第3の敗戦と建国

第3の敗戦と建国

(第三の敗戦 堺屋太一 2011年6月東日本大震災後)

1.第1の敗戦と建国

 1860年代幕末敗戦と明治維新建国

幕末敗戦=薩英戦争、下関4国艦隊砲撃戦争で欧州帝国主義国に敗戦、噴火・地震・飢饉、徳川幕府の消滅

明治維新建国=版籍奉還、廃藩置県、新貨条例、啓蒙君主国、模範欧州帝国主義国英仏独、富国強兵、殖産興業、徳川ー安定から明治ー進歩、米英日世界3大海軍国へ

2.第2の敗戦と建国

1940年代太平洋戦争敗戦と富国規格量産工業社会建国

太平洋戦争敗戦=1923年関東大震災、41年太平洋戦争開始、45年無条件降伏、アメリカ占領、陸海軍解散・内務省解体

富国規格量産工業社会建国=新円発行、日本国憲法発布、旧幹部公職追放、サンフランシスコ講和条約、冷戦西側陣営、富国・安全・平等・効率の倫理、模範富国アメリカ、官僚主導・業界協調体制、終身雇用・年功賃金会社経営、職縁社会・核家族社会、金融系列集団、大量教育、東京一極集中地域構造、GDP世界2位へ

3.第3の敗戦と建国目標

1990年代戦後日本凋落敗戦と新コンセプト日本建国目標

戦後日本凋落敗戦=1989年戦後日本の頂点から株式、地価バブル崩壊、ポスト冷戦体制、デフレ、アメリカの変身、アジア工業化、95年阪神淡路大震災、少子化、98年金融恐慌、財政赤字税収半分、規制の強い固定社会、金融業電器産業等凋落、公務員官僚の身分化、消費税増税、ワーキングプア、08年リーマンショック、11年東日本大震災・福島原発事故、GDP1989年以来横這い30年後の2020年は500兆円レベル世界3位だが米国の1/4、中国の1/3になる、少子高齢化

2020年代新コンセプト日本建国目標=古い日本に戻そうとしてはならない、脱工業化社会、省資源社会エネルギー課税、小移動距離・通信社会・歩いて暮らせる街、官僚は身分から職業へー2014年安倍内閣で内閣人事局創設し内閣が人事権握り官僚統治、国民の低所得化(年金低下、生活保護)対応の低コスト生活倫理の確立、中国共産党の軍国主義・帝国主義化への対応