ラテン音楽をYouTubeで楽しむ

ラテン音楽をYouTubeで楽しむ

(ラテン音楽おもしろ雑学事典 高場将美)

1.キューバ ラテン音楽の発祥地、ルンバ(キューバ・ダンス音楽)やマンボ

1)歴史

1492年コロンブスがカリブ海の島発見、インカ帝国の金などキューバの首都ハバナからスペインに運ぶ、サトウキビ(インド原産)栽培とアフリカ労働者と欧州・アフリカの混合音楽、白人50%、メラート40%、黒(人10%

2)音楽  「 」が歌、( )が歌手、年代順

①1890年 ハバネラ「ラ・パローマ<鳩>」(Julio Igleslas の歌で)

②「チャチャチャ」

③ルンバ「南京豆売り」

④「マラゲーニャ」

⑤(ザビア・クガート)(ベニー・モレ)(エレーナ・ブルケ)

⑥「ある恋の物語」 「マンボNo5」(ペレス・プラード)

⑦「グアンタナメーラ」

⑧「ボレーロ」

2.メキシコ 南米と欧州のメスティーソ(混血)、歌とマリアッチ

1)歴史

1400年 アステカ帝国、1521年 スペイン植民地、1821年 スペインより独立

人口 1億3000万人 メスティーソ(スペイン人との混血)60%、インディオ25%、白人15% スペイン語が共通語

2)音楽  「 」が歌、( )が歌手、年代順

①マリアッチ編成 ソンブレロ、牧場夫服、楽器(バイオリン、小型ギター、大型ギター、トランペット、アコーディオン)

②「ラ・ジョローナ<泣き女>」、「シェリート・リンド<きれいな空>」

③「ラ・バンバ」、ワルツ「波濤を越えて」、「ラ・クカラーチャ」、「アデリータ」

④ブルース「ベサメ・ムーチョ」、チャチャチャ「カチート」

⑤(アグスティーン・ララ)、「ソラメンテ・ウナ・ベス<ただ一度だけ>」「グラナダ」

⑥(トリオ・ロス・パンチョス)ボレーロを世界に広めた

⑦「ククルククー・パローマ」、「アドロ」(スサーナの歌で)、ジャズワルツ「ラビキナ」

⑧(ルイス・ミゲル)「ロマンセ<禁じられた遊び>、「ランチョラ」

⑨「ラ・ゴンドリーナ<つばめ>」第2の国歌

⑩「エストレジータ<小さな星>」

3.アルゼンチン音楽 南米の港町の都市音楽、アルゼンチン・タンゴ

1)歴史

人口4000万人。スペイン植民地から1816年独立。ヨーロッパ系85%、メスティーソ・インディオ15%。

1880年頃ブエノスアイレスの酒場から2拍子のダンス音楽タンゴが生まれた。2次大戦前が黄金時代。2次大戦後、欧州でブームになる。「ジェラシー」はデンマーク産。

「碧空」はドイツ産。タンゴ楽団基本編成はバイオリン、バンドネオン(アコーディオン様)、ピアノ、コントラバス。

2)タンゴの曲名  「 」が歌、( )が歌手、年代順

①「ジェラシー」、「碧空」(アルフレッド・ハウゼ楽団)

②「エル・チョクロ」、「ラ・クンパルシータ」

③(カルロス・ガルデル)「我が悲しみの夜」、「パリのカナロ」、「酔いどれたち」、「ノスタルジア」「私の隠れ家」

④「ラプソディ・イン・ブルー」、「夜明け」、「ロコへのバラード」

4.ブラジル音楽 情熱とノスタルジーの響き、ブラジル・サンバとボサノバ(新サンバ)

(1)歴史

首都ブラジリア、最大の都市サンパウロ、リオデジャネイロのカーニバル、人口2億人、ポルトガルから独立1825年、人種:白人50%、アフリカ系黒人、混血、先住民50%、宗教:カトリック70%、プロテスタント15%、アフリカ系・その他宗教など

