し、ウエルシュ菌が増加する。ビフィズス菌は善玉菌の99.9%を占める。ビフィズス菌の比率は、赤ちゃんは95%、成人20%、老人1%になる。ビフィズス菌を増やすには、食物繊維(穀類、豆類、いも、野菜、きのこ、海藻、果物、こんにゃく)、オリゴ糖(大豆、ねぎ、たまねぎ、バナナ、りんご、きなこ、はちみつ)、発酵食品(納豆、漬物、ヨーグルト)を食べる。発酵食品がポイントになる。

2.血液酸化

人間は呼吸で酸素を取る。血液はいつも酸化状態。SOP酵素が酸化を抑制するが、老人になると働きが弱くなる。血管、血液の老化で、脳梗塞など起こしやすくなる。加齢とともに低下する抗酸化作用を維持するには、抗酸化栄養素を食べることが必要になる。

①ビタミンC(黄緑色野菜パプリカ・ブロッコリー、果物キューイ・みかん)②ビタミンE(植物油べに花、種ピーナッツ)③ポリフェノール(りんご、コーヒー、緑茶、紅茶)、④ミネラル(納豆、海藻、魚介)⑤カルチノイド(黄緑色野菜・にんじん・パプリカ・みかん)

3.筋肉衰弱

①運動 ウォーキング、町内ラジオ体操、市健康センター筋力アップ体操、モークリエイション作業

②タンパク質摂取 老人は理想摂取量の8割しか取ってない。肉類、魚介類、卵類、大豆製品、乳製品をバランスよく適量摂取する。