複式簿記は利益計算のために出来た
(会計のルールはこの3つしかない 石川淳一、松本武洋)
大航海時代、1回こっきりで、現金精算の航海事業の利益は、単式簿記(収入<売上>-費用<出資金、仕入れ、給与、家賃>=収益<利益>)で計算できた。そして、出資者と航海者は利益を分割できた。うまくいくようになり、毎年航海事業をするようになった時、数年にわたる費用(船、車、建物、現預金)が出るようになると、毎年の利益を確定し、分配するために、いずれ費用で出るが、目に見える形のある、有形資産(費用)の貸借対照表(B/S)が発生した。船を大金で購入して1年で償却したら赤字になる。6年使えるものとして、6分割して減価償却すれば、1年の利益が正確に出る。シートの真ん中で線を引き、左側にいずれ費用で出ていく有形の資産(船、車、建物、現預金)を書き、右側にいずれ返金しなければいけない証書等で有形なお金(負債・借入金と純資産=資本金と利益)、この左右は同金額であるので、バランスシート(B/S)という。そのとき目に見える物の残高を集計したものである。一方、損益計算書(P/L、プロフィットロス)は収益ー費用=利益で、過去1年の形のないバーチャルのお金の流れ(売上ー販売費・一般管理費=損失)の計算書である。