食べ物料理法

食べ物料理法

(料理本、インターネットから)

食べ物料理法は食材をおいしく、栄養豊富に、食べやすく加工する技術である。代表的料理法に日本料理、中華料理、フランス西洋料理がある。基本的には同じような食材料理法である。しかし、入手できる食材の種類により、特徴が出る。日本料理は海に囲まれ、気候が湿潤であるので、米、魚、野菜を中心とした料理で刺身もある。中華料理は陸地中心で米・小麦、肉、野菜を中心にして、殺菌のため火を通す料理である。また広東料理は魚も使い、何でも食材にする。西洋料理は牧畜から牛乳・チーズを多用し、小麦、肉、野菜を中心とした料理である。海側では、魚料理もある。

料理のコースは、日本料理では、懐石料理:①向付け②汁③煮物④焼物⑤吸い物⑥八寸(24cm角のお盆、お酒用動物植物おつまみ2品)⑦香の物、

会席料理:①先付け(つき出し)②吸い物③刺身④焼物⑤煮物⑥揚物⑦酢の物⑧みそ汁⑨ご飯⑩香の物の二汁五菜である。お酒は日本酒かビール。

中華料理のコースは、①前菜(サラダ、和え物)冷暖2品②スープ③主菜5品(③炒め物④揚物⑤蒸し物⑥煮物⑦スープ⑧点心<漬物も>)⑨甘味物である。お酒は紹興酒か白酒。

西洋料理のコースは、①前菜(オードブル)②スープ③魚料理④肉料理⑤ソルベ(口直しの氷菓)⑥肉料理(ロースト)⑦サラダ⑧デザート(アイスクリーム)⑨フルーツ⑩コーヒーである。お酒はワインかビール。

ここでは、日本料理を中心にして、料理方法をまとめたい。料理にあたっては、1日2100kcal、デンプン6割と油脂、野菜、タンパク質(1割位)計で4割を目処に料理するのが原則である。

1.料理法

1)切る 食材を適度な大きさに整える。筋に直角、斜め、平行に切る方法ある。切り方は

①拍子木切り②さいの目切り③千切り④みじん切り⑤輪切り⑥いちょう切り⑦そぎ切り⑧乱切り⑨飾り切り

2)かき混ぜる 食材の加工段階で使用。小麦、そばなど

3)加熱する

①煮る②焼く③蒸す④ゆでる⑤油で揚げる⑥炒める⑦あえる⑧漬ける⑨煙でいぶす

4)発酵する 微生物利用 酒、しょうゆ、みそ、ビール、チーズなど

5)冷却する アイスクリームなど

2.料理の要素

1)ソース(調味料)

ソース(調味料)は、世界中の料理において、基本要素の1つである。

①フランス料理のソース

・卵黄とレモン汁(マヨネーズ) ・小麦粉と牛乳(ホワイトソース) ・ブイヨン(肉骨ベース)(デミグラス・ソース)・骨を含まない鶏、魚などの澄んだブイヨン ・トマトソース(ミートソース)

②中華料理のソース

・オイスターソース ・豆板醤 ・甘酢あん(砂糖 大5、しょうゆ 大4、酢 大3、ケチャップ 大1、かたくり粉 大1)

③日本料理のソース

・砂糖、塩、酒、みりん、酢、しょうゆ、みそ、カレーソース、ケチャップ

・蒲焼のたれ(砂糖、酒、みりん、しょうゆ 各 大4を混ぜ、5分煮詰める)

⑤イギリスのソース ・ウスターソース

2)スープ(汁物)

スープは、肉、野菜、魚貝類を煮込んだ水分の多い料理。広義では、日本の汁物、吸物、出汁も含める。

①西洋料理 チキンスープ、オニオンスープ、ブイヤベース、ミネストローネ、フォンデュ、ボルシチ、チャウダー(魚貝類、じゃがいも、ベーコン、クリームの煮込みスープ)

②中華料理 えび団子スープ、きのこスープ、かき卵スープ、豚骨スープ

③日本料理 みそ汁、吸物、雑煮、豚汁、けんちん汁(豆腐、里芋、大根、コンニャクを胡麻油で炒め、出汁、しょうゆを加えたすまし汁)

3)サラダ よく使われるのが、フレンチドレッシング(酢:油=1:3+塩コショウ)

野菜などに、塩・酢・油・香辛料をふりかけ、和えて盛り付けた料理。

生野菜、ポテト、ブロッコリー、豆に、マヨネーズやドレッシングをかけたもの。野菜以外に、卵サラダ、ツナサラダ、ハムサラダ、マカロニサラダ、シーザーサラダなどもある。

4)ムニエル(魚料理法の1つ)

平目、スズキなどの白身魚・サケ・マスの切り身に、塩コショウして、小麦粉をまぶし、バターで焼く。レモン汁かタルタルソース(ゆで卵、マヨネーズ、玉ねぎのみじん切り)をかける。

5)酢豚(肉に小麦粉をからめる+酢とケチャップ・砂糖たれをかける、肉料理法の1つ)

  餃子(肉を小麦粉の餃子皮でつつみ、焼く)

6)漬物

食材を各種の調味料や酒、油、漬け床に漬ける調理法を漬けるといい、漬けた食品を漬物という。発酵を利用することが多い。目的は、保存、風味つけ、調味付けである。

漬け方:塩付け、醤油付け、酢付け、ぬか付け、油付け、アルコール付け、砂糖付けなど

漬物:ぬかみそ漬物、塩辛、マリネ、ピクルス、南蛮付けなど