当る盛りに自戒せよ
(高倉健の俳優人生 テレビ)
最近、歌手、作詞作曲家、小説家、俳優などの人生物語のテレビ番組が面白い。その道で一代を築いた人気者の浮いた沈んだの苦労物語が、人生の真実を語っていると思う。
高倉健も時代と運に恵まれて役者人生を送った。彼は小学生時代に胸の病気を患い1年休学し寝た。そのとき、お母さんから「辛抱せいや」と言い聞かされた。美空ひばりの添え物役者や義理人情ヤクザ、人生に恵まれ無い寡黙な男などを演じた。高倉健の座右の銘が2つある。
1.「当る盛りに自戒せよ」剣術家中山博道の剣道口述集から
大失敗というものは、傲慢から生まれる
2.「閑に耐える」王陽明の四耐四不より
「辛抱せいや」
冷(れい)に耐え、苦(く)に耐え、煩(はん)に耐え、閑(かん)に耐える、
激(げき)せず、 躁(さわ)がず、競(あらそ)わず、随(したが)わず