世界デフレの深化
(トランプ大統領誕生で世界はこうなる 長谷川慶太郎、田原総一郎)
長谷川慶太郎の未来予測はよく当たる。その予測の核心は、21世紀は戦争がないので、デフレの時代であるということだ。物を提供する人より、物を買う人が強い。お金の価値が上がり、物の価値が下がる。流動資産(現金預金)が大事で、固定資産(不動産、機械)は値下がりする。現状維持では、収入は減少する。人は学歴ではなく、実力で勝負する。
長谷川慶太郎はソ連の崩壊、共産主義国家の破綻、トランプ大統領の誕生を当てた。さらに、デフレ対応力の無い旧態依然のEUの分裂、中国共産主義の崩壊、ロシア共産国家の崩壊を予言している。汗(努力)と涙(企業の倒産、人員整理)がない組織・国家はつぶれると言っている。リベラルは人類の財産であるが、収入が減少する時代、そんな甘いことは通らなくなった。ポピュリズム(庶民の常識によってエリートの腐敗や特権を是正する)で自分中心思考になり、グローバル時代は終了した。