占い(未来予想)について
(六星占術 細木数子、こよみの基本学 神宮館)
1.人間はいつでも、今より幸せになりたいと願っています。より良い明日を求め、未来の姿を知り、成功したいと思ってます。また未来予想は現在、経済、政治、ビジネス決断の分野で大いに求められています。古代の人間は植物栽培・農業を始めて、狩猟生活から抜け出て文明・文化が開きました。農業はまず種まき・成長・収穫のために、温度・天候・降雨・暴風及び季節など気象予測が必要となりました。気象の未来学です。エジプトでも黄河流域でも、太陽と月の運行を観察して、日を数え1年を計って季節を悟り、暦(こよみ)・生活暦を作りました。そして、天体を観察し、より正確な暦・カレンダーを追求しています。気象予報は現代でも極めて重要な未来予測として、テレビ、新聞等に掲載されています。
2.気象以外の人の心の内、運勢、未来の出来事などの直接観察できない個人的な未来を予想する方法に占いがあります。また、景気経済予測、政治政権予想などのシンクタンク情報統計提供などの未来予測もあります。占いは統計から来るよりも、個人の経験・理論や偶然による所が多く、科学的統計的とは言いがたい。占い手法は命(めい)、卜(ぼく)、相(そう)の3つがある。
①命は運命、宿命などを推命する。誕生時間・場所など使用。四柱推命、西洋占星術、六星占術(細木数子)など
②卜は人が関わる事件の決断に使う。卜定。偶然性を利用する。亀甲占い、周易易経、カード占い、コイン占い、おみくじなど
③相は姿・形など目に見える事象から運勢など見る占い。姓名判断、手相、人相、印相、風水、夢占いなど
占いはアブラハムの宗教(ユダヤ教、キリスト教、イスラム教)や仏教などの宗教ではやってはいけないとされている。
3.運命とは、「衣」「食」「住」のこと。その人個人だけのもの。
宿命とは、「心=知性、性格、気質」「体=体つき、骨格、体質」「霊=生命力、たましい、こころエネルギー」で、先祖(父母、祖父母、先祖)から、さずかったもの。宿命を成長・発展させ、幸せに生きる。そのための5手法。健康人、こころ生かし人、社会人、お金稼ぎ人、人のため尽くす人。
4.東洋占術の基本
①陰陽五行思想 陰陽思想は古代中国神話の帝王「伏羲」が考えたもので、すべての事象は陰陽表裏の2面でなるという思想。え=陽、と=陰である。五行思想は夏の創始者「禹」が発案したもので、万物は「木火土金水もくかどごんすい」の5要素で成り立つという思想。木は植物だけでなくすべての生命体。
②十干十二支(じっかんじゅうにし) 十干と十二支を組み合わせた60を周期とする数詞。十干はえとで「きのえ、きのと、ひのえ、ひのと、つちのえ、つちのと、かのえ、かのと、みずのえ、みずのと」。十二支は時間を計る基準が、1年を12ヶ月とした十二進法がベースにあり、月も日も60日周期、60ヶ月周期で循環することから、干支は60年周期で循環する。
③九星術 3×3の魔方陣(3方陣)は1つしかない。すなわち、3×3の上3つは4,9,2、中3つは3,5,7、下3つは8,1,6である。たて、よこ、ななめのどこを足しても15になる。日本には推古天皇602年に百済僧が遁甲方術が伝わり、戦国時代に軍事用遁甲方術になり、江戸時代に生活用九星術(八白土星とか生年で本命星を決める)として活用されるようになった。
④易 中国周代に生み出された占いの手法。筮竹算木の操作で八卦を出し、吉凶、運勢を判断する。それまでの亀卜に変わり、漢代から流行した。