感染症と景気悪化
微生物(細菌、ウイルス、寄生虫など)が体に侵入して、病的症状が出る病気を感染症という。冬は感染症が流行しやすい。
細菌とは、目に見えない単細胞生物。結核菌、大腸菌、なっとう菌など。治すのは、抗生物質が有効。抗生物質とは、細菌など微生物の成長を阻止する物質で、肺炎、化膿など細菌感染症に効果がある。ペニシリンなど。
ウイルスとは、細菌の50の1の大きさ、自分で細胞を持たず、他の細胞に入り込み生きてゆく。ヒトに入ると自分のコピーを作り増え悪さをする。インフルエンザウイルス、ノロウイルスなど。ウイルスや風邪ウイスルなどを治すのは免疫力=白血球が主体の体の免疫細胞である。抗生物質は効かない。風邪とインフルエンザの違いは、風邪はのど、鼻の急性炎症、インフルエンザウイルスは気管支、気道の感染症。A、B、C型などある。発熱、せき等の初期症状は似ている。風邪(感冒)は過労、寝不足、寒気を避け、安静にしていれば、疲れがいやされ、免疫力が回復し、1週間くらいで治る。インフルエンザ(流行性感冒)は、症状が重く、感染力も強く、国際的流行をする。38℃以上の高熱、倦怠感、全身の痛みなどがでる。気管支炎から肺炎などに重症化するおそれがある。重要なのは、就床安静と水分補給である。飛沫感染が多い。病人はマスクをする。
2020年1月から中国武漢発の新型コロナウイルスが世界に流行しだした。まだ早期の段階で、影響が予測しずらい。中国は武漢を中心に人込みを封鎖強化、日本も2番目に患者が多いので、イベントの縮小、中止が出てきた。また、日本経済に対する悪影響も心配される。2019年10-12月期のGDP年率成長率はー6.3%と悪かった。10月の消費税増税、米中貿易戦争、台風など気候変調などの影響である。そして、2020年1-3月期はこの新型コロナウイルス流行による経済活動の縮小により、更に悪化が見込まれるようになった。予防・対応策で備えなければいけない。