人類知識社会化での矛盾

人類知識社会化での矛盾

(上級国民下級国民 橘玲、生涯独身社会 天野聲南子)

1750-1900年の産業革命をきっかけに人類は豊かさの爆発、人口の爆発を獲得した。1750年世界人口10億人が2020年75億人になった。現在、テクノロジー(肉体の機械化→脳の機械化)の爆発が起こっている。人類社会は知識社会化した。グローバル化(ヒト、モノ、カネの移動)も実現した。世界は豊かになると共に、激甚な競争社会になり、格差も拡大している。人口の1%が富の8割を占め、アメリカでは、クリエイティブ労働者が東部や西海岸でリベラル・民主党勢力になり、知識社会についていけない単純労働者のプアホワイトがラストベルトでトランプの共和党を支持して分断している。また、激甚競争社会により、日本では、生涯未婚率が25-33%に上がり、少子化人口減少が起きている。一方、後進国では人口が激増している。

世界の先進国はリベラル(自由)な民主主義国になった。自分の人生は、自分が自由(リベラル)に決める。他人の人生は、他人が自由勝手(リベラル)に決める。ただし、自己決定による自己実現は、自己責任である。

世界の後進国・共産主義国は、不自由な専制体制・共産党独裁体制を強化している。アメリカの起業家精神と中国のフリーライド(ただ乗り)政商的服従・非自由精神で2分割され、世界の政治経済体制が2分断している。

知識社会化では、少人数組織に権力が集まりやすく、そこから起きる矛盾の解決に、民主主義体制の知恵が求められている。