中国王朝史

中国王朝史

このところ、中国歴代王朝の英雄の小説を読んでいる。なかなか面白い。傑出した英雄が、新王朝を開くが、血統による皇帝国家運営なので、油断高慢増長により、数代で滅亡を繰り返す。現在の中国共産党も、同じ轍を繰り返しそうだ。

1.BC2000 夏 黄河文明 家天下の封建制度、青銅器文化

2.BC1500  殷 甲骨文字による漢字の始まり

3.BC1000  周 国姓 姫 天子国家の封建制度

4.BC500  春秋戦国 孔子儒教(人や国家政治の倫理学、哲学)老子道教(呪術信仰が基盤の多彩な自然宗教)李斯・韓非子の法家など百家学問絢爛

5.BC200  秦 人口2,000万人 えい政(始皇帝)皇帝と郡県制度 中原統一、文字・度量衡・貨幣等統一 穴あき貨幣半両銭統一で経済が大発展した

6.BC200  漢 人口5,000万人(明までほぼ5,000万人) 劉邦(平民から軍事力で皇帝に)儒教を国教にし、漢字など秦の制度を引き継ぐ 半両銭をまねて五銖銭(ごしゅせん)を出し、700年間流通した 西域雲南拡張

7.AD500  三国晋南北朝 

8.AD600 隋 姓楊 律令制度 江南開発運河

9.AD700 唐 姓李世民 隋の制度を引き継ぐ

10.AD1000 宋 趙匡胤 文官が軍の上に立つ文治主義確立 科挙制度 銅銭・鉄銭は国際通貨に 鉄銭本位制の世界初の紙の紙幣「官交子」を発行した

11.AD1300 元 モンゴル チンギスハン・フビライ ユーラシア帝国 土地と宗教に関心なし 帝国内の関税を3.3%に一元化して東西交易が隆盛に

12.AD1400  明 朱元璋(平民から皇帝に)内政中心 永楽帝 モンゴル、満州、ベトナム進出 鄭和の海外遠征 1800年以降 モンゴルと倭寇(秀吉の朝鮮出兵もある)の北虜南倭で財政が破綻した

13.AD1600  清 満州ヌルハチ愛新覚羅 人口5,000万人⇒AD18004億人に ハンは部族会議で力ある指導者を決めるので、暗愚な皇帝は出にくかった 満州、モンゴル、旧明(台湾も含む)、チベット、新疆東トルキスタンのハンになる AD1800新大陸からの痩せた土地でも育つトウモロコシ、サツマイモ、落花生のおかげで4億人に人口が激増した しかし、1800年以降、清と欧米の力関係が逆転し、相次いで戦争に負け、半植民地化した

14.AD1900 中華民国 人口5億人 国民党孫文 資本主義、議会制民主主義国

15.AD1950 中華人民共和国 人口12億人 共産党毛沢東 共産主義、一党独裁国