崖っぷちの日本経済
(崖っぷち日本経済 プレジデント)
1.飯島 勲 6月大暴落に備えよ!5~6月の2ヵ月を乗り切れ!
・コロナは、人の移動を制限する。全世界が鎖国状態に突入した。国民1人1人のレベルから破綻し始めている。特に飲食業は個人経営が多いから、一度資金ショートしたら立ち直れないだろう。
・国で予算が成立した。各省庁、各自治体が手続して5月に発注する。効果が出るのは、7月以降だ。4~6月の3ヵ月を耐えられない人もたくさんいるだろう。今日の食べ物に困る人は、仕事を辞めて、失業保険をもらったほうがいい。
2.竹中 平蔵 崖っぷち日本経済
・国民に現金給付は、家計がひっ迫する中、人々の安心や需要増のために悪くない。
・中小企業の突然死に気を付けなければいけない。日本企業の99%が中小企業、資金繰りに窮し、突然死すれば、取り返しがつかないことになる。救済対象は、非正規雇用者、フリーランス、飲食業、ホテル業、旅行業、タクシー運転手など多岐に及ぶ。
・世界の株価が3割減の中、日本の株価も連動する。19年末23,000円から現在、19,000円(8割)に回復している。長期に持ちこたえる資金力が必要になる。今回、日本は、金融政策はほとんど打てない。
3.猫組長 マネーの3つの種(実体経済、金融経済、貨幣経済)への打撃
・FRBと連携しているゴールドマン・サックスが、2020年4~6月期のアメリカのGDPは、マイナス24%と予測した。ベトナム戦争時のアメリカ戦費が、GDP比15%、イラク戦争10%、日清戦争の日本は、20%である。コロナショックは戦争状態である。
・マネーの種は3つある。実態経済、金融経済、貨幣経済。コロナ・ショックはこれらの経済の信用を攻撃破壊している。
①GDPという実態経済 これがマイナス24%だ。
②金融経済 株価=企業への信用が創造している。 債券・証券などのペーパーマネー=わずか100円の紙で、額面1億円のペーパーマネーを作る。これを裏付けにファンドを作り、マネーを集め投資する。貸付にも使う。トランプ相場では、大量のジャンク債ペーパーマネーが使われている。
③貨幣経済 貨幣・通貨も発行国への信用が、価値を担保している。ユーロはEU信用、円は日本信用、ドルはアメリカの暴力装置への信用を担保にしている。