剣道練習方法
(剣豪夜話 津本陽)
単純明快がいい。北辰一刀流千葉周作の初心者に示す心得は、まず竹刀を早くふりまわすようになれという、単純明快なものであった。そして、稽古の数をかさねれば、自然に上達するというものであった。竹刀は長さ120cm、重さ510g、太さ2.6cmのもので、物打(ものうち)は、剣先から中ゆいにかけての25cmの部分、刀で最もよく切れる部分で、相手に打撃を与える。剣先から10cmの最も切れる部分で竹刀合わせをする一足一刀の間合いから、①面②小手③胴④突きで、物打で相手に打撃を与える剣勝負だ。