ウラ経営学

ウラ経営学

(利益に直結するウラ経営学 日垣隆 岡本史郎)

1.財務諸表

現在の中小企業の会計は、申告目的だけで、税務会計である。経営の役には立たない。財務諸表では経営はわからない。売上より利益の方が大事だ。売上を伸ばすのは、単価を上げるか、常連客を増やすかという2方法しかない。

2.納税

納税を見込んでおかない人は破綻する。1億5000万円稼ぐと税金1億円持っていかれる。個人だと、平均30-40%の税率で税金(国税+地方税)を払う。たとえば、30%とすると、月収で4ヶ月分である。4ヶ月分以上ということをみんな気付かない。國のルールだから、変えられない。会社の利益と個人の稼ぎで1億5000万円稼いだ人は、税金は会社と個人で合計1億円である。

3.内部留保が大事

経営の最終目的は、1円でも多くお金を残すこと。内部留保できない家は、恒常的に日常生活費は回らない。

4.経営は時間だ

この商品は2年で終わらせようと、やめる時を決めて始める人は、きちんと稼ぐことができる。引き際をどう見極めるかが大事。ギャンブルや株式など変化があり不確実な勝負では、やめるタイミングは儲かった時と決めても、やめられない。儲け損失にかかわりなく、時間と回数を事前に決めておくことしか引き際を決められないのだ。

5.クレーマー

自己愛性のクレーマーが増えた。クレームを言う1割の客は自分達のエネルギーの5割を奪う。だからノルマとして、強烈なクレーマーは切った方がいい。現実的には他に行ってくださいという話である。クレーマーを切るには、理由を言ってはいけない。先方には、こう言えばああ答えるというマニュアルがある。そうすると、理由の説明責任を背負うことになり、しんどい。したでに出ずに、うわてに出ずに、ニュートラルに対応する。上手に対応して他に行ってもらう。