日本これからの百年
(これまでの百年これからの百年 長谷川慶太郎)
前回のブログで、これまでの百年の前半50年、1945年敗戦までを見た。戦後から現在2000年までの後半50年は、一言でいうと、偶然・他力ではあるが、大成功を収めた。マッカーサー米軍占領軍のおかげで、日本軍国主義を排除し、欧米国際社会の一員になれた。 1946年の新憲法により、差別のない平等民主社会を作る日本の制度改革が行なわれた。平和憲法による軽武装とアジア戦争・革命紛争からの回避、パックスアメリカーナによる世界貿易、技術大国化、貯蓄大国化、日本社会の格差縮小など、世界でまれに見る成功を収めた。過去百年の日本は歴史上まれに見る大成功を収めたと言っていい。
これからの百年・21世紀はどうだろうか。
21世紀の予想される特徴。「戦争と革命の時代」から「平和と安定」の時代へ。「インフレ経済」から「デフレ経済」へ。「民族主義・テロ」から「自由・平等・人権主義」へ。「物量」から「高品質」へ。
日本は「軽武装国家」「資金供給国家」という遺産をもっている。これからの日本の拠って立つところは何か。結局、「200万人を超える世界最強の米軍・日米安保条約」「アメリカ基軸通貨ドル支持」、「日米同盟の維持」それも戦前の日本ではないので、軽武装国家としての同盟を維持し、世界情勢を静観する姿勢を守ることである。世界の多くの国は後進性を持っているので、先進国の日本に追いついてくるのを待つという姿勢を守ることである。