シングルの増加で家族助け合いの危機

シングルの増加で家族助け合いの危機

(家族難民 山田昌弘)

日本の社会動向は、低収入化、未婚化、単身(シングル)化が進み(未婚率25%=4人に1人)、家族の金銭、不動産支援を前提とした日本の社会保障制度(年金保険、健康保険、介護保険、生活保護など)は、助け合う家族の減少により、家族の助け合いによる生活保護が出来なくなり、現在の孤立死3万人が今後20万人に増加する。日本では、家族のみが福祉資源になっており、日本の社会保障はシングルに冷たいのだ。

個人への金銭、不動産の支援は、実際問題として、親子・兄弟姉妹くらいの家族しか出来ないのだ。シングルの増加は、家族によるサポートのない人達(家族難民)を生み出し、少子化・孤立化を招く。個人として家族難民にならない自衛策は、①婚活して配偶者を見つける②金持ちになる(かなりの金銭資産と不動産を持つ)の2つしかない。