新型コロナは公衆衛生と経済のバランスが難しい
昨年2020年からの新型コロナウイルス・パンデミックは、超経済損失を世界に与えている。2020年は7300万人感染し160万人(2%)死亡した。100年前の1918年のスペイン風邪が、前例教訓となる。1918年8月から1920年7月まで3年間流行した。鳥由来のA型インフルエンザであった。世界人口の3分の1、5億人が感染し、約3000万人(6%)が死亡した。特徴は老人ばかりでなく、25歳~34歳の若者の死亡が多かった。類似のインフルエンザ免疫が無かったためとも、言われている。アメリカのスペイン風邪の経験は、公衆衛生的介入が有効であったと分かった事だ。①検疫②隔離③学校閉鎖④集会禁止⑤うがい手洗いの個人消毒を徹底的にやった州は、患者と死者の数が半数であった。要するに集会禁止の徹底をすれば、患者と死者は半減するという事だ。新型コロナの昨年の死者は160万人ではなく、80万人で済んだという事だ。しかし、集会禁止の公衆衛生を徹底すると、健康危機は半減するが、経済危機、食料危機、住宅危機、政治危機を引き起こす。昨年の日本の自殺者数は21000人、前年より1000人位増えた。今年は更に増加する予想だ。一方、ビル・ゲイツは100年前と比べて、医学が急速に発展し、免疫ワクチン接種が今年半ば以降、世界に普及し、パンデミックは2年位で終息すると言っている。ウイルス疫病は、人から人へうつる病気であり、集会禁止と経済確保の難しいバランスを取る必要がある世界流行病である。