中国共産主義居直りの波紋

中国共産主義居直りの波紋

(YouTube 高橋洋一)

 中国習近平主席が、自国の国家形態は共産主義であるとハッキリ打ち出してきた。チベット、ウイグル、香港、南シナ海・東シナ海領海、アリババ自由締め付けなどである。自由主義国は、中国の自由化への移行を期待してきたが、習近平主席はハッキリと否定し、共産主義の堅持を主張して居直った。自由主義国はこれから中国と距離を置く冷戦対応をせざるを得なくなるだろう。

共産主義とは何か?①生産手段は国が持つ。私有は許さない。(資本主義は生産手段は私有財産=土地、会社、株式は個人が持つ)②共産主義は人民独裁で選挙がない、習近平は永世皇帝になってしまう、権力と金が集中して腐敗が進む。③経済活動の自由がない、個人の自由がない、私有財産がなく民主主義がない。言論の自由がない、不自由な体制である。

中国へ進出した日本企業は、年間の稼ぎは出来ても、投下資本・生産手段・工場土地・株式のオ-ナーではなく、企業の売却市場がなく、資本規制があり、国営株式市場で株式は売れない。年間5%の利益があっても、回収に20年かかる。共産国に投資はいけないは、常識である。

経団連、日経新聞などが、中国はいい国とフォローしてきたが、いまや中国進出は巨大なリスクになってきた。大企業はサラリーマンが多く、先輩が着手した中国事業をそのまま続けている。自分が役員の時代に業績が上がればよいと考えている。中小企業のオーナー社長は中国の会社では、金は出してもオーナーになれないと知り慎重姿勢である。2020年昨年の補正予算で、日本に帰ってきたら、補助金を出すことにした。