アジア納豆
(謎のアジア納豆・日本納豆 高野秀行)
1.作者の高野秀行はタイ・チェンマイとミャンマー奥地で納豆に出会い、ビックリし、アジア納豆、日本納豆について探査した。その結果、納豆は大豆を煮て、野生の大きな葉やシダ(納豆菌がいる)に包み、温かい(40℃がベスト)場所(昔はかまどの側と日当り)に、1日くらい置くと糸引き納豆ができる。どこの国でも自宅で簡単にできることが分かった。野生のツルマメを栽培すると、大豆になるので、日本では6,000年前から大豆があったので、世界最古の納豆は日本で出来たと、高野は推理した。
2.人体の構成要素と3大栄養素
①人体の構成要素
人体は水が6割、脂肪が4分の1(残り4割の6割)、たんぱく質15%(残り4割の4割)
たんぱく質は筋肉、骨、皮膚など作る原料。肉、魚貝類、卵、大豆、牛乳などに多い。人間は、たんぱく質をアミノ酸に分解し、人間のたんぱく質に再合成する。
②3大栄養素 炭水化物(糖質)、脂肪、たんぱく質
炭水化物(ごはん、パン、麺)と脂肪(油、バター)は主にエネルギーに、たんぱく質は筋肉、ホルモンなど体を作る。
3.大豆
たんぱく質の原料の肉、魚貝類、卵、牛乳などは、昔は手に入れるのが難しかった。ところが、豆類(大豆など)は、野生、栽培すれば、比較的簡単であった。しかし、大豆は3割がたんぱく質であるが、人体に有害な成分を含み、栄養分を摂取しにくい。大豆を煮ただけで食べる民族はなく、豆腐か枝豆か発酵食品(納豆、みそ、しょうゆ=アミノ酸にして、消化しやすさ及びうま味を出す)にして食べる。
<参考>豆腐は、大豆を煮て絞り、豆乳にして、にがり等で凝固させる。枝豆は夏の若い豆を煮て食べる。みそは、大豆を煮てつぶし、麹菌つきの米麦を混ぜ、発酵熟成させる。醤油は、大豆を蒸し、小麦をいり、麹菌と塩を混ぜ、発酵・熟成し、しぼる。