風水の地理学と金銭学

風水の地理学と金銭学

(大長江 竹田武史、ほか)

1.風水

大自然は時に自然災害を起こして人間を苦しめる。農耕を生業とした古代の人々にとって、天候の安定こそが生活の保障である。天候を大きく左右する風や水を重視した。

2.気

風水では宇宙、自然、生命を成り立たせているものは、気であるとする。気によって万物が生み出されたとする。大地にも気が宿り、流動する1つの生命体である。山は龍であり、川は龍の血流である。人間も気の産物であるため、天地の気と人体の気は相互に影響しあう。気は天地人をつなぐのである。

3.理想の地「蔵風納水ぞうふうのうすい」と「龍穴」

「蔵風納水」は四方を山(龍)に囲まれた川の流れる盆地状の地形である。気は風に乗って流れ、水に堺されれば留まる。大地の気を最も集めやすい地形とする。その中でも気が集中するところが「龍穴」である。「蔵風納水」、「龍穴」の地は、古代人にとって、風水害を避け、安全快適な暮らしを確保する理想的な場所であった。日本の平安京も風水方位で設計されたとする。

4.風水地理学

古代人は上記の風水思想から、人間の居住地として理想の場所を研究した。これを風水地理学という。

5.風水金銭学

風水は環境を整えることで運を上げようとする。風水思想×風水環境×風水気力習慣で金運を上げようとするのが、風水金銭学である。風水の風は気(情報、金銭)を運んできて、水(投資、天引き貯蓄、財布、金庫箱、預金通帳)で金銭が留まる。水(金銭)は流れれば綺麗な水であるので、水は流水(龍血流)でなければいけない。風水金銭学の風は時代情報を運ぶ。よい時代情報を知れば、富がやってくる。

6.風水金銭学の重要要素は時と気力である

陰陽太極図(中国の道教のシンボル、韓国の国旗デザイン)では、陽が極まれば陰になり、陰が極まれば陽になる。デザイン中に目のような穴があるが、これは陽中陰、陰中陽を表し、陽極まれば陰に転じ、陰極まれば陽に転ずる陰陽思想を表している。時間の推移と人間の気力の推移の変転を示す。経済の好不況も陰陽転換する。波動のようなものである。景気の変動は①2年在庫循環=チキンの波②10年設備投資循環=ジュグラーの波③20年GDP成長率循環=クズネッツの波④60年技術革新循環=コンドラチェフの波などの研究がある。株価の周期変動は、上昇5波、下降3波のエリオット株価波動論がある。人間の気力についても、大成功すると天狗になり、大失敗をする。また、小さな成功、たとえば月収200万円、妻月収100万円、売上10億円くらいで、ほとんどの人が小天狗になり、小成功病になる。その人の心模様・気力が大事になる。