剣道

剣道

私は剣道2段である。熱心ではなかったが。

日本の最高レベルの先生に付いて剣道の真髄を学んだ。

1、剣道の極意

「剣道は生死をかけたものだ。相手をだまさねば勝てない。右を打つと見せて、左を打つ。左を打つと見せて、右を打つ。」

中倉清先生は「昭和の武蔵」と呼ばれた。戦前、天覧試合も含め、69連勝、戦後の全日本東西対抗剣道大会で9人抜きを打ち立てた。稽古では、銃剣術のように、ぶつかり、足がらみ、組討などもあった。疲れも知らなかった。

私は、中倉先生を見て、もう1つの極意があると思う。

「体型・体力に優れることだ。正確には知らないが、中倉先生は身長が高かった。180cmくらいあったのではないか。左上段で上から竹刀が振り下ろされれば、普通の人は物理的にも負ける。剣道の勝負は技もあるが、物量も優れる必要がある。」

2.私は鹿島神伝直心影流である。

剣道流派の大半は鹿島から始まり、現在6流派ある。鹿島神伝直心影流、鹿島新當流、タイ捨流、柳生新陰流、示現流、鹿島神流である。

鹿島神宮は茨城県鹿島市にあり、東国の武の中心である。祭神は「たけみかづちの命」で、大国主命の国譲りの際に活躍した武神である。藤原氏の氏神として崇敬された。源頼朝、徳川家などから武神として敬われた。

直心影流は江戸で隆盛し、勝海舟も直心影流島田道場(剣と禅の併用)で学んだ。徳川家の柳生新陰流と共に武道界の頂点に立っていた。

鹿島神伝直心影流は、鹿島神宮国宝「直刀」と関係し、「鹿島之太刀」と言われてる。竹刀稽古と形稽古・法定の2つがある。私も直心影流15代山田次朗吉先生伝来の「法定」を学んだ。年1回神宮に行き、水浴禊をして法定を奉納した。我家にも鹿島神宮由来の直木刀がある。