老人が病気にならない食べ方・生き方

老人が病気にならない食べ方・生き方

(50歳からの病気にならない食べ方・生き方 石原結實)

1.免疫力(白血球)を高める→腹八分と高体温

免疫力とは病気を免れる力をいい、血液の中で自由に動き回っている白血球の力である。白血球は血液の中に栄養素があるときは、それを食べる。一方、空腹で栄養素が少ない時は、ばい菌やがん細胞を食べる。白血球は暖かいところでは活発化する。体が温まると免疫力が上がる。野生の動物は、病気やけがをすると①熱を出す②エサを食べない、で何万年も治してきた。病気を防ぐ治す方法は①食べ過ぎない=腹八分目②体を温める=ウオーキングをして、下半身に発熱機関の筋肉をつけるの2点に集約される。

2.老人の食べ方=腹八分目

歯の形に合った食事にする。人間の歯は①前歯8本25%=野菜果実用②犬歯4本15%=肉用③臼歯20本60%=穀物用。このとうりの比率で食べるのが、健康に良い。そして、白血球を活性化し免疫力を増すように、腹八分目がいい。十分食べると、血液が胃腸に集まり、脳や体の血流が少なくなり、眠気の襲われ、体がだるくなる。塩は体を温め、水分は体を冷やす。適量がいい。人間の体は、冷えすぎると水分を捨て、体を温める。寝冷え→下痢、かぜ→鼻水、夜間冷える→頻尿。

3.老人の生き方→ウオーキングで下半身の筋肉をつけ、血流・白血球を増し、免疫力を強化する

筋肉こそ健康の源、老化は下半身の衰えから始まる。筋肉は体重の45%、全筋肉の70%以上が下半身(でん部尻筋、太もも筋肉)にある。熱の40%が筋肉から発生している。筋肉は人体最大の発熱機関。体温が1℃下がると、免疫力は30%低下する。体重を支えていた足、腰、尻の筋肉が、支えきれなくなると、腰痛や膝関節症になる。下半身の筋肉量低下は、下半身の血流低下。膀胱、陰茎、前立腺への血流が少なくなり、血液不足、白血球不足で、病気が発生する。老人になると、下半身の血液は行き場がなくなり、上半身に移動して、脳に溢れ、脳梗塞になる。高血圧も心筋梗塞もそうだ。下半身の筋肉が少ないと、筋肉が十分に糖を消化できず、高血糖状態を招き、糖尿病になる。下半身の筋肉を強化するには、ウオーキングが一番手軽でいい。歩く平均スピードは1分間80m。これより遅いと転倒の確率が4倍になる。下半身筋肉を動かさずして、老人の健康なし。