世界4大ブロック集団の特徴
(世界は四大文明でできている 橋爪大三郎)
21世紀はグローバル化の時代です。世界がひとつになった。しかし、融合したわけではない。隣人になったということです。その隣人は、大きく言えば、4つのブロックに分けられます。今、世界は4つの大きな集団が出来ています。この4つの集団は、世界人口の9割を占め、1つの集団の人口は10億人を超えます。日本は1億人で、残り1割のその他集団に属します。4大集団は皆、多民族、多言語ですが、移動の不便な古代・中世に確立したので、人種・民族と宗教・社会制度は似ています。
1.南北アメリカ・欧州ブロック 白人中心 25億人(世界人口73億人の35%)気候(寒冷・中温)社会(民主資本主義)宗教(キリスト教・一神教)キリスト教の特徴(聖典:聖書、食物規制などなし、公会議で聖書を解釈するカトリック教会とプロテスタントなどに分かれる)
2.中東・北アフリカ・中央・南アジアブロック アラビア人・黒人・南アジア人 15億人(20%)気候(高温、砂漠)社会(宗教中心主義)宗教(イスラム<平和という意味>教・一神教)イスラム教の特徴(聖典:コーラン、コーランに書かれたイスラム生活規範をイスラム法学者が判断したものが絶対となり、昔に書かれた聖典のままの生活をする、法学者の地位が高い)
3.インドブロック アーリア人中心 10億人(15%)気候(高温、中温)社会(民主・カースト制)宗教(ヒンズー教<インドという意味>・多神教)ヒンズー教の特徴(聖典:ベータ聖典、アーリア人は奴隷制<家族・財産なし>を採らず、家族・財産ありの職業集団制・カースト制を採った。宗教・政軍事・ビジネス・労働サービスそれぞれの神がいる多神教、覚った人・仏教とシーク教はカーストを否定する)
4.中国ブロック 黄色アジア人 13億人(18%)気候(中温・寒暖あり)社会(共産党資本主義)宗教(儒教<祖先崇拝の宗教・鬼神来世は語らず>)儒教の特徴(聖典:五経・後に四書も追加、禅譲か世襲の皇帝と官僚制政治、皇帝に仕える忠より親に仕える孝が優先⇒腐敗、精神世界で道教・仏教もある)