平成という時代
(中日新聞 31年3月28日 萩原博子ほか)
平成という時代は、1989年から今年2019年4月30日までの約30年間である。
1.世界 1991年ソ連が崩壊し、東西冷戦が終わり、ワンワールド・グローバル時代が始まった時代である。
2.日本 平成前の昭和時代は、日本は世界の半分、それもソ連と戦って疲弊したアメリカを中心とした西側世界陣営に生きて、経済は世界2位の大国だった。それが、グローバル時代になり、平成時代は、ソ連、東側陣営、中国、アジア・南米諸国が参入してきて、グローバル競争に巻き込まれた。長谷川慶太郎の指摘したデフレ(物価のスプライラル・ダウン)の時代になったのだ。安い人件費の国が大挙参入したのだ。民間平均給与は460万円から430万円に落ち、中間層が減り、格差が拡大した。昭和時代の終身雇用と年功序列、退職金と年金が保障された老後安泰の人生設計は、平成時代は、デフレ・少子高齢化により不安だらけになった。夫婦共稼ぎ、定年後も働く時代になった。少子高齢化が進み、年金給付が抑えられて、非正規雇用が増え、給与が上がらない、節約の時代が続くだろう。
3.個人 私個人は団塊の世代に生まれ、妻専業主婦・持ち家・子供3人・終身雇用・退職金・厚生年金受給と昭和時代のサラリーマン生活が出来た。そして、定年後も夫婦共稼ぎで、自営業で働こうとしている。これからは、個人家族の時代は、維持出来なくなり、ある程度、大家族ー親兄弟、子供孫、助け合いの時代になると思う。そうしないと、子供孫が十分育たないのだ。恵まれた人を除き、会社だけに頼れなくなり、アフリカのサバンナで、動物が集団で助け合って暮らしている状態のように、家族集団助け合い時代に戻るのだ。