人間はなぜ死ぬのか?

人間はなぜ死ぬのか?

(人間はどうして死んでゆくのか 米山公啓、その他パソコン情報)

結論は、死ぬ生物ー人間が生き残った(死なない生物は高等化できなかった)。そして、言語で知識を継承する人間の知恵が、人間を最強の生き残り生物にした。

1.生命の誕生

①地球の誕生 46億年前

②生命の誕生 38億年前 最初は、単細胞。アミノ酸,、核酸塩基、糖などの有機物でできた。

③光合成でチアノバクテリアが自分で、水と二酸化炭素から糖などの有機物を作り出せるようになった。 35億年前

 そして、酸素を排出した。酸素を利用して呼吸する微生物が誕生した。

④15億年前 核を持つ真核生物が誕生した。

⑤10億年前 多細胞生物が誕生した。

⑥5億年前 紫外線が生物の障害になっており、さえぎるため、海の中に住んでいたが、酸素が増えて、上空30km前後にオゾン層が出来手、紫外線が吸収されることにより、生物は陸上で生きてゆけるようになった。最初は、植物が上陸した。

⑦4億年前 脊椎動物が誕生した。

⑧2億年前 恐竜が誕生したが、6500万年前に絶滅した。

⑨650万年前 人類が誕生した。

人間は、地球の激烈な環境変化に適応するため、有性生殖に進化することで、新しい多様な遺伝子ができ、古い遺伝子が死に、世代交代することで、生き延びてきたのだ。さらに、知識の伝達という方法で、環境変化への抵抗力をつけた。

2.人間はなぜ、どうやって死ぬのか。

①単細胞生物は不老不死である。一方、人間は60兆の細胞から出来ている多細胞生物である。多細胞生物のほうが、生き残るのに有利であった。多細胞生物は、古い細胞をコピーして新しい細胞に置き換えている。これを遺伝子がコントロールしている。ところが、年をとると、新たに細胞を作り出す力が弱くなり、古い細胞が多くなり、老化が進む。また、新しい細胞を何度も繰り返して作る時、年をとるとコピー失敗が多くなる。出来の悪い細胞が体の働きを悪くして、最後に死ぬ。

②人間の細胞は、約50回の分裂が終わると、それ以上分裂しなくなる。自然に死んでしまう(アポトーシス)。人間の細胞は、死のプログラムが働くようになっているのです。

③人間は多様性のある遺伝子の継承という使命を負った生命の器といえます。つまり、死は新しい生を生み出す方法なのです。

3.死に方

人間の死は、最後に免疫抵抗力がなくなり、複合原因によって、死にます。しかし、統計上は、主因と思われるもの1つを上げて死因としています。最後は、人間の死は、老化死プログラムされているのが原因です。

①死は、心臓も、呼吸も止まり、冷たくなり、動かない心臓死が、見た目でわかる誰でも受け入れる死です。

②病気の原因は、細菌による感染症(肺炎など)、ウイルスと免疫との闘い(肝臓ガンなど)、異常な遺伝子の作成(ガンなど)が主な原因です。

③メインの死因(実際は複合死)1)ガン30%、2)心疾患15%、3)脳血管疾患15%、4)肺炎9%、5)事故死4%6)自殺3%、7)老衰2%、8)腎不全2%、9)肝疾患2%、10)糖尿病2%