(土の文明史 モントゴメリー、豆図鑑 自由国民社)

2万年前、最終氷期から間氷期に移った後、メソポタミアでシュメール人は野生のライムギ、コムギ、オオムギやレンズマメ、エンドウマメなどの作物を栽培する農業と畜産(フンが肥料になった)が始まった。農業で人口が爆発的に増加し定住化と町ができた。都市が誕生し、余剰食糧が、農業以外の社会部門を担う階級ができた。宗教・政治・軍事階級ができると、私有財産という概念が生まれた。農業のはじめは、穀物と豆であった。

豆とは、マメ科の植物で種子を食用にするものをいう。6属8種ある。

1.インゲンマメ属いんげんまめ種(原産:中南米)炭水化物50%以上・・・金時豆、白いんげん、うずらまめ等

2.インゲンマメ属べにはないんげんまめ種(原産:中南米)炭水化物50%以上・・・白花豆、紫花豆

3.ダイズ属だいず種(原産:中国)たんぱく質30%以上・・・大豆、黒大豆など

4.ササゲ族あずき種(原産:アフリカ)炭水化物50%以上・・・小豆、大納言

5.ササゲ族ささげ種(原産:アフリカ)炭水化物50%以上・・・十六ささげ等

6.ソラマメ族そらまめ種(原産:メソポタミア)炭水化物50%以上・・・そら豆

7.エンドウ族えんどう種(原産:メソポタミア)炭水化物50%以上・・・赤えんどう、グリーンピース

8.ラッカセイ族らっかせい種(原産:南米アンデス)脂質40%以上・・・落花生