文学の効用

文学の効用

(インターネット情報・事典・辞書より)

文学とは

1.学問。古い時代には、科学が十分に発達してなく、勉強するということは、古い本を読むということだった。

2.自然科学・社会科学以外の学問。文芸学、哲学、史学、言語学など。

3.思想や感情を言語で表現した芸術・文芸作品。詩歌・小説・戯曲・随筆・評論など。現代日本語で文学という場合は、だいたい西洋のliteratureとほぼ同じである。「人の思想、感情を文章によって、表現し、人の感情に訴えることを主とする美的作品。すなわち、詩歌・小説・戯曲また文学批評・歴史などの類である」このような、用いられ方は、1887年(明治20年)ころからである。

 

文学は言語学であり、起源は原始の時代である。口承の文学であった。文字による文学表現は、シュメールの「ギルガメッシュ物語」以来5000年、日本では、「古事記」以来1200年の歴史がある。現在は、印刷による文字の文学が支配的である。しかし、最近では、ラジオ・テレビの普及により、音声と映像による朗読詩、テレビ小説、ドキュメンタリーなどの言語芸術が成立してきている。

文学は、個別の形象を通して、人間性の普遍的な真実と状況の本質を表現する。人間認識上の有用性と共に、人間性の真実に触れて、心が洗われる(アリストテレスのカタルシス=浄化)効用がある。

現代は悩みが多い。考えすぎて脳と心が疲れてしまい、笑顔と笑いが消えてしまう。文学作品を読むことにより、わずかな時間ではあるが、悩み迷うことから離れ、心のカタルシスが得られ、リフレッシュする効用があると思う。

明日のことを思い悩むな。

明日のことは、明日みずからが思い悩む。

その日の苦労は、その日だけで十分である。   (新約聖書)

人間は、努力するかぎり、迷う。        (ゲーテ)