お菓子買いヤメ一生
あれはいつ頃だったか。だいぶ前だ。八王子雲龍寺に墓参りに行った。線香と花を買おうと本堂に行くと、和尚が入り口のそばの仏像の前で、敷布団を敷いて、陽にあたりながら、横になっていた。年をとって、だんだん動けなくなっているようだった。挨拶をして、何を話したか忘れてしまったが、昔の事や人の話をした。それからしばらくして、色紙が送られてきた。「人生九十、一睡夢」と書いてあった。それからしばらくして、和尚は亡くなった。人間はいつかは死ぬんだ。九十過ぎくらいで死ぬんだ。あれだけ人生色々過ごした和尚も死ぬんだと知らされた。
健康診断をしたら、医者からこのままだと糖尿病になると言われた。大好きなお菓子をやめなければならないと覚悟した。最近はテレビ録画の映画や番組を見るのが趣味になっているが、その時、のべつ幕無しに甘いお菓子・せんべいや飲み物・お酒を飲み食べする。小さいころの酒饅頭好きから始まった、甘いもの好きの習慣も遂に終わりになった。「お菓子買いヤメ」の決断をせざるを得ない。自分が買わなければ、我が家にはお菓子は常備されていない。お菓子を食べるくせは終わったのだ。私は50年ヘビー・チェーン・スモーカーであったが、一本も買わなく吸わなくなって禁煙が出来た。私の好きだったお菓子食いも「お菓子買いヤメ」で終わらせるしかないのだ。
糖尿病は生活習慣病である。治療法は1.食事療法=腹八分目で偏食せず2、運動すること3.ストレスをためず気楽に生きることである。人間長生きをすれば、加齢とともに糖尿病とその慢性合併症が多くなりやすくなる。血糖値を正常にしておくことがポイントになる。私のおじさんの例からも、糖尿病の恐ろしさは十分わかっている。
私の人生もあと20年か30年で終わる。遂にタバコもお菓子爆食いも、この人生から終わりが来たのだ。