戦後バブル崩壊後の立ち直り策

戦後バブル崩壊後の立ち直り策

(日本人の遺伝子 徳川恒孝)

江戸時代は長かった戦争が終わり、1600年頃から100年の平和で、爆発的に発展した。1700年頃の元禄時代は一番輝いた時代であった。日本人口は1200万人から3000万人に2倍半増えた。江戸の人口は世界1-2位の100万人に達した。大建設ブームが終わり、元禄文化(小説、歌舞伎、俳句、画、浮世絵、暦学、和算など)が花開いた。元号が宝永になると、農地は開発しつくされ、金銀の採掘量も低下、元禄大地震、宝永浅間山噴火、宝永大地震・津波、富士山大噴火があり、気温が寒冷化し始め、停滞の時代に入り、幕府も諸藩も米経済と貨幣経済の格差から大幅財政赤字に陥った。

一方、戦後日本も同じパターンであった。1945年太平洋戦争が終わり、人口は7000万人から12000万人に1.7倍に急増した。戦争の破壊が復興し、巨額の軍事費から解放され、自動車・電気など産業が発展し、GDP世界2位になった。1989年バブルが弾け、人口も経済も伸びが止まり、東日本大震災、原発事故、コロナ禍などで、30年GDP横這いのデフレ停滞、1200兆円もの国の借金財政の時代になった。国民の低所得化も確実になった。

2020年代新コンセプト日本再建建国目標はいかなるものになるのか。江戸時代は1720年頃徳川吉宗の享保の改革、1780年頃上杉鷹山の米沢藩改革が効果を上げた。これが1つのお手本になろう。後は、先回ブログの堺屋太一の提言がある。

1.堺屋太一の立ち直り策提言 ①古い日本(高度成長)に戻してはいけない。②脱工業化社会③省資源・エネルギー社会④小移動距離社会⑤IT通信社会⑥低生活コスト社会⑦官僚自己利益中心体制の排除(内閣人事局で牽制)

2.江戸時代の立ち直り策

1)徳川吉宗の再建策1720年 ①増税(4公6民から5公5民へ、豊凶にかかわらず一定税、参勤交代1年から半年へ1万石につき100国課税上米制)②質素倹約(衣料木綿、1汁3菜、冬火鉢廃止)③金のかからない遊び(お花見、神社祭り、本出版、菊朝顔)④大河川の治水と新田開発⑤低コスト生活奨励(廃品回収、中古品利用、ファーストフード屋台)⑥貨幣改鋳(元文の改鋳)⑦商品作物奨励(なたね油、朝鮮人参)⑧飢餓対策(サツマイモ)⑨目安箱から貧病民救済(小石川養生所)

→1730年100万両貯金出来て、上米制度廃止。

2)上杉鷹山の再建策1780年 ①質素倹約②土地に米以外の漆・桑・紅花など商業用作物を植え、養蚕・織物業など豪商の投資で特産品開発生産し、農業経営多角化③自助、共助、公助の奨励→鷹山没するとき借金あらかた返済

3.2020年代の再建策(案)

①自助、共助、公助②縮小均衡策、黒字化③低コスト生活、質素倹約、金のかからない遊び④最悪状態の対応策立案しておく⑤換金商品、収入ある事業の開発⑥IT、通信の活用