落語をYouTubeで楽しむ

落語をYouTubeで楽しむ

落語は江戸元禄期(1700年ころ)から、江戸、京都、大坂で「落とし噺」として出現した。話芸中心の総合娯楽物として300年近く日本人に楽しまれてきた。

これをU-Tubeで聞くと大変よい。名人の最盛期の落語が聞ける。聞きながら手作業などもできる。気楽に聞ける。戦前の落語家の噺は録音が無いか、有っても早口で聞きづらい。戦後の噺家で、若いときの方が元気で面白い。これは音楽家、演歌でも同じである。

1.落語の名人  YouTube検索は名前検索がいい

江戸末期から戦前までの落語家で有名な人=録音記録がない早口で分かりづらい

初代桂文治(蛸芝居)、三遊亭円朝(言文一致体を始める、芝浜)、蝶花楼馬楽(長屋の花見)、桂文楽(富士詣り)、古今亭志ん生(三軒長屋)、三遊亭円馬(三人旅)など

戦後の名人  ラジオ、テレビ記録あり

8代目桂文楽(代表噺 明烏など)、5代目古今亭志ん生(火焔太鼓)、6代目三遊亭円生(らくだ)、5代目柳家小さん(人間国宝、長屋もの)、3代目桂米朝(人間国宝、旦那もの)、2代目桂枝雀(あくび指南)、3代目柳家小三治(人間国宝、滑稽もの)

2.噺の種類

色々ある。前座噺、長屋噺、与太郎・喜六噺、旦那小僧噺、ご隠居噺など、名人を選んで、その中から選べばいい。季節を楽しむこともできる。新年(御慶、初天神)、春(長屋の花見、花見の仇討ち、花見小僧)、夏(青菜、船徳)、秋(目黒のさんま)、冬(二番煎じ、うどんや)、年末(芝浜、掛取り万歳)など。

3.オチ・サゲの種類 演者がサゲルと客がオチル。噺の終わりを明確にする

①地口(だじゃれ) 小噺(囲いが出来た。へー。)、似た読み(錦の袈裟=袈裟と今朝をかける)、掛詞(言わぬが花の吉野山)

②関係ない言葉遊び 言う事を別の意味にとる(山号寺号=おかみさん拭き掃除)

③まね失敗 トロさを笑う(時そば)

④はぐらかし 知ったかぶりが、別の方向に持ってゆく 薬缶の意味を矢で説明

⑤考えオチ 想像のくすぐり 疝気の虫

4.地域寄席で聞く。落語を芸事にする

①地域寄席 YouTubeの名人の噺が一番。しかし、身近な地域で、落語公演があったら、聞いてもよい。

②落語芸をまねてみる。話す聞くの話芸を学ぶ。表現力を持つ。

③落語のテクニック 大きな声で話す。右や左、下手と上手、上と下に目線をやって話す。落語は1人で演ずる話芸なので、話の間が重要。言葉と言葉の間を取ることにより、相手が意識する事ができる。

落語は話が95%、5%が見る部分。扇子と手ぬぐい 

扇子で表現(箸・筆・煙管、竿・櫓・刀・槍、天秤棒・釣竿・提灯、音出し・戸をたたく音、階段上がり下がりの音、開いて平たい物を表す・紙・手紙・盆・大杯)。

手ぬぐいで表現(平たい物を表す・財布・本・煙草入れ)