コロナで階層変動、自営から非正規へ
(日本の階級社会 橋本健二)
日本人1億2000万人には、6つの社会階層がある。
1.資本家 大資本を持ち、役員報酬をもらう。250万人5%。
2.自営業 小資本で、役員報酬をもらう。800万人15%。
3.管理専門職 月給で退職金、厚生年金をもらう。1300万人25%。4人に1人。
4.正規労働者 月給で退職金、厚生年金をもらう。2200万人40%。4割。
5.非正規労働者 時給月給のみ。マニアル、3K労働者。全労働者5700万人の4割2200万人。国民の20%。平均年収175万円(正規は500万円)。月給15万円位。退職金、賞与なし。
6.年金受給者、扶養家族者 老人、若年層など人口の半分。老人は全人口の3割。
コロナの第3波流行を受けて、2020年11月から2021年4月への冬季は、人々の動きが減り、経済が停滞する。特に酒類を提供する飲食店では、職を失い、収入が途絶える。自営業者を直撃する。3分の1位、300万人5%位、減少する。そして、生活のため、時給のみの非正規労働者になる。日本(世界各国もそうだが)は貧しくなる。コロナ感染症流行は、2年から3年はかかる。
非正規労働者は、現代社会の快適利便性(外食産業、コンビニ、100円ショップ、アマゾンなど通販ネットショップ、ショッピングモール等)を、低賃金労働で支えている。社会資本の蓄積が少なく、無防備な状態にある。その結果、うつ病や他のこころの病気が、ほかの階層は7-8%であるが、非正規労働者層のみが、20%と突出している。絶望的な感性を、3割の人が持っている。貧困が固定化され、現代社会の、最大の問題になっている。