食事療法
脳梗塞の治療法は、食事療法∔運動療法∔薬事療法(血液さらさら薬)である。
期間は、脳梗塞は発生してから1年間は、再発の可能性が高い。だから、1年間は絶対静養期間である。酒たばこは控えなくてはいけない。血管内壁の再生期間は3年であるので、ボロボロの血管を治すために、3年間は必死に治療法を実践しなければならない。体重、血圧、体温、循環器・血液状態の健康指標・基準値があり、その基準値に、すべての項目が収まるまでは、脳梗塞3療法は死ぬまで継続しなければならない。そうしないと、脳梗塞による一部脳・身体器官の麻痺、脳卒中、心筋梗塞が起きて、ある日突然、大病に襲われ、人生や暮らしが、根底からくつがえされることが発生することになる。本当に恐ろしい病気なのである。
日本の内科の病気の7割、1位から5位までが、血管の病気である。後は、がん、かぜ、ぜんそく、胃潰瘍、胃炎である。血管障害が圧倒的に多い。これは、日本人が豊かになり、過食、肉食化、運動不足などの肥満の生活習慣病が増えたためである。ドロドロ血液の原因は、肥満・太りすぎである。3大栄養素(糖分、脂肪、タンパク質)を消化する消化酵素も不足している。私の場合、BMI(普通20~24)にするには、身長165cmなので、60Kg(BMIは23、20歳の時の体重)にしなければいけない。まず、減量することだ。そして、老人で消化酵素作成力がおとろえているので、消化酵素の多い食品を取らねばいけない。消化酵素の多い発酵食品(みそ、しょうゆ、納豆、豆腐、漬物、ヨーグルト、チーズ)、野菜(ダイコン、キャベツ、タマネギ)、果物(バナナ、キュウイ、イチゴ)などをとることだ。
食事療法のポイント
1.3食とも和定食(玄米、汁、魚、野菜、豆)、玄米と1汁5菜くらいで、一品の量は少なくする。おやつ(果物、お菓子、飲み物)は不足カロリーをおぎなう。
2.玄米は朝昼食は茶碗1杯、夕食は半分。夕食は4時頃食べ、睡眠中消化しやすくする。玄米の米ぬかには、食物繊維、ビタミン、ミネラルが多い。
3.汁は具沢山のみそ汁をお椀半分
4.魚=血液の粘度を下げるEPA、DHAの多い青背魚(さばの水煮缶詰が良い、いわし、さんま)。赤身魚、白身魚もよい。転倒防止のビタミンDが多い魚はまぐろ、かつお。牛、豚のヒレ肉などの赤身肉もよいが、当面、体調が平常になるまで禁止。味付けのみにする。
5.野菜・海藻類=食物繊維は血中コレステロール調節。不溶性野菜は肥満防止。水溶性野菜はヌルヌルしておりコレステロールを防ぐ。野菜のカルシウム(骨粗しょう)、カリウム(ナトリウム排出)、マグネシウム(酵素働き援助)も脳血管障害を防ぐ。血液改善・塩分控えの酢の物がよい。あらゆる野菜・海藻類がよい。
6.豆=大豆はLDLコレステロール、血中脂質を下げる。動脈硬化予防の抗酸化成分も多い。豆腐、豆乳、納豆、煮豆、がんもどきなどの加工品が良い。
7.おやつ=カロリー不足を途中で補う。果物=食物繊維、抗酸化力、カリウム多い。1/2位に量を減らす。りんご、バナナ、キウイ、イチゴ。お菓子=あずき菓子少量、ブラックチョコ。ナッツ、干しブドウ、ハチミツきな粉。飲み物=日本茶、コーヒー、紅茶、おしるこ、飲むヨーグルト、豆乳、ゴマきな粉はちみつ豆乳。
8.赤身肉、鶏肉 緊急食事改善期が過ぎたら(1か月後位か)、完全和定食プラス鶏肉や牛豚の赤身肉も取るようにする。老人はタンパク質不足になりやすく、筋力低下・転倒・骨折がおこりやすくなる。1回の食事で、手のひらサイズのタンパク質をとる。肉魚豆卵をバランスよく食べる。卵は週1~2回か。豆乳・ヨーグルトも1日1回とる。