覚えたいマネー概数値

覚えたいマネー概数値

1)モノサービスの価値は不変で、100ならお金の総数も100である。お金をたくさん印刷して200にしても、値段が2倍になるだけで、価値は変わらない。

2)国内総生産GDPの原則は、生産額、所得額、支出額は同じ。

3)デリバティブ(金融派生商品)は先物取引やオプション取引でレバレッジ(テコを効かす=証拠金が10%なら10倍の取引が出来る)で少ない資金で大きな投資効果を狙う。偽金(フェイクマネー)という。バブルの元である(アメリカ、中国、ユーロ)。真水のマネーは日本しかない。ミンスキー金融不安定の循環説=リスクを最大限に膨らませた後、資産売却・資産価格暴落・破産・銀行破綻・中央銀行が銀行救済(ミンスキー・モーメント)して元に戻る

4)世界の通貨供給量 狭義の通貨M3=(現金+預金)世界で3500兆円(35兆ドル)。広義の通貨はM3+信託+金融債+国債+外債。世界で広義マネー供給量 9000兆円(90兆ドル)。マネーストック=M3。マネタリーベース=市中現金+日銀当座預金。信用創造の元。国債を買い入れ、市中にマネーを供給・量的緩和計る。民間に資金需要がなく、マネーストック増えず。

5)信用創造 民間銀行と中央銀行は準備預金制度があり、法定準備率が10%とすると、民間銀行は、残りは民間に又貸しする。こうしてお金は増えていく。すなわち、信用とは誰かの借金である。永遠にお金を貸し続けなければならない仕組みになっている。

1.日本のマネー

①日本の生産GDP=所得=支出は500兆円(5兆ドル)

②日本の政府・会社・家計の債務は1800兆円(18兆ドル)

③日本政府の借金は1100兆円(11兆ドル)国債900兆円・地方債200兆円

④日本の国家予算は300兆円(3兆ドル)一般会計100兆円、特別会計200兆円

⑤日本の金融資産 政府金融資産600兆円、対外純資産400兆円、家計金融資産1100兆円、国債は100%円で発行で安定。

⑥日本の預貯金 全国の預貯金830兆円(M2)、M3=M2+郵便貯金=1100兆円

⑦日本で流通している円・銀行券の残高・現金・紙幣総額 80兆円(8000億ドル)預貯金の1割、9割は預金通帳の電子情報。

2.世界のマネー

①マネー・株式・デリバティブその他資産額 18京円(1800兆ドル)

②世界マネー通貨供給量 9000兆円(90兆ドル)

③株式市場 7000兆円(70兆ドル)

④現金流通額 3500兆円(35兆ドル)

⑤金の時価総額 1000兆円(10兆ドル)

⑥米ドル流通額 150兆円(1兆5000億ドル)

⑦デリバティブ市場 12京円(1200兆ドル)<偽金・フェイクマネー>

⑧2017年11月 世界の通貨供給量は1京円(90兆ドル)。10年で7割増加。世界の国内総生産GDP額より16%多い。実体経済と乖離鮮明。

3.世界の債務(2019年8月中日新聞より、国債決済銀行BIS情報)

①世界の債務 1京9000億円(180兆ドル)<金融機関除く> リーマンショック前の2007年から1.6倍になった。

②新興国債務 5500兆円(54兆ドル)07年の3倍。(先進国は1.3倍。日本は2000兆円(18兆ドル)1.3倍)

 中国債務 3500兆円(33兆ドル)07年の6倍。

③激化する米中貿易摩擦で世界経済は減速。株価が乱高下。景気後退局面では資金調達が難しくなり、債務の返済に行き詰るケースが増える。個人消費や投資が急速に冷え込み危機の引き金になる懸念が出てきた。投資家が新興国市場や株式市場から資金引き上げに動けば、株価暴落し、投資家の損失が広がる恐れがある。主要中銀は経済を支えようと利下げ金融緩和に動いている、