(2)音楽

1)サンバ リオで誕生、ポピュラーダンス音楽、国民音楽、リオのカーニバル=アフリカ混血文化

①1916年 「ペロ・テレフォン<電話で>」、「ブラジルの水彩画」

2)ボサノバ<新サンバ表現> 

②「想いあふれて」「イパネマの娘」「「ゲッツ・ジルベルト」

③(カルロス・リラ)「あなたとわたし」「浜辺のテレーザ」【調子はずれ」「ワン・ノート・サンバ」

④(ナラ・レオン)「鳥の名前」 アフリカ宗教カンドンブレ「わが故郷のサンバ」

3)ショーロ ブラジル室内器楽(聴く音楽)

(セルジオ・メンデス)「カルメン・ミランダ」(バーデン・パウエル)(ショアン・ボスコ)

4)その他 フランスの(カオマ)「ランバダ」

5.カリブ海の音楽 音楽はキューバなどの仲間

1.歴史

キューバの東の島 ハイチ、ドミニカ、プエリトリコ(アメリカ領土)、あとは、ドミニカ、トリニタット、ジャマイカなど。スペイン、先住民、アフリカの混血。

2.音楽  「 」が歌、( )が歌手、年代順

1)プエリトリコ

「ラメントポリンカー」、「シレンシオ<静けさ>」、ルンバ「水晶の鐘」、ボレーロ「失われた愛」、「オプセシオン<執念>」

2)ドミニカ  メレンゲ・ダンス

(ファンルイス・ゲーラ)

3)トリニタット ベネズエラの近く、仏領うから英領にで英語

カリプソ歌「ラムとコカコーラ」、「バナナボート・ソング」(ハリー・ベラホンテ)

4)ジャマイカ キューバの南下

米リズム・アンド・ブルースから分岐→レゲエ<遅いオフビート>、スカ<速いテンポ>

6.その他南米各国の音楽

1)グアテマラ 中央アメリカ最大の先住民マヤ人の土地。マリンバ発祥

2)パナマ(アメリカ領) ボレーロ「ある恋の物語」(カルロス・アルマランほか)

3)ベネズエラ 南米北東端 「平原の魂」、「コーヒー・ルンバ」、「バンボレオ」(ジプシーキングス)

4)コロンビア 「ろうそくに火をつけて」、「「パチート・エ・チェ」

5)ペルー、エクアドル、チリ アンデス山脈のインカ文化 ケーナ、パンパイプ、サンポーニャ、チャランゴの楽器編成

「太陽の乙女たち」、「コンドルは飛んでゆく」、「泣きながら=ランバダ」、ペルーのワルツ「シナモンの花」「すてきな姿」

6)パラグアイ 先住民グアラニア人 アルパ(ハーブ)音楽 「鐘つき鳥」、「インディア」

7)ウルグアイ アルゼンチンと同じラプラタ河文化圏

「ラ・クンパルシータ」発祥、「牛追いは行く」(ユキンパ)

7.世界のラテン音楽のヒット曲

1)ルンバ

タブー、そよ風と私、キサスキサスキサス、南京豆売り、シボネー、マイアミビーチルンバ、マイショール、コーヒールンバ

2)マンボ

闘牛士のマンボ、エル・マンボ、マンボNo5、セレソ・ローサ

3)メキシコ・ソンブレロ

キエンセラ、マリア・エレーナ、シェリト・リンド、エストレリータ、アドロ、ベサメムーチョ

4)タンゴ

花祭り、リベルタンゴ、ブルータンゴ、ジェラシー、キスオブファイヤ、アディオスムチャーチョス、碧空、真珠取りのタンゴ、カミニート、ラ・クンパルシータ、バンダネオンの嘆き

5)サンバ

サンバデジャネイロ、サンバデトリステ、トーリステーザ、ブラジルの水彩画

6)ボサノバ

カーニバルの朝(黒いオルフェ)、マシュケナダ、おいしい水、イパネマの娘、ソウルボサノバ

7)その他

ある恋の物語、エル・クンバンチェロ、コンドルは飛んでゆく、ら・パラマ、エスパーニャ・カーニ、アマポーラ