サムソントップ懲役5年判決

サムソントップ懲役5年判決

サムソン電子李副会長が朴前大統領への贈賄認定で、懲役5年の判決が出た。地裁は李副会長がサムソン経営権継承のため、朴被告の友人崔被告へ約400億ウオン(40億円)の贈賄を認めた。これで朴被告の有罪の可能性が高まった。サムソングループは韓国GDP100兆円の2割売上20兆円、利益2.5兆円(トヨタの売上27兆円、利益2.5兆円)。スマホ・半導体の世界市場の2割を占める。韓国社会の悪習が出た。主な韓国病理は次のものである。

1.韓国は両班の風習へのあこがれが残っており、地縁・血縁・人脈が支配する世界である。古代の3国時代の地縁がまだある。新羅慶州(朴正熙以来軍事政権・保守党)、倭・百済・釜山・巨済島(対馬に1番近い、造船の島)全羅道・光州(民主派、金泳三、金大中、蘆武鉉、文在寅、北朝鮮への対応の差が大きな違い・その他はほぼ同じ)、陳情・賄賂・圧力の世界、特に大統領権限を利用した不正が目立つ。

2.経済格差への民衆の不満・財閥の突出

10大財閥 サムソン、現代自動車、SK,LG,ロッテ、ポスコ、現代重工業、GSなどで韓国GDPの75%、そこに働いている人は3.6%。韓国の平均年収は360万円(日本410万円)だが、財閥は1,000万円レベル。学歴競争も起きる。しかし、企業勤め人の年金月額は12万円(公務員は22万円)と少なく、老後も働く。その他民衆は自営業で多産多死の零細企業で、抗議集会などは、失業、貧困、学歴競争、差別など不満を持つ人々が集まる。(ルポ 絶望の韓国 牧野愛博)