人間の死生観
(密教・飛騨千光寺住職、こころのケア活動家 大下大円)
人間の代表的な死生観は4つある。その人の人生の生き方に、影響を与えている。病気で亡くなってゆく人の、こころの持ち方に変化を与える。
①いのちはこの世限りで、あの世や魂などはない。生命は物質と物理現象の機械であるとする。
②肉体とは別に死後生があって、生まれ変わり輪廻する。魂のようなものが永続するとする。
③子ども、孫のDNAや遺伝子に受け継がれていけば、それでよいとする。
④自己を超えた大きな生命体(先祖、神、仏、天、大自然、宇宙)に融合するとする。
終末期のこころのケアに影響する。
理性面からと感情面からの死生観であると考えられる。
理性と感情が併存しているのが、人間である。
上手く共存するしかない。